校長挨拶(全日制)

  グローバル化は我々の社会に多様性をもたらし、また、急速な情報化や技術革新は人間生活を質的にも変化させつつあり、社会的変化の影響が、身近な生活も含め社会のあらゆる領域に及んでいます。こうした予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、よりよい社会と幸福な人生を自ら創り出していくことが重要です。
 工業とは、「人が人として幸せに生きていくために必要なものをつくること」であり、工業高校で学ぶ、知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものであると考えています。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い心。たゆまぬ努力を重ね、前に進もうとする強い心。本当の優しさは強い心に宿ります。
 埼玉県を代表する本校は、校訓「至誠一貫」「質実剛健」のもと、人間性豊かな、地域産業を担う職業人の育成に努めてまいります。

 

令和2年4月1日

埼玉県立大宮工業高等学校長 清 水 雅 己


令和2年度 入学式 式辞(要旨)

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生を代表して、皆さんの入学を、心から歓迎いたします。
 本来であれば、御来賓と保護者の皆様に御臨席いただき、令和2年度の入学式を挙行するところですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような時期に規模を縮小しての入学式にさせていただきましたこと、許していただきたいと思います。
 先週金曜日に、緊急事態宣言を受けての休業要請や県境をまたぐ移動自粛も全て解除され、今後、徐々に経済活動も活発になっていくものと思います。そして、今日から通常登校が始まりましたが、新型コロナウイルスがなくなったわけでも、リスクがゼロになったわけではありません。ブラジルやインド、アメリカの一部の州をはじめ、感染拡大の勢いは衰えず、予断の許さないピンチの状況が続いています。
 一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。そのためにも、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。

 さて、本校への入学式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 結びに、希望あふれる新入生の皆さんの前途を祝し、式辞といたします。

令和2年6月22日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己


令和2年度 第1学期 始業式 式辞(要旨)

 皆さん、こんにちは。4月1日に大宮工業高校の校長として着任した 清水雅己 です。どうぞ、よろしくお願いします。
 本来であれば、2か月以上も前に、2・3年生が一堂に会して、令和2年度第1学期の始業式行いたかったところですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような時期に、学年毎の始業式とさせていただきました。
 先週金曜日に、緊急事態宣言を受けての休業要請や県境をまたぐ移動自粛も全て解除され、今後、徐々に経済活動も活発になっていくものと思います。そして、今日から通常登校が始まりましたが、新型コロナウイルスがなくなったわけでも、リスクがゼロになったわけではありません。ブラジルやインド、アメリカの一部の州をはじめ、感染拡大の勢いは衰えず、予断の許さないピンチの状況が続いています。
 一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。
 そのためにも、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。

 さて、第1学期の始業式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 結びに、長い長い臨時休業の中、先生方も早く皆さんに会いたい、授業をしたい、部活をしたいと思い、願っていました。そんな大宮工業高校の先生方の気持ちを代表して、ある先生の寄稿が新聞に掲載されましたの紹介したいと思います。

生徒の成長に胸が熱くなる

最後の大会やコンクール、発表会の中止…。
本気で部活動を頑張ってきた三年生とっては受け入れがたい現実であっただろう。
励ます言葉もなかったが、努力を見てきた者として伝えられる事実があった。
それは、そのつらさの分、君たちは頑張ってきたということ。
頑張ってきた分、身も心も強くなったということ。
この苦しみを知った分、人にもっと優しくなれること。
喜びだけでなく、苦しみも分かち合える仲間に出会えたこと。
そして、家族や先生たち、日本中の大人が、心の底から君たちを応援しているということ。
失ったものは確かに大きいが、得たものもあるということだ。
学校が再開し、やっと生徒に会えた。
「楽しさや部活を通して成長できたことの方が、今はいい思い出として心に残っている。たくさんの人に支えられて、応援されて、感謝しかない。部活をやって良かったと心から思う」。
見ない間の成長に胸が熱くなった。

 年度の始まりが2か月以上遅くなってしまいましたが、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。それでは、この1年を充実したものにしていきましょう。

令和2年6月22日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

校長室より

至誠一貫

【校長室より】「生徒作品展」開催中!

通常登校となり2週間しか経っていませんが、早くも全日制は14日(火)から、定時制は15日(水)から、第1学期の期末考査が始まります。授業時数は少ない分、試験範囲は狭くなるかもしれませんが、その分難しい問題が出題されるかもしれませんので、生徒たちにはしっかり勉強して、期末考査に臨んでもらいたいと思います。
心配されるのは、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県をはじめ、全国的に新規感染者数が増加傾向にあること。埼玉県はこれまでに、県民に外出自粛の再要請を行うことを検討する目安として、週の新規陽性者数を100人以上、酒類の提供時間制限の再要請検討の目安には、週の新規陽性者数を70人以上としてきましたので、県としての今後の判断が気になります。いずれにしても、生徒たちには、引き続き感染予防及び感染拡大防止に努めてもらいたいと思います。

臨時休業中に私から生徒たちに、集中力や忍耐力、思考力、想像力の向上、空間認知能力や手先を鍛えることを目的に提供した「おりがみ」「迷路」「手縫いマスク」の3つの課題の作品展を、今日の昼休みからから開催しています。会場が校長室ということもあり、なかなか足が向かないのではと思いましたが、昼休みになると何人もの生徒が観に来てくれました。限られた時間ですが、多くの生徒に来場してもらいたいと思います。

【校長室より】近日公開

通常登校となり1週間が過ぎました。完全ではありませんが、ようやく日常が戻ってきたように感じます。そして、明日7月1日から求人票の受付が始まります。多くの企業様から求人票をいただけるものと思いますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国や県の指導に基づき、郵送での受付とさせていただくことになります。企業の皆様には、直接お会いして求人票をお預かりすることができず誠に申し訳ございませんが、御理解と御協力をお願い申し上げます。

臨時休業中に私から生徒たちに、集中力や忍耐力、思考力、想像力の向上、空間認知能力や手先を鍛えることを目的に提供した「おりがみ」「迷路」「手縫いマスク」の3つの課題。必須課題ではなく、提出も任意であるにもかかわらず、のべ50人を超える生徒たちが「自分なりの傑作」を提出してくれました。提出してくれただけでも嬉しいのにどの作品も、この世に1つしかない素晴らしい作品。見ているだけで心が弾みます。せっかくの作品ですので、多くの生徒たちに観てもらいたいと思い、校長室内に展示コーナーをつくりました。近日公開予定ですので、ぜひ足を運んでもらいたいと思います。

【校長室より】お心遣いと行動力に心より感謝申し上げます

東京都は、昨日(6/24)、都内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。埼玉県でも先月末から今月中旬まで比較的少人数で推移していましたが、先週末からその数も増加傾向となり、一昨日6/23には12人、昨日6/24には9人の感染が確認され、新型コロナウイルスの第2波への警戒や対応が迫られています。
そのような状況の中、昨日、日頃お世話になっている株式会社東和様が本校の生徒のためにと、大量のアルコール除菌ジェルを届けてくださいました。通常登校が始まり、毎日大量に石鹸やアルコール除菌用品等を消費する学校にとって、何よりもありがたいことです。ご多忙の中お届けいただきました株式会社東和様のお心遣いと行動力に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。引き続き、新型コロナウイルスの感染予防、感染拡大防止に努めてまいります。

【校長室より】いよいよ令和2年度の始まりです

今日から待ちに待った通常登校。ソーシャルディスタンスを保ちながらも、クラスの仲間全員が揃い生徒たちは楽しそうです。定時制は全日制に先立ち学年全員が揃った6月11日と12日に、学年ごとに始業式を行い、6月11日に入学式を挙行しました。そして、今日は全日制の全校生徒が勢揃いし、学年ごとに始業式を行い、6時間目に入学式を挙行しました。本来であれば、全日制・定時制ともにご来賓の皆様と保護者の皆様にご臨席いただき盛大に入学式を挙行すべきところですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、生徒と教職員のみの入学式とさせていただきました。
学年ごとの始業式、そして、入学式。ソーシャルディスタンスを保つため、1クラスずつ体育館に入場。そして、体育館全面を使っての式。生徒たちも私語を慎み厳かに、穏やかにそれぞれの式を行うことができました。いよいよ令和2年度の始まりです。充実した1年にしていきたいと思います。
始業式及び入学式の式辞(要旨)は、全日制・定時制の「校長室より」に掲載いたしました。

【校長室より】宮工オリジナル「コバトン テーブルマスクフック」

本校には、埼玉県を代表する工業高校ならではの、充実した施設や設備があります。その一つに、レーザー加工機があります。レーザー加工機は、レーザー光を切削や切断加工に利用することで、従来の刃物や切削器具では不可能だった機械加工を行うことができる工作機械です。
新型コロナウイルスの影響による臨時休業中は、授業を行うことができず苦悩の日々もありましたが、先生方はこれを悲観するのではなく、チャンスととらえ、様々な教材研究を進めていました。
そこで生まれたのが、この「コバトン テーブルマスクフック」です。今、世の中にはなく、あったらいいな、便利だなと思う頭の中のイメージをコンピュータを用いて図面化し、レーザー加工機により作り上げました。切断と表面加工だけのシンプルな製品ですが、製作を通して、レーザー加工機を使うために必要な基本的な知識や技術を学ぶことができます。
このたび、この「コバトン テーブルマスクフック」が県教育委員会の県教委SNSの7月のプレゼントに選ばれたので昨日納品したところ、早速、埼玉県教育委員会のホームページやFaceBook、twitterで紹介していただきました。数が少なくて申し訳ありませんが、ぜひゲットしていただきたいと思います。

利用イメージ

 

※埼玉県教育委員会(教育委員会SNS公式アカウント)のHPは、こちらからアクセスすることができます。