校長挨拶(全日制)

  グローバル化は我々の社会に多様性をもたらし、また、急速な情報化や技術革新は人間生活を質的にも変化させつつあり、社会的変化の影響が、身近な生活も含め社会のあらゆる領域に及んでいます。こうした予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、よりよい社会と幸福な人生を自ら創り出していくことが重要です。
 工業とは、「人が人として幸せに生きていくために必要なものをつくること」であり、工業高校で学ぶ、知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものであると考えています。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い心。たゆまぬ努力を重ね、前に進もうとする強い心。本当の優しさは強い心に宿ります。
 埼玉県を代表する本校は、校訓「至誠一貫」「質実剛健」のもと、人間性豊かな、地域産業を担う職業人の育成に努めてまいります。

 

令和2年4月1日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 

 

 

 

 

 

 

   


令和2年度 第2学期始業式 式辞(要旨)

おはようございます。
夏休み中、事件・事故の報告は入っていませんので、新型コロナウイルスの感染防止対策をしっかり講じながらも、皆さん元気で楽しい夏休みを過ごしたのではないかと思います。

そして、1学期の終業式で、皆さんにお願いした「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」を守り、みんな揃って、今日の始業式を迎えられたことに、まずもって感謝したいと思います。ありがとうございます。

今年の夏休みは、8月1日から昨日までの24日間という、例年の半分ちょっとの短い夏休みでした。
この間、連日の猛暑に加え、新型コロナウイルスの感染が広がっていましたので、気を抜けない夏休みであったと思います。

その状況の中で、一旦は中止となった各部活動の公式戦が再検討され、夏休み初日の8月1日には、バレーボール部が埼玉県学校総合体育大会南部地区大会を勝ち進み県大会出場を決めてくれました。他の部活動もそれに続き健闘してくれました。
今日は、表彰式が予定されていないので、今日現在確認できている皆さんの活躍を紹介だけさせてもらいたいと思います。

まず、先ほども紹介しましたが、バレーボール部の活躍です。
8月1日に行われた埼玉県学校総合体育大会南部地区大会を勝ち進み、県大会出場を決めるとともに、3年せ生の佐藤選手が優秀選手に選ばれました。

次に、陸上競技部の活躍です。
8月4日から6日に行われた埼玉県学校総合体育大会南部地区大会において、3年生の宮本選手が男子棒高跳びで第1位に輝き、2年生の中澤選手が男子砲丸投げで第2位に輝きました。
そして、2年生の森選手が男子走り高跳びで第5位に、3年生の荒川選手が男子円盤投げで第6位に、3年生の小嶋選手が男子八種で第7位に入賞しました。

最後に、自転車競技部の活躍です。
8月9日に行われた埼玉県学校総合体育大会において、2年生の中山選手がスプリント競技で優勝し、1年生の柄木田選手が実用車スクラッチ競技で優勝しました。

日頃の練習の成果を遺憾なく発揮して、それぞれの賞に輝いた皆さん。おめでとうございます。そして、大宮工業高校の名を世に知らしめてくれて、ありがとうございました。
優勝や上位入賞に至らなくても、皆さんは全力で取り組み、立ち向かってくれました。その真摯な態度に心から敬意を表したいと思います。

また、部活動以外でも、専門学科関係では、建築科の3年生が、課題研究の一環として文化祭アーチをつくるため、連日登校し、熱心に作業を進めてくれました。お披露目される日が、今からとても待ち遠しく思います。

夏休みの終わりには、電気科の生徒を中心に、電気工事士試験の合格に向けて、夏休みを返上して補習に臨む皆さんの姿がありました。
国家資格ですので、簡単な試験ではありません。これから筆記試験、実技試験と続きますが、全員が合格することを心から願っています。

時間の都合上、すべてを紹介することはできませんが、皆さんが目標に向かって一生懸命に取り組む姿は、とても輝いて見えました。
うわさには聞いていましたが、大宮工業高校の生徒の皆さんは、そのうわさの通り、本当に凄い生徒たちだな、そして、凄い学校だなと素直に思います。
活躍した生徒の皆さんへ、そして、頑張った自分自身に拍手を送ってください。


さて、夏休み中も新型コロナウイルス感染拡大の勢いは衰えず、各都道府県の知事が不要不急の外出などについて自粛を求めていました。
皆さんもそれに従い、不要不急の外出を控えたのではないでしょうか。

そのような中で、8月1日、夏休みに入った初日のニュースがとても気になりました。
覚えている人も多いと思いますが、新型コロナウイルスに感染したため病院に入院していた40代の男性の行方が分からなくなったというニュースです。この男性は、感染者専用の病棟の鍵を壊して病院を抜け出し、自宅、職場を経て、県内の温泉施設に滞在、その後、警察に保護されたというものです。この行動により、この温泉施設は営業を止め、館内消毒したようですが、その後も、風評被害にもさらされたとのことです。

当事者の男性は、「長期の入院生活が耐えられなくなり早く退院したかった」「仕事をしないと業績悪化の恐れがあった」などと話しているようですが、本人の身勝手な行動により、多くの人が危険にさらされたり、不快な思いをしたり、大きな迷惑を被るなど、与えた影響はとても大きなものであったと思います。

また、東京都が発行している感染防止徹底宣言ステッカー、いわゆるレインボーマークですが、感染防止対策を講じていないにもかかわらず、ダウンロードして貼っているお店があるとの報道がありました。本来、安全・安心を知らしめるためのステッカーが、何の意味を持たないものになってしまいました。

残念ですが、このような倫理観が、かなり低いと言わざるを得ない、人やお店、企業があるのは事実です。

少し大きく捉えますが、倫理観とは、「しなければいけないことをしっかり行い、禁止されていることは絶対に行わない。しなければいけないと決められているわけではないが、行った方が良いと思われることは積極的に行い、禁止されているわけではないが、行わない方が良いと思われる行動は厳に慎む」ことです。

皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、残念ながらこのような倫理観に欠ける行いは、個人に限らず、企業でも、これまで、たくさん報じられています。

例えば、指示された加工方法による加工を行わず、安全性が損なわれた製品を納品した結果、危うく大惨事になりかけたり、地盤が軟弱な土地に家を建てる際に、建物を支えることができる地盤や地層まで達する杭を打たずにマンションを建てた結果、マンションが大きく傾いてしまったり、鉄筋コンクリートの鉄筋の本数を減らしたり、生産地を偽って、本来使用すべき食材を使わなかったり、不正な会計処理行い虚偽の決算報告を行ったり、バレなければいいとか、見えない部分は手を抜いたり、誰かの利益を優先させたり、その結果、人の命にかかわるような事故が発生したり、大きな社会問題になった事例もあります。

このようなことは、今に始まったことではなく、私利私欲や自己保身、自己正当化、不要な忖度、プレッシャーなど、倫理観の欠如や人の心の弱さに所以しています。

「倫理観の低い企業は伸びない」「倫理観のない企業は潰れる」などと言われます。個人でも企業、組織、集団でも「倫理観」はとても大切なものです。特に工業高校で学ぶ皆さんだからこそ、ものづくりに関する知識や技術だけでなく、「倫理観」や「職業倫理」というものをしっかり身に付け、そして、高めていってもらいたいと思います。

第1学期の始業式と入学式に皆さんに伝えましたが、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」であり、皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものであるということ。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいるということ。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはないということ。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。
そして、先ほど話した、しなければいけないことをしっかり行い、禁止されていることは絶対に行わない。しなければいけないと決められているわけではないが、行った方が良いと思われることは積極的に行い、禁止されているわけではないが、行わない方が良いと思われる行動は厳に慎むこと。

その精神こそ、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」であり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉「優しくあれ! 心強くあれ!」が持つ意味でもあります。
この精神は、如何に社会が大きく変化しても、技術が高度化しても、情報化が進んでも、決して変わることはありません。繰り返しになりますが、工業高校で学ぶ皆さんには、ものづくりに関する知識や技術だけでなく、「倫理観」をしっかり身に付け、そして、高めていってもらいたいと思います。ぜひ、「倫理観」というものを常に意識して行動してください。


次に、お願いです。
新型コロナウイルス感染拡大の勢いはいまだ衰えていません。新型コロナウイルス感染症に感染しないためにも、校内で蔓延させないためにも、①検温や健康チェックを欠かさないこと。②こまめに、手洗い、手指消毒をすること。③咳エチケットを徹底すること。④「密集」「密接」「密閉」の3密を避けること。⑤熱中症予防を図りながら、基本的にはマスクを着用すること。⑥そして、皆さんもわかっていると思いますが、会食時に感染が拡大しているとのことですので、昼食をとる時は、向かい合わず、会話をしないようにするなど、できる限りの感染防止対策を講じてください。
併せて、決して、冗談でも新型コロナウイルスに乗じて人を揶揄したり、誹謗中傷しないよう気を付けてください。「至誠一貫」「質実剛健」、「優しくあれ! 心強くあれ!」の精神を持ち続けてください。


結びに、2学期は、体育祭や宮工祭をはじめ、勉強にスポーツにと皆さんが、さらなる成長を遂げる大切な学期です。気を緩めることなく、自らをさらに高められるよう努めてもらいたいと思います。

そして、夏休み中にも準備を進めていただきましたが、3年生にとっては、進路実現に向けて、最も重要な学期となります。就職、進学ともに、3年生全員が第1希望の進路実現が叶うよう、怠ることなく、準備を進めてもらいたいと思います。

夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期です。この2学期が皆さんにとって、充実した学期となることを期待して、私の話を終ります。それでは、2学期も頑張っていきましょう!

令和2年8月25日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 


令和2年度 第1学期終業式 式辞(要旨)

皆さんおはようございます。

新型コロナウイルス感染症の拡大予防、感染拡大防止の観点から、昨日の防災訓練に続き、放送による終業式となりました。

昨日もそうでしたが、私自身、このような皆さんの顔が見えない、放送による式辞は経験がないので、少し緊張していますが、どうぞよろしくお願いします。

さて、6月22日に通常登校となって今日で40日。とても短い時間ですが、いろいろなことがありました。今日は、その短い時間の中で、嬉しく感じたことと、2つのお願いをしたいと思います。

まず嬉しく感じたことを3つ紹介します。
1つ目は、臨時休業中に、私から皆さんに提供した課題、折紙の傑作、迷路の傑作、そして、手縫いのマスクに対して、任意提出の課題でしたが、とても多くの生徒の皆さんが作品を提出してくれました。驚きとともに、とても感動しました。
もうしばらく、校長室に展示しておきたいと思いますので、ぜひ多くの生徒の皆さんに観に来てもらいたいと思います。
提出してくれた生徒の皆さん、取り組んでくれた生徒の皆さん、校長室に観に来てくれた皆さん、ありがとうございました。

2つ目は、学校が通常登校となってすぐの6月24日の朝のことです。
隣の泰平中学校の生徒の保護者から学校に電話がありました。
内容は、「電話をかけてきてくれた方の息子さんが、自転車で転んだところに、7~8人の本校の生徒が駆けつけてくれ、介抱してくれた。誰だか確認できないけれど、ありがとうございましたと伝えてほしい。」というものでした。
転んだ人に手を差し伸べるという行動は、なかなかできるものではありません。

当日、各クラスの担任の先生から該当者の確認してもらいましたが、名乗り出る生徒がいなかったので、御礼を伝えることができませんでした。この場をお借りして、生徒の皆さん全員に御礼を伝えたいと思います。ありがとうございました。

3つ目は、皆さんは、本当によく挨拶をしてくれるということです。
私が皆さんの前で話をしたのは、6月22日の始業式と入学式の時だけで、私の顔を覚えている人も少ないと思います。
その状況の中で、ちゃんと挨拶をしてくれる。
きっと、お客様など外部の方に対しても同じように挨拶をしているのだろうと思います。
その証拠に、本校に来校する多くのお客様から「大宮工業高校の生徒さんは、よく挨拶してくれますね」と言われます。
明るく元気の良い挨拶ができるということは、周囲の状況をしっかり見ているということ。周りへの気配りができているということ。挨拶が習慣化されているということです。
これからも、元気に挨拶することができる生徒の皆さんであり続けてもらいたいと思います。

次に1つ目のお願いです。
先ほど、皆さんは、挨拶することが習慣化されていると言いました。
この習慣化という言葉は、工業高校で学ぶ皆さんにとって、とても大切なキーワードです。
手元に生徒手帳がある人は、生徒手帳の22ページ「宮工5S活動」のページを開いてください。
生徒手帳がない人は、教室内に掲示されている「宮工5S活動」のポスターを見てください。
期末考査の関係で、教室内のポスターが掲示されていない場合は、書かれていた内容を思い出す努力をしてください。
この「宮工5S活動」には、ローマ字表記で「S」で始まる「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5つの活動と、その活動の要旨が書かれています。
「習慣」という文字は直接書かれてはいません。
それでは、ここで質問です。
「習慣」は、この5つの活動の中のどれと関係性が深いと思いますか?
手を挙げてもらいたいと思いますので、担任の先生方はご確認ください。
・1つ目の「整理」だと思う人は、手を挙げてください。
・2つ目の「整頓」だと思う人は、手を挙げてください。
・3つ目の「清掃」だと思う人は、手を挙げてください。
・4つ目の「清潔」だと思う人は、手を挙げてください。
・5つ目の「躾」だと思う人は、手を挙げてください。
皆さんの状況がわかりませんが、きっと「躾」だと思った人が多かったのでないでしょうか。
でも、「躾」と聞くと、皆さんはどのように感じるでしょうか? きっと、「させられる」とか、「強制される」という、あまり良いイメージを持っていないのではないのではないでしょうか。

「躾」の意味を辞書で調べてみると、「礼儀や作法を教え込むこと」「人間社会や集団の規範、規律や礼儀作法など、慣習に合った立ち振る舞いができるようにすること」などと書かれているので、やはり、「させられる」とか、「強制される」というイメージが強くなると思います。

では、学校での5S活動における「躾」には、どのような願いが込められているでしょうか?
そこには、社会に出る前の皆さんを、組織としてのルールやマナー、決まり事を、特に意識することなく自然にできるよう、習慣化できるようにして、社会に羽ばたかせたいという強い願いが込められています。
「躾」の目的は、今の状態よりもよりよくするために「習慣化」することです。
そして、自分を自分自身が躾け、習慣化することです。このことから、5Sの「躾」は、「習慣」の「S」だと思ってもらいたいと思います。

先ほど、嬉しく感じたことの1つに挨拶が習慣化されているという話をしました。でも、まだ習慣化されていない人もいると思います。
昨日、皆さんに配布した「生徒指導部通信」にも、

まだ、「あいさつ」がうまくできない人。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」、恥ずかしがらずに初めの一言、元気よく「こんにちは」を言う。好青年を演じよう。演じていれば、身に付いていきます。身に付けば演じなくても自然と言葉が出てきます。

と書かれていました。
「躾ける」という切り口ではなく、「演じる」ことによって、挨拶を習慣化できるようにするためのアドバイスです。ぜひ、試してみてください。

そして、挨拶を習慣化できるようにするための参考になればと思い、挨拶に関する標語を1つ紹介します。
それは、「挨拶が笑顔の花の水となる」「挨拶が笑顔の花の水となる」と言う標語です。
皆さんも経験があると思いますが、挨拶されると気持ちがよくなり、自然と笑顔になります。挨拶は相手を笑顔にし、周囲を明るくすることができます。そして、挨拶は、その人自身の見え方をも変える魔法の言葉だと思います。
これからも、できれば相手より早く、率先して元気に明るく挨拶するよう心がけてもらいたいと思います。

2つ目のお願い、そして、私の話の結びです。
40日が経って、ようやく「学校が動き出した」と感じられるようになりましたが、早くも明日から夏休みが始まります。
しかし、新型コロナウイルス感染症の脅威は依然衰えず、長引く梅雨のため、様々な活動が制限を強いられています。
夏休みになっても、新型コロナウイルス感染症の影響により、晴れ晴れとした気持ちにはなれないかもしれませんが、長い休みは、どうしても、緊張感が薄れ、気持ちが開放的になり、それに伴い生活が乱れたり、行動も軽くなりがちです。

夏休みを迎えるにあたって、私からの2つ目のお願いは、
「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」ということです。
もう一度言います。
「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」
必ずこれを守ってください。

特に3年生にとっては、進路実現に向けて、そして、高校生活の集大成となる大切な夏休みでもあります。
くれぐれも身体に気を付けてください。

それでは、夏休み明けの8月25日に、皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。
楽しく、充実した夏休みであることを願っています。

令和2年7月31日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 


令和2年7月30日

 防災訓練(避難訓練) 校長講話(要旨)

皆さん、おはようございます。

雨の影響により、校庭がぬかるんでいること、新型コロナウイルス感染症の感染防止及び感染拡大防止のから体育館に全校生徒を集めることができないことから、避難場所に避難しない避難訓練という、前例のない避難訓練になってしまいました。
不謹慎と思われてしまうかもしれませんが、今年度は、まだ一度も全校生徒が一堂に会したことがなく、この1学期の中で全校生徒の皆さんに会える唯一の機会でしたので、私としては、この避難訓練の日を楽しみにしていましたので、とても残念です。

さて、どんな状況にあっても、様々なことを想定し、安全を第一に、臨機応変に対応することは、とても大切なことです。
先ほど、消防署の方から御指導いただきましたが、そのお話の内容を振り返るとともに、これまでに学習してきたことを頭の中で整理し、万が一に備えてもらいたいと思います。

せっかくの機会ですので、私からは、2つのことをお願いしたいと思います。

1つ目は、「避難をする必要のない環境づくり」に努めること」です。
具体的には、本校は工業高校ですので、火器を扱うこともあります。火器を扱う際には細心の注意を払い、火種を絶対に放置しないなど、火災が発生しないように努めてください。
しかし、万が一火が出てしまった場合でも、「整理」「整頓」ができていれば、炎上しないで済むと思い思います。また、避難する際にも逃げ道が確保されているはずなので、速やかに非難することができます。その観点からも、日頃から、5Sの中の、特に「整理」「整頓」に努め、避難をする必要のない環境づくりに努めてください。

2つ目は、「学校の構造や施設・設備について、把握しておくこと」です。
皆さんは、今日の火災発生場所が、どこにあるかわかっていますか? 初期消火ができる状況であれば、消火器が必要になります。校内のどこに消火器があるかわかっていますか? 緊急時に、先生から「AEDを持ってきてくれ!」と頼まれた場合、AEDをどこに取りに行けばよいかわかっていますか? 学校の構造や施設・設備を把握していれば、火災がどこで発生しているのか、どの経路で避難すれば、より安全に非難場所に行けるのかがわかります。
消火器やAEDなどの器材がどこにあるか把握していれば、かけがえのない人の命を救うことができます。ぜひ、学校の構造や施設・設備を把握できるよう努めてください。

避難をする必要のない環境づくりに努めること。学校の構造や施設・設備について把握すること。この2つのことをお願いして、私の話を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。


令和2年度 入学式 式辞(要旨) 

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生を代表して、皆さんの入学を、心から歓迎いたします。
 本来であれば、御来賓と保護者の皆様に御臨席いただき、令和2年度の入学式を挙行するところですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような時期に規模を縮小しての入学式にさせていただきましたこと、許していただきたいと思います。
 先週金曜日に、緊急事態宣言を受けての休業要請や県境をまたぐ移動自粛も全て解除され、今後、徐々に経済活動も活発になっていくものと思います。そして、今日から通常登校が始まりましたが、新型コロナウイルスがなくなったわけでも、リスクがゼロになったわけではありません。ブラジルやインド、アメリカの一部の州をはじめ、感染拡大の勢いは衰えず、予断の許さないピンチの状況が続いています。
 一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。そのためにも、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。

 さて、本校への入学式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 結びに、希望あふれる新入生の皆さんの前途を祝し、式辞といたします。

令和2年6月22日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己


令和2年度 第1学期 始業式 式辞(要旨)

 皆さん、こんにちは。4月1日に大宮工業高校の校長として着任した 清水雅己 です。どうぞ、よろしくお願いします。
 本来であれば、2か月以上も前に、2・3年生が一堂に会して、令和2年度第1学期の始業式行いたかったところですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような時期に、学年毎の始業式とさせていただきました。
 先週金曜日に、緊急事態宣言を受けての休業要請や県境をまたぐ移動自粛も全て解除され、今後、徐々に経済活動も活発になっていくものと思います。そして、今日から通常登校が始まりましたが、新型コロナウイルスがなくなったわけでも、リスクがゼロになったわけではありません。ブラジルやインド、アメリカの一部の州をはじめ、感染拡大の勢いは衰えず、予断の許さないピンチの状況が続いています。
 一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。
 そのためにも、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。

 さて、第1学期の始業式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 結びに、長い長い臨時休業の中、先生方も早く皆さんに会いたい、授業をしたい、部活をしたいと思い、願っていました。そんな大宮工業高校の先生方の気持ちを代表して、ある先生の寄稿が新聞に掲載されましたの紹介したいと思います。

生徒の成長に胸が熱くなる

最後の大会やコンクール、発表会の中止…。
本気で部活動を頑張ってきた三年生とっては受け入れがたい現実であっただろう。
励ます言葉もなかったが、努力を見てきた者として伝えられる事実があった。
それは、そのつらさの分、君たちは頑張ってきたということ。
頑張ってきた分、身も心も強くなったということ。
この苦しみを知った分、人にもっと優しくなれること。
喜びだけでなく、苦しみも分かち合える仲間に出会えたこと。
そして、家族や先生たち、日本中の大人が、心の底から君たちを応援しているということ。
失ったものは確かに大きいが、得たものもあるということだ。
学校が再開し、やっと生徒に会えた。
「楽しさや部活を通して成長できたことの方が、今はいい思い出として心に残っている。たくさんの人に支えられて、応援されて、感謝しかない。部活をやって良かったと心から思う」。
見ない間の成長に胸が熱くなった。

 年度の始まりが2か月以上遅くなってしまいましたが、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。それでは、この1年を充実したものにしていきましょう。

令和2年6月22日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

校長室より

至誠一貫

【校長室より】幻想的な光景のグラウンドを目を凝らしてみると

午前7時45分、100メートル先もよく見えないほどの濃霧。その幻想的な光景のグラウンドを目を凝らしてみるとたくさんの人影がありました。それは今日の予行と明日の体育祭の準備にあたってくれている先生方と生徒たち。感謝の念に堪えません。昨日の雨でグラウンドは多少ぬかるんでいるところがありますが、きっと生徒たちの晴れやかな笑顔でベストコンディションになることでしょう。生徒たちには新型コロナウイルスを吹き飛ばすくらいの勢いで楽しく充実した体育祭にしてもらいたいと思います。

【校長室より】定時制学習成果発表会「機械と建築の集大成 ~魅せろ!美夜工の底力~ 」閉幕!

定時制学習成果発表会「機械と建築の集大成 ~魅せろ!美夜工の底力~ 」が幕を閉じました。新型コロナウイルス禍の中での開催でしたが、生徒会及び文化祭実行委員会をはじめ、生徒の皆さん、保護者の皆様、そして先生方、関係する皆様の御協力により、無事に「宮工祭」を終えることができました。皆様の御協力に心より感謝申し上げます。
17時30分から行われた閉会式で次のような挨拶をさせていただきました。


「宮工祭」閉会式あいさつ(要旨)

二日間の「宮工祭」、大変お疲れ様でした。
今回の「宮工祭」は、様々な制約がある中での開催となりましたが、本当にお疲れ様でした。制約と言うと窮屈な感じがしますが、野球やサッカーなどのスポーツでいうルールも制約の一つであり、ルールがないスポーツほどつまらないものはありません。これから皆さんが生きていく社会にはたくさんの制約があります。制約があるからこそ、うまくいけば楽しいし、達成感を味わうことができます。今回の「宮工祭」は、その意味でも貴重な体験になったものと思います。

さて、「宮工祭」のスローガン、「機械と建築の集大成 ~魅せろ!美夜工の底力~」をしっかり表現することはできたでしょうか?
「魅せろ!」という字のとおり、お客様を夢中にさせたり、興味を持ってもらうことはできたでしょうか?
皆さんが持つ底力を発揮することができたでしょうか?
準備から、今日の片付けまでを振り返って、自分自身で、そしてチームとして評価してみてください。

この二日間、校内を回らせてもらい、皆さんの取組を見たり、体験させてもらいました。その中で感心したことは、マスクの着用や手指消毒、3密回避など、新型コロナウイルスの感染対策をしっかりやってくれていたこと。質問にすぐに答えてくれたことやゲームなどのやり方を丁寧に教えてくれたことなどが印象的でとても嬉しく感じられました。

そのようなことも含めて、私の目に映った「宮工祭」は、工業高校でなければできない、工業高校ならではの素晴らしい文化祭であり学習成果発表会であったと思います。

4年生にとっては、4年間の集大成となる最後の「宮工祭」、1・2・3年生にとっては、来年度のさらなる飛躍を感じさせる「宮工祭」だったと思います。本当に素晴らしい「宮工祭」を皆でつくり上げてくれて、ありがとうございました。

【校長室より】定時制宮工祭 準備が着々と進められています

いよいよ明日、定時制の学習成果の発表の場としての宮工祭が開催されます。今年度の宮工祭のテーマは「機械と建築の集大成 ~魅せろ 美夜工の底力~」。時間をかけて少しずつ進められていた中庭のステージも完成。そして、各クラスの準備も着々と進められています。


東京都は20日、都内で新たに522人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表するなど、東京都を中心に新型インフルエンザの感染拡大が広がっている状況にあります。このような状況の中での開催のため、生徒会が中心となって、手指消毒とソーシャルディスタンスの徹底を呼びかけるとともに、マスクを外す場面がないよう飲食物を一切扱わないなど新しいカタチでの宮工祭の実現に取り組んでくれています。多くの制約が課されての宮工祭の開催ですが、生徒たちにはそのルールを守りつつ、楽しく充実した一生の思い出となる宮工祭をつくり上げてもらいたいと思います。

【校長室より】「誰かの役に立っている」

インターアクトクラブの日頃の社会貢献活動に対し、NPO法人SB.HeartStationから感謝状をいただきました。NPO法人SB.HeartStationは、フィリピン、カンボジアなどの諸外国の子どもたちに「靴を履いて元気に安全に走り回ってほしい!」「勉強してもらいたい!」という願いから、諸外国の恵まれない子どもたちに「靴」や「文房具」を贈る活動をしています。インターアクトクラブの生徒たちはその趣旨に賛同し、これまで4年間に亘ってこの活動に協力してきました。
今日はその活動に対し、NPO法人SB.HeartStationの小川喜功理事長からインターアクトクラブの生徒たちに深い感謝の意が伝えられ、川村会長に感謝状が手渡されました。
諸外国の恵まれない子どもたちに直接会うことはできませんが、生徒たちにとって「誰かの役に立っている」ということを実感した貴重な時間であったと思います。小川喜功理事長様、南澤正久事務局長様、ご多忙の中御来訪賜りありがとうございました。

NPO法人SB.HeartStationの活動内容等はこちらをご覧ください

【校長室より】さらなる活躍に期待

一昨日11/16から昨日けいこ11/17にかけて県立武道館を会場に「令和2年度県民総合体育大会兼埼玉県高等学校柔道新人大会」が開催されました。
何とか応援に行けないものかと時間を調整してみましたが叶わず、顧問の先生方からの報告を待つことに。そして、午後4時過ぎ、顧問の先生から男子団体戦で準優勝したとの報告が入りました。
残念ながら決勝において22年連続優勝している埼玉栄高校には及ばなかったものの、この新型コロナウイルス禍の中においても堂々準優勝に輝いた柔道部の生徒たちは、まさに本校の誇りです。
今後も様々な制約が課せられるものと思いますが、さらなる高みを目指して稽古に励んでもらいたいと思います。今後のさらなる活躍に期待しています。県大会準優勝おめでとうございます。


「令和2年度埼玉県高等学校新人大会」の結果はこちらをご覧ください