校長挨拶(定時制)

  グローバル化は我々の社会に多様性をもたらし、また、急速な情報化や技術革新は人間生活を質的にも変化させつつあり、社会的変化の影響が、身近な生活も含め社会のあらゆる領域に及んでいます。こうした予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、よりよい社会と幸福な人生を自ら創り出していくことが重要です。
 工業とは、「人が人として幸せに生きていくために必要なものをつくること」であり、工業高校で学ぶ、知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものであると考えています。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い心。たゆまぬ努力を重ね、前に進もうとする強い心。本当の優しさは強い心に宿ります。
 本校の原点である定時制は、校訓「至誠一貫」「質実剛健」のもと、心豊かな人間を育成し、生徒の夢を実現する学校づくりに取り組んでまいります。

 

令和2年4月1日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 

 

 

 

 

 

 

 


令和2年度 第3学期始業式 式辞(要旨)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年早々ですが、大切なことなので式辞の前に、昨日、1都3県に発出された緊急事態宣言に伴う埼玉県及び学校の対応について話したいと思います。

まず、埼玉県の県立学校における学校運営の基本方針は、「感染防止対策を徹底しながら、教育活動を継続する」ということです。
これに基づき、学校における対応は大きく3点。

1点目は、「感染予防のさらなる徹底」です。

  • 登校前に必ず検温及び健康観察を行ってください。もし、風邪の症状があったり、体調がすぐれない場合には登校しないようにしてください。
  • 常にマスクを着用してください。
  • 3密を回避するよう行動してください。
  • こまめに手洗いや手指消毒をしてください。
  • 対面での食事はしないでください。また、食事中は会話をせず、会話は食事後にマスクをつけてからにしてください。食事をはじめマスクを外している時が感染リスクが極めて高くなりますので、感染しないためにも、させないためにも、必ず守ってください。

2点目は、「登下校時の3密の回避」です。

  • 公共交通機関の過密状態を避け登下校するよう工夫してください。
  • このため、登校時刻は平常通りとし、授業は40分の4時間短縮授業とします。

3点目は、「部活動の中止」です。

  • 部活動については、原則中止とします。
  • 対外運動競技等に出場する場合には、その2週間前から活動が認められていますので、顧問の先生の指示に従い活動してください。

以上3点です。詳細については、担任の先生や顧問の先生の指示に従ってください。

この他、土日など、学校が休みの日は、不要不急の外出を避け、ステイホームというせっかくのチャンスなので、自宅でしっかり勉強してください。

工業高校の生徒である皆さんには、こんな時だからこそ何が必要か、こんなものがあったらいいな! こんな仕組みがあったらいいな! など、ぜひ考えてみてください。そして、できれば絵にしてみてください。さらに、できればプロトタイプをつくってみてください。

頭の中のイメージを絵にしたり形にすることは、皆さんの成長にとって、とても大切なことです。ぜひチャレンジしてみてください。
加えて、学校だけでなく、自宅でも5Sを徹底してみてください。このピンチの時をチャンスに変え、自分自身を高められるよう努めてください。
まだしばらくは、多くの制約の中で生活することになります。窮屈かもしれませんが、気を緩めることなく生活してください。


それでは、式辞に戻ります。
冬休み中、事故等の報告は入っていませんので、皆さんは新型コロナウイルスの感染防止に努めながらも、きっと有意義な冬休みを過ごせたのだろうと思います。

まずは、「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」を守り、元気に登校してくれたことに感謝します。ありがとうございます。

私自身は、比較的穏やかに年末年始を過ごすことができました。
特に元旦は、初詣を控え、ステイホームに徹していたため、時間に余裕があったので、新聞を何紙か購入して、新聞の読み比べと、新聞広告の読み比べをしていました。

2学期の終業式の式辞の中で、昨年の1月1日の そごう・西部 の広告の話をしましたが、毎年1月1日には、多くの企業が、新聞一面を使って、印象的なキャッチコピーと文章からなる広告を掲載しています。
今年も多くの企業が広告を掲載していましたので、まずは、その中から特に印象に残った8つのキャッチコピーを紹介したいと思います。

  • おもしろい未来は、自分たちで、つくろう。(講談社)
  • 今日から、進年。(集英社)
  • 想像力が明日をつくる(岩波書店)
  • 私たちは、動く。(日本自動車車体工業会)
  • つくるを、つくり変えろ。(大林組)
  • 変われ、変わり続けろ。未来が、そう言っている。(FUJITSU)
  • 新しい世の中は、あなたのアタマの中からひねりだせ。(社会情報大学院大学)
  • 世の中に「問題」があるときこそ、マーケティングとクリエイティブの出番です。(宣伝会議)

このように、今年は全体的に、「変革」「想像・創造」「実現」をテーマとしたものが多かったように思います。

この中から、特に勇気をもらったなと感じる2のキャッチコピーとその文章を紹介したいと思います。

1つ目は、「つくるを、つくり変えろ。」というキャッチコピーの文章です。

つくるを、つくり変えろ。

人類の歴史は、つくることの歴史だ。
制約、常識、願望。
人は、つくることによって、
さまざまなことを乗り越えてきた。
時代が大きく変わろうとしている今。
私たちは、つくること そのものを つくり変えてゆこうと思う。
形あるものだけが、ものづくりか。
人間のためのもの だけが、すべてか。
常に問いかけながら、可能性を拓き続けようと思う。
世界は不確かで、複雑さを増している。
でも、だからこそ。
これまで培ってきた力が、
まだ見たことのないものを 実現する原動力になるはずだ。
なぜならいつだって、つくることは、何かを超えることなのだから。

これは、俳優の佐藤健さんを起用した、建設大手、スーパーゼネコンの大林組の広告です。

時代の変化に対応し、自らが大きく変わろうとしている決意と、培ってきた力が原動力となるんだ という自信を感じさせる広告であると思うと同時に、力を高め、力を蓄えることの大切さを教えられたように思います。

 2つ目は、集英社の「今日から、進年。」というキャッチコピーです。
集英社は毎年1つのキャッチコピーで、新聞社毎に異なる主人公で、異なる文章の広告を掲載していますが、今年は、

  • 読売新聞 ONE PIECEのルフィーをはじめとする少年ジャンプの主人公たち
  • 産経新聞 SPY×FAMILYのアーニャ
  • 日本経済新聞 女優・ファッションモデルの新木優子さん
  • 朝日新聞 元SKE48の松井玲奈さん
  • 毎日新聞 走っている5人の子どもたち

を起用した広告が掲載されていました。

この中から、読売新聞に掲載された ONE PIECEのルフィーを起用した広告の文章と毎日新聞に掲載された 走っている5人の子どもたちを起用した広告の文章を紹介したいと思います。

ONE PIECEのルフィーを起用した広告の文章です。

今日から、進年。

何があっても止まらない。
どんな時でも進み続ける。
その強い意志こそが、いつだって世の中を動かしてきた。

それぞれの物語を通して、
ヒーローたちが教えてくれているのは、
いかなる困難も乗り越える
人間の無限の可能性。

さあ、新年だ。
心のページをめくって、
新しい白紙に
君の未来を書きこもう。
立ち止まらず、振り返らず、
次の時代に向かって、飛び出していけ。


 そして、走っている5人の子どもたちを起用した広告の文章は、

今日から、進年。

みらいへ進む君たちへ。

きっと忘れることはないだろう。
学校に突然行けなくなったあの日を。
友だちと会えず外に出られなかった、長い時間を。
当たり前は当たり前じゃなくなることがあると、
たぶん初めて知った一年を。

だけど、もう一つ忘れないでほしいことがある。
それは、「あの時は大変だったな」と
笑い話をしあう日も、いつか必ず来るということ。

世界は、みんなが望む
もっといい世界に、人の力で変えることができる。
その力を、僕らは想像力と呼んでいる。

今日から素敵な未来へ走り出そう。
僕たちみんなで一緒に。

 先ほども少し触れましたが、今の状況だからこそ、今年は、変革の時であることを告げ、その変革に対応する力や次代を思い描く「想像力」、創り上げていく力「創造力」や「構想力」、そして、必ず形にしようとする力「実現力」や「行動力」をテーマとしたものが多かったように思います。これらは、まさにこれからの時代を生きる皆さんに必要となる力だと思います。

令和3年1月。世界は新型コロナウイルス禍の中で、もがいていますが、一方で大きく変わり始めています。

2学期の終業式で話した通り、混乱期ではありますが、間違いなく黎明期でもあります。
このチャンスを逃さないためにも、次代を思い描き、創り上げていく力、必ず形にしようとする力、ゴールに辿り着こうとする力を培ってください。

そして、何事にも誠意と真心をもって取り組み、それを貫き通すことができる心身ともにたくましい生徒になってください。
努力してください。チャレンジしてください。あきらめないでください。自分の力を高めてください。力を蓄えてください。そして、信じられる自分になってください。

期待しています。
本年もどうぞよろしくお願いします。

令和3年1月8日
埼玉県立大宮工業高等学校長  清 水 雅 己


令和2年度第2学期終業式 式辞(要旨)

こんばんは
8月25日からスタートした、例年よりも少し長かった2学期も今日で終了します。
2学期を振り返ると、新型コロナウイルスの脅威にも屈せず、皆さんは協力して、体育祭や宮工祭などの大きな行事をはじめ、日頃の学びに真摯に取り組んでくれました。

そして、特に4年生は、人生の岐路に立ち、採用試験や入試に、悩みながらも、それぞれの進路実現を果たすために頑張ってくれました。
まだまだ、採用試験や入試は続いていますが、その真摯に取り組む姿勢に改めて敬意を表したいと思います。
しかし、進路が決まったことはゴールではなく、新たな生活へのスタートです。4月からの新たな生活が始まるまでの間に、さらに自分の力を高め、力を蓄え、十分な助走がつけられるよう努力してください。

毎年12月14日に、日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」を発表していますが、今年の漢字は何であったか覚えていますか?
皆さんも予想していたのではないかと思いますが、今年の漢字は「密」でした。

これは、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、「密閉」「密集」「密接」を指す3つの密、「3密」が掲げられたことからも予想しやすかったのではないでしょうか。

皆さんは、この1年を漢字一文字で表すとすると、どんな漢字が思いつくでしょうか?

私が最初に思いついたのは、迷惑という字の「迷:まよう」と「惑:まどう」という漢字でしたが、その後、惑ったり、迷ったりしたことで、様々なことを様々な角度から常に考えていたことから、私にとっての今年の漢字は「考:かんがえる」としました。

たまには、このような観点で、1年を振り返るのもよいのではないかと思いますので、皆さんも、ぜひこの1年を振り返り、自分にとっての今年の漢字を考えるとともに、この1年でどのような成長があったかを自分なりに確認し、新年を迎えてもらいたいと思います。


さて、今日は2学期の終業式にあたり、1つの話と1つのお願いをさせていただきたいと思います。

もう1年前になりますが、今年の1月1日に発刊された新聞広告の文章を紹介します。

大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも、大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や、工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負は、あきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、なす術もなく、押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。

これは、幕内最小力士と言われている炎鵬(えんほう)関を起用した 株式会社そごう・西武 が、今年1月1日に発刊した朝刊の新聞広告の文章で、そのままではとても気が滅入る文章です。

しかし、この広告の下には、小さな文字で、「ここまで読んでくださったあなたへ。文章を下から上へ、一行ずつ読んでみてください。逆転劇が始まります。」と書かれていました。

土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、なす術もなく、押し込まれる。
勝ち目のない勝負は、あきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や、工夫を駆使して闘え。
小さな者でも、大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。

このクリエイティブな広告は、絶体絶命のピンチの時に、そこで諦めるか、それをバネにして乗り越えようとするか、見方考え方ですべてが変わることや自分の力を信じる大切さを教えてくれています。
今思えば、これから起こる新型コロナウイルスの猛威を予感し、それに立ち向かう勇気を与えてくれている言葉であるかのようにも感じます。

本校の校歌の歌詞を覚えていますか?
本校の校歌は、難しい言葉がたくさん使われていますが、とても素晴らしい歌詞が綴られています。
校歌についてはいずれどこかで触れたいと思いますが、一番の校歌の冒頭に、「淳樸神を敬えば、黎明の幸渥からん(じゅんぼく かみをうやまえば、れいめいのさち あつからん)」とあります。

ここに書かれている「黎明」には、「あけがた。夜明け。」という意味があり、転じて、ある事柄が形になる前の始まりの時を意味しています。
今は、新型コロナウイルス禍にあり、世界が過去経験したことがないほどの混乱期であり、ピンチの日々が続いています。しかし、そのピンチの中で、様々なものが形づくられています。
まさに、新しい時代の夜明け、新しい時代の始まりに向けた黎明期であり、いたるところにチャンスがあり、「黎明の幸渥からん」の状況にあると思います。

このような時を、ただ混乱し、慌てふためいたり、諦めて何もしないで過ごすか、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうかは、皆さん次第です。
また、チャンスとして捉えることができても、何の備えもなければ、自分の力を信じることはできません。ましてや先ほど紹介した広告のように大逆転を起こすことなど絶対にできません。
信じられる自分になるためにも、大逆転を起こすためにも、大切なことは、夢を持ち、それに向かって努力すること。自分の力を高めること。力を蓄えること。そして、様々な角度から考えること。たどり着くまで諦めず考え抜く強い精神(こころ)を培うことです。

今からでも遅くはありません。これからの新しい時代を切り拓き、創造していくという崇高な使命を持つ皆さんには、これからも本校の校訓「至誠一貫・質実剛健」のもと、夢を持ち、その夢を実現するために必要となる力を蓄え、そして、夢を実現するまで諦めない強い精神(こころ)を培っていってもらいたいと思います。


最後にお願いです。冬休みを迎えるにあたって、私からのお願いは1つ。1学期の終業式でもお願いしましたので覚えていてくれているのではないかと思いますが、

「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」ということです。

必ずこれを守ってください。

それでは、年明け、冬休み明けの1月8日に、皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。
くれぐれも身体に気を付けて、有意義な冬休みを過ごしてください。

令和2年12月24日
埼玉県立大宮工業高等学校長  清 水 雅 己

 


令和2年度 第2学期始業式 式辞(要旨)

皆さんこんにちは。
夏休み中、事件・事故の報告は入っていませんので、新型コロナウイルスの感染防止対策をしっかり講じながらも、皆さん元気で楽しい夏休みを過ごしたのではないかと思います。

そして、1学期の終業式で、皆さんにお願いした「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」を守り、みんな揃って、今日の始業式を迎えられたことに、まずもって感謝したいと思います。ありがとうございます。

今年の夏休みは、8月1日から昨日までの24日間という、例年の半分ちょっとの短い夏休みでした。
この間、連日の猛暑に加え、新型コロナウイルスの感染が広がっていましたので、気を抜けない夏休みであったと思います。

そのような中でも、昼間は仕事に励み、そして、夕方からは学校に登校し、熱心に部活動や補習に参加する何人もの生徒の姿がありました。

うわさには聞いていましたが、大宮工業高校の生徒の皆さんは、そのうわさの通り、本当に凄い生徒たちだな、そして、凄い学校だなと素直に思います。


さて、夏休み中も新型コロナウイルス感染拡大の勢いは衰えず、各都道府県の知事が不要不急の外出などについて自粛を求めていました。
皆さんもそれに従い、不要不急の外出を控えたのではないでしょうか。

そのような中で、8月1日、夏休みに入った初日のニュースがとても気になりました。
覚えている人も多いと思いますが、新型コロナウイルスに感染したため病院に入院していた40代の男性の行方が分からなくなったというニュースです。この男性は、感染者専用の病棟の鍵を壊して病院を抜け出し、自宅、職場を経て、県内の温泉施設に滞在、その後、警察に保護されたというものです。この行動により、この温泉施設は営業を止め、館内消毒したようですが、その後も、風評被害にもさらされたとのことです。

当事者の男性は、「長期の入院生活が耐えられなくなり早く退院したかった」「仕事をしないと業績悪化の恐れがあった」などと話しているようですが、本人の身勝手な行動により、多くの人が危険にさらされたり、不快な思いをしたり、大きな迷惑を被るなど、与えた影響はとても大きなものであったと思います。

また、東京都が発行している感染防止徹底宣言ステッカー、いわゆるレインボーマークですが、感染防止対策を講じていないにもかかわらず、ダウンロードして貼っているお店があるとの報道がありました。本来、安全・安心を知らしめるためのステッカーが、何の意味を持たないものになってしまいました。

残念ですが、このような倫理観が、かなり低いと言わざるを得ない、人やお店、企業があるのは事実です。

少し大きく捉えますが、倫理観とは、「しなければいけないことをしっかり行い、禁止されていることは絶対に行わない。しなければいけないと決められているわけではないが、行った方が良いと思われることは積極的に行い、禁止されているわけではないが、行わない方が良いと思われる行動は厳に慎む」ことです。

皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、残念ながらこのような倫理観に欠ける行いは、個人に限らず、企業でも、これまで、たくさん報じられています。

例えば、指示された加工方法による加工を行わず、安全性が損なわれた製品を納品した結果、危うく大惨事になりかけたり、地盤が軟弱な土地に家を建てる際に、建物を支えることができる地盤や地層まで達する杭を打たずにマンションを建てた結果、マンションが大きく傾いてしまったり、鉄筋コンクリートの鉄筋の本数を減らしたり、生産地を偽って、本来使用すべき食材を使わなかったり、不正な会計処理行い虚偽の決算報告を行ったり、バレなければいいとか、見えない部分は手を抜いたり、誰かの利益を優先させたり、その結果、人の命にかかわるような事故が発生したり、大きな社会問題になった事例もあります。

このようなことは、今に始まったことではなく、私利私欲や自己保身、自己正当化、不要な忖度、プレッシャーなど、倫理観の欠如や人の心の弱さに所以しています。

「倫理観の低い企業は伸びない」「倫理観のない企業は潰れる」などと言われます。個人でも企業、組織、集団でも「倫理観」はとても大切なものです。特に工業高校で学ぶ皆さんだからこそ、ものづくりに関する知識や技術だけでなく、「倫理観」や「職業倫理」というものをしっかり身に付け、そして、高めていってもらいたいと思います。

第1学期の始業式と入学式に皆さんに伝えましたが、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」であり、皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものであるということ。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいるということ。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはないということ。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。
そして、先ほど話した、しなければいけないことをしっかり行い、禁止されていることは絶対に行わない。しなければいけないと決められているわけではないが、行った方が良いと思われることは積極的に行い、禁止されているわけではないが、行わない方が良いと思われる行動は厳に慎むこと。

その精神こそ、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」であり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉「優しくあれ! 心強くあれ!」が持つ意味でもあります。
この精神は、如何に社会が大きく変化しても、技術が高度化しても、情報化が進んでも、決して変わることはありません。繰り返しになりますが、工業高校で学ぶ皆さんには、ものづくりに関する知識や技術だけでなく、「倫理観」をしっかり身に付け、そして、高めていってもらいたいと思います。ぜひ、「倫理観」というものを常に意識して行動してください。


次に、お願いです。
新型コロナウイルス感染拡大の勢いはいまだ衰えていません。新型コロナウイルス感染症に感染しないためにも、校内で蔓延させないためにも、①検温や健康チェックを欠かさないこと。②こまめに、手洗い、手指消毒をすること。③咳エチケットを徹底すること。④「密集」「密接」「密閉」の3密を避けること。⑤熱中症予防を図りながら、基本的にはマスクを着用すること。⑥そして、皆さんもわかっていると思いますが、会食時に感染が拡大しているとのことですので、昼食をとる時は、向かい合わず、会話をしないようにするなど、できる限りの感染防止対策を講じてください。

併せて、決して、冗談でも新型コロナウイルスに乗じて人を揶揄したり、誹謗中傷しないよう気を付けてください。「至誠一貫」「質実剛健」、「優しくあれ! 心強くあれ!」の精神を持ち続けてください。


結びに、2学期は、体育祭や宮工祭をはじめ、勉強にスポーツにと皆さんが、さらなる成長を遂げる大切な学期です。気を緩めることなく、自らをさらに高められるよう努めてもらいたいと思います。

そして、夏休み中にも準備を進めていただきましたが、4年生にとっては、進路実現に向けて、最も重要な学期となります。就職、進学ともに、4年生全員が第1希望の進路実現が叶うよう、怠ることなく、準備を進めてもらいたいと思います。

夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期です。この2学期が皆さんにとって、充実した学期となることを期待して、私の話を終ります。それでは、2学期も頑張っていきましょう!

令和2年8月25日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 


令和2年度 第1学期終業式 式辞(要旨)

皆さんこんにちは

6月22日に通常登校となって今日で40日。とても短い時間ですが、いろいろなことがありました。その短い時間の中で、嬉しく感じたことと、2つのお願いをしたいと思います。

まず嬉しく感じたことですが、それは、皆さんは、本当によく挨拶をしてくれるということです。
私が皆さんの前で話をしたのは、6月22日の始業式と入学式の時だけで、私の顔を覚えている人も少ないと思いますが、その状況の中で、ちゃんと挨拶をしてくれる。きっと、他の先生方にも、お客様などにも同じように挨拶をしているのだろうと思います。
明るく元気の良い挨拶ができるということは、周囲の状況をしっかり見ているということ。周りへの気配りができているということ。挨拶が習慣化されているということです。これからも、元気に挨拶することができる生徒の皆さんであり続けてもらいたいと思います。

次に1つ目のお願いです。
先ほど、皆さんは、挨拶することが習慣化されていると言いました。この習慣化という言葉は、工業高校で学ぶ皆さんにとって、とても大切なキーワードです。
皆さんの教室や実習室には、「宮工5S活動」というポスターが掲示されていると思います。この「宮工5S活動」のポスターには、ローマ字表記で「S」で始まる「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つの活動と、その活動の要旨が書かれています。

習った人や知っている人もいると思いますが、簡単に説明させてもらうと、「5S」とは、製造業やサービス業などの職場環境の維持改善で用いられるスローガンで、生産性や品質の向上などを目的に、各職場において徹底されるべき事項を5つにまとめたものです。
皆さんが将来就職すると、徹底的に叩き込まれると思います。

まず、1つ目の「整理」は、不要なものを捨てる。ということです。
2つ目の「整頓」は、必要なものをすぐに取り出せるようにする。ということです。
3つ目の「清掃」は、身の回りを掃除する。ということです。
4つ目の「清潔」は、きれいな状態を保つ。ということです。
最後、5つ目の「躾」は、決められたルールを守る。ということです。

今日は5Sの講義の時間ではありませんので、5Sについての説明はここまでにしますが、ここには、「習慣」という文字は直接書かれてはいません。

それでは、ここで質問です。

「習慣」は、この5つの活動の中のどれと関係性が深いと思いますか?
手を挙げてもらいたいと思います
・1つ目の「整理」だと思う人、手を挙げてください。
・2つ目の「整頓」だと思う人、手を挙げてください。
・3つ目の「清掃」だと思う人、手を挙げてください。
・4つ目の「清潔」だと思う人、手を挙げてください。
・5つ目の「躾」だと思う人、手を挙げてください。

正解は、5つ目の「躾」です。身を美しくと書く「躾」です。

でも、「躾」と聞くと、皆さんはどのように感じるでしょうか?きっと、「させられる」とか、「強制される」という、あまり良いイメージを持っていないのではないかと思います。

「躾」の意味を辞書で調べてみると、「礼儀や作法を教え込むこと」「人間社会や集団の規範、規律や礼儀作法など、慣習に合った立ち振る舞いができるようにすること」などと書かれているので、やはり、「させられる」とか、「強制される」というイメージが強くなると思います。

では、学校での5Sにおける「躾」には、どのような願いが込められているでしょうか?そこには、社会に出る前の皆さんを、組織としてのルールやマナー、決まり事を、特に意識することなく自然にできるよう、習慣化できるようにして、社会に羽ばたかせたいという強い願いが込められています。

「躾」の目的は、今の状態よりもよりよくするために「習慣化」することです。そして、自分を自分自身が躾け、習慣化することです。
このことから、5Sの「躾」は、「習慣」の「S」だと思ってもらいたいと思います。

先ほど、嬉しく感じたことの1つに挨拶が習慣化されているという話をしました。でも、まだ習慣化されていない人もいると思います。そこで、挨拶を習慣化できるようにするための参考になればと思い、挨拶に関する標語を1つ紹介します。

それは、「挨拶が笑顔の花の水となる」「挨拶が笑顔の花の水となる」と言う言葉です。
皆さんも経験があると思いますが、挨拶されると気持ちがよくなり、自然と笑顔になります。挨拶は相手を笑顔にし、周囲を明るくすることができます。そして、挨拶は、その人自身の見え方をも変える魔法の言葉だと思います。これからも、できれば相手より早く、率先して元気に明るく挨拶するようにしてもらいたいと思います。

2つ目のお願い、そして、私の話の結びです。
40日が経って、ようやく「学校が動き出した」と感じられるようになりましたが、早くも明日から夏休みが始まります。しかし、新型コロナウイルス感染症の脅威は依然衰えず、長引く梅雨のため、様々な活動が制限を強いられています。夏休みになっても、新型コロナウイルス感染症の影響により、晴れ晴れとした気持ちにはなれないかもしれませんが、長い休みは、どうしても、緊張感が薄れ、気持ちが開放的になり、それに伴い生活が乱れたり、行動も軽くなりがちです。

夏休みを迎えるにあたって、私からの2つ目のお願いは、「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」ということです。もう一度言います。「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」ぜひこれを守ってください。

特に4年生にとっては、進路実現に向けて、そして、高校生活の集大成となる大切な夏休みでもあります。くれぐれも身体に気を付けてください。

それでは、夏休み明けの8月25日に、皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。楽しく、充実した夏休みを過ごしてください。

1学期間ありがとうございました。

令和2年7月31日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 

 


 令和2年度 入学式 式辞(要旨)

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生を代表して、皆さんの入学を、心から歓迎いたします。
 本来であれば、2か月前に、御来賓の皆様と、保護者の皆様にご臨席いただき、令和2年度の入学式を挙行する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような形での入学式とさせていただきましたこと、許していただきたいと思います。

 緊急事態宣言が解除され、徐々に経済活動も再開されていますが、まだまだ世界中が混乱しており、予断の許さないピンチの状況であると言えます。一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。そのためにも、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。

 さて、本校への入学式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 皆さんは、縁あって、本校で、夜学ぶという強い決意をしました。しかし、夜学ぶということは、容易なことではありません。時には、自信をなくし、学ぶことを断念しようと思うことがあるかもしれません。どうか、その時には、今の強い決意を思い出し、くじけそうな自分の心を奮い立たせてください。その経験は、きっと、何ものにも代えがたい、自信と勇気につながっていくと思います。そのためには、心身の健康は、とても大切です。充実した高校生活を送るためにも、くれぐれも、健康に留意してください。

 結びに、希望あふれる新入生の皆さんの前途を祝し、式辞といたします。

令和2年6月11日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 


令和2年度 第1学期 始業式 式辞(要旨)

 皆さん、こんにちは。4月1日に大宮工業高校の校長として着任した 清水雅己 です。どうぞ、よろしくお願いします。
 本来であれば、2か月前に、2年生から4年生までの生徒が一堂に会しての、令和2年度第1学期の始業式行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、このような学年毎の始業式とさせていただきました。
 いよいよ来週から授業が始まりますが、皆さんには、引き続き、マスクの着用や手洗いを基本とする感染予防及び感染拡大防止に努めながら、しっかりと学んでいってもらいたいと思います。

 緊急事態宣言が解除され、徐々に経済活動も再開されていますが、まだまだ世界中が混乱しており、予断の許さないピンチの状況であると言えます。一方で、ICTを活用した様々な仕組みや仕事、これまでになかった仕事も生まれはじめています。きっと、皆さんの中にも、自粛生活の中で、「こんなものがあったらいいな」とか、「こんな仕組みがあったらいいな」などと考えた人もいたのではないでしょうか。
 このように大きな社会問題が起こったときには、必ず社会が大きく変わります。そして、社会が大きく変わる時には、たくさんのチャンスが訪れます。皆さんも耳にしたことはあるかともいますが、「ピンチはチャンス」でもあります。これから先も、このようなピンチは、突如起こることでしょう。
 しかし、このようなピンチを悲観するのではなく、チャンスとして捉えることができるかどうか、訪れているチャンスに気がつくかどうか、それは、皆さん次第です。また、チャンスに気が付いても、自分自身に力がなければ、そのチャンスを逃してしまいます。チャンスをものにするために必要なことは、備えること、力を蓄えること以外に方法はありません。これから始まる大宮工業高校での生活は、その力を備え、蓄える大切な時間です。
 皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」の精神(こころ)で、好奇心を持って、様々なことを見つめ、学び、その力を備え、蓄えて行ってもらいたいと思います。

 さて、第1学期の始業式にあたり、皆さんの心に深くとどめておいてもらいたい言葉を1つだけ紹介します。それは、「優しくあれ! 心強くあれ!」という言葉です。
 私は、工業とは、ただ ものをつくる のではなく、「人が、人として、幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと考えています。皆さんが、本校で学ぶ知識や技術は、自分のためだけでなく、人のため、社会のため、世界や地球のために、役立たせるためのものです。専門的な知識や技術の先には、それを利用する「人」がいます。いかに高度な技術を駆使したものであっても、それを使う人への、思いやりや配慮、気遣いがなければ、決して受け入れられることはありません。相手の気持ちや、立場に立って考えること。行動すること。つくり上げること。その基本は「優しさ」です。クラスの友人、学科や部活動の先輩、先生方をはじめとする多くの人との触れ合いの中で、心を磨き、鍛え、人としての「優しさ」を身につけていってください。
 そして、優しくあるためには、「心の強さ」が必要です。心が強くなければ、優しさは甘さや弱さになりかねません。心が強くなければ、人や社会を優しく包むことはできません。どのようなことがあっても挫けることのない強い精神。たゆまぬ努力を重ね、前に進み、たどり着こうとする強い精神。本当の優しさは強い精神に宿ります。
 この「優しくあれ!」は、真心をもって何事にも立ち向かうこと。誠意を貫き通すこと。という本校の校訓「至誠一貫」に通ずる言葉であり、「心強くあれは!」は、中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。という本校のもう一つの校訓「質実剛健」に通ずる言葉です。皆さんには、本校の校訓「至誠一貫」「質実剛健」とともに、この「優しくあれ!心強くあれ!」という言葉を、心に深くとどめ、それぞれの夢や目標に向かって、挫けることなく、怠ることなく、邁進していってもらいたいと思います。

 結びに、年度の始まりが2か月遅くなりましたが、皆さんには、工業高校ならではの学びを通して、「わかる」ということを おもしろがってもらいたいと思います。そして、「できる」ということを 楽しんでもらいたいと思います。それでは、充実した1年にしていきましょう。

令和2年6月11日
埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己

 

校長室より

至誠一貫

【校長室より】名実ともに埼玉県No.1

埼玉県と一般社団法人埼玉県経営者協会が主催する「埼玉県キャリア教育実践アワード」において、本校に最優秀賞が授与されることが決まりました。
キャリア教育とは、児童・生徒一人一人が、社会に出て職業人として自立していくために必要な能力を身に付けることで、働くことの意義や職業観を学び、仕事に対して意欲的に取り組む姿勢や態度を修得し、自分の進路を主体的に選択していけるようにすることです。県では、この取り組みを推進することを目的に、県内公立小・中・高・特別支援学校と企業等が連携した優れたキャリア教育の実践に「埼玉県キャリア教育実践アワード」として表彰しています。
毎年2月上旬に表彰式及び発表会が行われますが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発出されている状況から表彰式及び発表会は中止となってしまいましたが、賞状等が学校に届きましたら、発表資料も含めて学校HPで紹介させていただきたいと思います。
最優秀賞の受賞にあたり、御支援いただきました埼玉県埋蔵文化財調査事業団の藤田理事長様をはじめ事業団の皆様、そして、熱心に取り組んでくれたラジオ部の皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。そして、おめでとうございます。

「埼玉県キャリア教育実践アワード」の詳細は、こちらをご覧ください。
現在、HP内の表彰式等の情報は、昨年度のものが掲載されていますが、近々今年度のものに更新される予定です。

【校長室より】4科の先陣を切って

昨日、4科の先陣を切って、建築科3年生による「課題研究発表会」が行われました。「課題研究」とは、「工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる」ことを目標とした、工業高校での学びの集大成となる科目です。教の発表会を通して、新型コロナウイルスの影響により大きな時間的制約のある中で、生徒一人ひとりが自ら設定した課題の解決に向け、工夫しながら集中して取り組んでくれたことがわかります。
建築科の3年生の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

アーチ班の生徒たちが、ウエルカムアーチの組木を再加工して、事務室前玄関ホール用の展示台を製作してくれました。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した際には、ぜひ多くの皆様にご覧いただきたいと思います。

【校長室より】様々な制約がある中でも力を発揮できるように

天気予報によると「関東は、午後6時頃まで雪や雨が降りやすく、平野部でも積もる所があるでしょう。」とのこと。さいたま市は積もることはないと思いますが、気温が上がらず肌を刺すようなとても寒い日になりました。

学校は今日から授業が始まりましたが、新型コロナウイルス禍の中で気を抜くことができません。県の指導に基づき、マスク着用、3密回避、換気、そして、食事中の会話禁止。マスク着用は徹底され、3密回避は意識している様子が伺えますが、換気のために窓を開けているのがつらそうで、食事をしている姿は少しつまらなそう。何か手立てがあるとよいのですが・・・。

生徒たちには、感染防止の徹底を心がけ、様々な制約がある中でも力を発揮できるよう努めてもらいたいと思います。

 

【校長室より】3学期が始まりました

昨日、事務室前玄関ホールの模様替えを行いました。大きく変えたところは、南側の窓に木目調のブラインドを取り付けたことと、寺社建築模型の台にテーブルクロスを敷いたこと。
展示されている寺社建築模型は、卒業生が製作した1/20スケールの法隆寺の金堂と五重塔。そして、薬師寺の東塔です。雅やかな紫色のテーブルクロスの上の本物と違わぬ重厚なつくりのそれらは、ブラインド越しの柔らかな光を受け、まるでそこに鎮座しているようです。

 

昨晩、1都3県に緊急事態宣言が発出され、東京都では新たに2000人をはるかに上回る新型コロナウイルスの感染者が確認されている状況の中スタートした3学期。予断を許さない状況が続いていますが、全日制・定時制とも生徒たちは元気に登校してくれました。いよいよ3学期の始まりです。

県が宣言した県立学校における学校運営の基本方針「感染防止対策を徹底しながら、教育活動を継続する」のもと、今学期も元気に歩みを進めてまいりますので、皆様の御支援・御協力をよろしくお願い申し上げます。

全日制終業式の式辞(要旨)は、こちらをご覧ください。
定時制終業式の式辞(要旨)は、こちらをご覧ください。

【校長室より】令和3年 学校が動き出しました

令和3年仕事始め。今日も良い天気になりそうです。学校では試合を間近に控えた柔道部とサッカー部が朝早くから稽古や練習に励んでいます。やはり生徒たちの躍動する姿を見ることができるのは嬉しいものです。令和3年、学校が動き出しました。

12月21日(月)に大宮工業高校と大宮商業高校の連携プロジェクトの一環として行った募金活動の様子が、県教育委員会のトップページと県産業教育フェア生徒実行委員会企画の中で紹介されていますので、ぜひご覧ください。当日は多くの皆様に御協力いただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

募金活動の様子(YouTube)
埼玉県教育委員会のHP
埼玉県産業教育フェア「生徒実行委員会企画」のHP

【校長室より】本年もよろしくお願い申し上げます

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京都で新たに新型コロナウイルスの感染者が過去最多となる1337人が確認された大晦日。予断を許さない状況が続いていますが、今年も「前へ!」と歩みを進めてまいります。皆様の御支援・御協力をよろしくお願い申し上げます。

【校長室より】令和2年の最後に届いた冊子

今日、建築科の「課題研究 実践記録」の印刷が出来上がり、私の手元に届きました。

「課題研究」とは、普通高校で学習する「総合的な学習の時間」の代替科目として工業高校で学習する工業高校生の集大成とも言える科目で、「総合的な学習の時間」の目標を包含しつつ、以下の目標のもと取り組んでいます。

 

《総合的な学習の時間》

【目標】
 横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を考えることができるようにする。

 

《課題研究》

【目標】
 工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。

【内容の構成及び配慮事項】
 (1) 作品製作
 (2) 調査・研究・実験
 (3) 産業現場等における実習
 (4) 職業資格の取得

【配慮事項】
・生徒の興味・関心、進路希望等に応じて、内容の(1)から(4)までの中から個人又はグループで適切な課題を設定させること。
 なお、課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
・課題研究の成果について発表する機会を設けるよう努めること。


全日制3年生と定時制4年生は、4月からの新しい生活の準備のため2月1日から家庭研修に入ります。そのため、その学習成果は1月下旬に行われる各学科の「課題研究発表会」で発表されます。3高校生活の集大成としての課題研究発表会。今からとても楽しみです。

各課の課題研究発表会の日程は以下のとおりです。

No 学 科 期  日 時 間
1 建 築 科

1月15日(金)

1月20日(水)

④~⑥

②~④

2 電子機械科 1月19日(月) ①~④
3 機 械 科 1月21日(木) ①~③
4 電 気 科 1月21日(木) ④~⑥
5 定 時 制 1月21日(木)  



【校長室より】第2学期が終わります

今日12/24で、令和2年度第2学期が終了します。今日はいつもより早く学校に到着したので、少しの時間校長室から昇り始めた太陽に照らされた校庭を眺めていました。すると目の前のネットの上にたくさんの鳥の姿。それは、日の光を浴びて温まろうとしているムクドリたち。自然の力と生き物の生き抜こうとする知恵を感じます。

今日はこれから、全日制と定時制の終業式が行われます。
2学期を振り返ると、新型コロナウイルスの脅威にも屈することもなく、生徒たちは協力して、体育祭や宮工祭などの大きな行事をはじめ、専門分野や各教科での学び、部活動などに、真摯に取り組んでくれました。とても充実した2学期だったと思います。
生徒のみなさん、保護者の皆様、そして本校を支えていただいている多くの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

全日制終業式の式辞(要旨)は、こちらをご覧ください
定時制終業式の式辞(要旨)は、こちらをご覧ください

※式辞は、導入部分で課程による違いはありますが、全体の内容は同じです。

【校長室より】縄文土器パズルを贈呈させていただきました

さいたま市岩槻区の西原遺跡から出土した縄文土器などをモデルに、ラジオ部の生徒たちが製作した「縄文土器パズル」を埼玉県教育委員会とさいたま市教育委員会に贈呈しました。
高田教育長からは、「本物を見なくても、理解できるよう細かいところまで再現されている」と絶賛していただき、生徒たちもとても嬉しそうでした。
贈呈式の機会をご提供いただいた県教育委員会並びにさいたま市教育委員会の皆様と御支援いただいた埼玉県埋蔵文化財調査事業団の皆様に心より感謝申し上げます。今後、この「縄文土器パズル」が、埼玉県埋蔵文化財調査事業団が県の委託を受けて貸し出している「学習用キット」とともに、県内の多くの学校で使っていただけることを期待しています。

贈呈式の様子が、テレビ埼玉で報じられたほか、Yahooニュースでも報じられていますので、ぜひ こちら をご覧ください。

【校長室より】「任命式」「後期生徒総会」「主権者教育」「学校説明会」

期末考査を終え、終業式までの間は特別時間割が組まれ、授業や学校行事等が行われています。
今日は土曜授業とし、午前中は「後期生徒総会」「主権者教育」、午後は中学生を対象とした「学校説明会」を行いました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、全校生徒が一堂に会しての行事は行うことができませんが、まずは、生徒総会に先立ち、校長室で新生徒会長をはじめとする新役員に直接任命書を手渡しました。いよいよ今日から1・2年生による新体制での生徒会のスタート。そして、早速、新体制での初めての生徒会行事「後期生徒総会」です。生徒会の皆さん、全校生徒のため、より良い学校を先生方とともに築いていきましょう。どうぞよおしくお願いします。

午後の「学校説明会」も新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、人数制限やネットによる事前申込制、さらに二部制での開催とさせていただきました。ご参加いただいた皆様には、ご協力いただきありがとうございました。また、ご希望いただいているにもかかわらずご参加いただくことがかなわなかった皆様に心からお詫び申し上げます。引き続き本校をご覧いただく機会や、ネット等を通じての情報発信に努めてまいりたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

「学校説明会」の冒頭では、次のようなあいさつをさせていただきました。


学校説明会 あいさつ(要旨)

こんにちは 校長の 清水雅己 と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
まずは、新型コロナウイルス禍の中、また、土曜日のお休みの中、お集まりいただきありがとうございます。

今日現在、大宮工業高校では、生徒や保護者の皆様のご協力のもと、陽性者が確認されることなく、この2学期には新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら、工業高校ならではの文化祭や体育祭、100社にも及ぶ地域の企業等の皆様の協力のもと実施した2年生を対象としたインターンシップなどの学校行事をはじめ、予定されていた教育活動を止めることなく順調に進めることができております。
また、新型コロナウイルスの影響により、これまでとは異なる様々な制約が課せられる中、夏には陸上競技部が全国大会出場を果たし、自転車競技部は3月に開催される全国選抜大会への出場を決め、柔道部は先日行われた県新人大会で2位に輝くなど、素晴らしい成績を挙げてくれています。

このような全国大会に出場したり、県大会で上位入賞するまでには及ばなくとも、多くの生徒が部活動に所属し、元気に主体的に活動するとともに、生徒たちの本分である専門学科においては、先生方の支援のもと、専門分野の知識・技術の習得に励むとともに、工業高校ならではの専門資格の取得に向け、多くの生徒たちが取り組んでおり、工業高校でなければ体験することができない充実した高校生活を送ってくれています。

今日はこの後、教頭より本校の概要説明や入試に関することについて、生徒指導主任より本校の生徒指導に関することについて、進路指導主任より高校卒業後の進路に関することについて情報提供をさせていただき、その後、場所を変えて各学科の説明や見学などをしていただく予定です。ぜひ、本校の隅々まで見て、聞いて、多くの情報をお持ち帰りいただき、中学生の皆さんの進路選択の参考にしていただければ幸いです。

結びに、新型コロナウイルスの感染拡大は、収束の兆しが未だ見えない状況にあり、また、寒さも日を追って厳しくなっておりますので、くれぐれもご自愛いただき、万全な状態で入試が迎えられますようお祈り申し上げます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。