式辞・講話等

式辞・講話等(全日制)

2学期終業式・校長講話


●はじめに
 みなさん、おはようございます。
 
 あらためて、表彰されたみなさん、おめでとうございます。
 そして、全国選抜に出場する自転車部の皆さんの健闘を祈ります。

 さて、2学期も今日で終わりになります。
 2学期は、3年生にとっては、就職試験や 大学、専門学校の入試など、進路実現に向けての活動で大変な学期だった思います。
 そして、全校的には、今年はコロナよりもインフルエンザの感染対策の中での、宮工祭、強歩大会、2年生はインターンシップもあるなど、1年間で忙しくも、充実した学期でした。

 猛暑で始まった始業式から、季節が進んで、終業式は冬の寒さ、2学期は季節の変化が激しい。皆さん、体調はいかがですか。

 寒い冬の晴れの日は、空気が澄んで、夜空がきれい。
 その分、星がよく見えます。
 先週、「ふたご座流星群」が観察されました。
 見た人はいますか。
 ゆっくり流れる青白い光の流れ星がきれいだった、急いで願い事をしました。

 何かを見たときに、きれいだな、いいな、すごいな、これどうなっているのかな、と思う心は素晴らしい。そんな話を3つします。


●一つ目、ある卒業生の話
 先日、昭和30年代に本校を卒業した方が、校長室にいらっしゃいました。
その方は、卒業後、建設機械の設計の仕事をしていたが、海外製品を扱ったりしている中で、これは手に負えないもう一度大学で勉強しなければダメだと思い、会社を辞めて大学に進学、大学卒業後、別の会社に就職して定年まで続けたとのこと。
 高校卒業して就職後、会社を辞めて大学受験勉強をしたとのことでしたので、そのエネルギーはすごいですね。

 そして、その方が話していたのは、工業高校をでて本当によかったということ。大宮工業高校で勉強したことが、日頃の生活のベースにあるのだそうです。
 それは、何かというと。周りのものをみたときに、これはどうなっているのか、どのような材料でできているのか、どういう仕組みや構造なのかを見る目が育ったこと。そういうことを考えることが楽しい!と話していました。

 校長室には、皆さんが制作した作品が多数展示されています。それを、ひとつひとつ手に取り眺めて、感心して感動していました。

●二つ目、植物の話
 これは、私のはなし。長年、疑問に思っていたけど、まぁいいかと、見過ごしてきたことで、その理由が分かったことがあり、なるほど、すごいと感動したことがありました。

 それは、桜のことです。桜は、花が先に咲いて、葉っぱがあとからでてくることです。小学校などで育ててきた、アサガオやヒマワリ、チューリップなどは緑の葉が育ってから、やがて花が咲きます。でも、桜は花が咲いて、満開になり、花が散ると葉桜といって緑ゆたかな葉っぱが生えてきます。アサガオとは逆ですね。
 冬の間、枯れてしまったかのようにいている桜の樹から春に花が咲くエネルギーはどこにあるのか??

 私は、満開の桜がきれいなことで、花が先に咲くことは、まあいいかと思ってきたのですが、先日、ラジオでこの話をきいて、桜はすごいなと改めて感動しました。花が先に咲くのは、葉の養分を樹が蓄えて、葉はかれて落ちる、その養分をもとにつぼみから、花が先に咲くというのが、簡単すぎる説明です。これは、田中修さんという大学の先生のお話でした。
 
 早速、田中先生が書かれた本を買って、読みました。
 その本は、「植物はすごい 七不思議編 知ってびっくり、緑の秘密」という本です。中公新書から出ています。図書館にも買ってもらえるようにお願いしました。

 ちなみに、この本には、サクラの七不思議として、
  なぜ、秋にサクラの花は咲かないのか
  なぜ、春に花が咲くのか
  なぜ、東京が一番早い開花宣言をだすのか
  なぜ、北海道では、ウメとサクラが同じころに咲くのか
  なぜ、ソメイヨシノの開花は、はなやかなのか
  なぜ、ソメイヨシノの開花は、はなかないのか
  いつから、サクラは「日本の花」になったのか

 この七不思議は、言われてみると、なんで?と思うことばかりです。
 3年生は、課題研究で、問題解決に取り組んできたところですので、問を立てることが大事だということは実感していることとでしょう。


 そして、皆さんには、本を読んでほしい。図書館にいくと、工業の話題、その他の分野も、本がたくさんあります。知らないことは、たくさんあります。本との出会いを楽しみましょう。


●三つ目、100周年
 本校は、今年で98年目、2年後に100年を迎えます。
大正時代がから始まった、100年間の歩みは、まずそのことがすごいこと。
大宮工業すげぇ! この大宮工業高校に誇り、プライドを持ってください。


●おわりに
 今日は、何かを見たときに、きれいだな、いいな、すごいな、これどうなっているのかな、と思う心は素晴らしい。という話をしました。
 技術は、いろいろな人の思いの結晶が、具体として表れているものです。工業高校で学んだ皆さんだから、感じ取れること、知的好奇心が大事です。


 それから、今、台湾の工業高校と連携した取り組みを考えています。1/9(火)3学期の始業式では、台湾の工業高校、川越工業、大宮工業をリモート接続して交流をしたいと思います。海外の工業高校って、どんなか?皆さんには、日本以外の視点、グローバルに広い視野を持ってほしいと思います。楽しみながら交流をしていきましょう。