建築科だより
ものつくり大学による高大連携《未来のまちづくりを考えるために》特別講義
令和8年1月19日(月)・20日(火)、ものつくり大学建設学科田尻研究室(田尻要教授・院生3名・学部4年生2名)の方々をお招きし、建築科3年生(建築コース37名対象)に『未来のまちづくりを考えるために』と題した特別授業を行いました。
ものつくり大学建設学科田尻教授・同研究室学生による《まちづくり事例紹介》とワークショップ
同研究室では、地域リノベーションの一環として地域連携を通した活性化プランやイベントの企画などまちづくりや町おこしに関する研究・調査を行っており、今回、地域の社会的課題を知り未来のまちづくりを考えるために、フィールドワークとブランディングについて大学生と一緒に学ぼう!と同研究室からお声を掛けていただき、1限目には学部4年生が卒業研究内容として取り上げた、①:まちづくりの方向性を考えるための社会調査(さいたま市岩槻区の事例)、②:商店街の活性化に向けた地域ブランディング(鴻巣市の事例)の事例紹介を中心に発表していただきました。
地域イベントの来場者に地域活性化に係る問題点や課題等・活性化に向けたアイデアや意見などをアンケート形式で調査を実施、その結果を分析、問題点や課題点を洗い出し、解決できそう項目を探し出してそれをクリアし、更には産学官が一体化して活性化するような具体的なプランや企画立案していく活動の様子など、2つ別々の事例紹介からそのプロセスを学びました。
2限目は、「未来に向けたまちづくりは分散型になる?それとも集約型になる?立地適正化計画」と題したワークショップ(まちづくりゲーム)を4班に分かれ同研究室の学生ファシリテータが1名ずつ補助で入り一緒に進行や議論をサポートしながらグループワークを行いました。
《まちづくりゲーム》のワークショップと各班の発表
現在、少子高齢化が加速し後継者不足や労働環境の変化、更に地球環境問題も顕著になる社会的背景の中で、近未来のまちづくりは、各施設が地域内に点々と存在する郊外型のまちづくりが良いのか?それとも一部の地域内に多くの施設が存在する集約型のまちづくりが良いのか?を考えます。それぞれのまちづくりの長所短所を個人の考えで捉え、班ごとに寄せ集めた結果に基にディスカッションを行い、各班の発表を実施したところ、未来においても現在のような分散型のまちづくりを望む意見が多く出ました。分散型・集約型のどちらにおいても災害時における長所短所の特徴をしっかりと捉えて述べるなど、建築科生徒らしい的を得た意見も出ていました。
この特別授業で得られた意見を基にして新校における新たな授業づくりに役立てていくと同時に、4月から新社会人となる生徒には『まちづくり』のために3年間学んだことをしっかりと発揮してくれることを期待しています。
特別授業を実施していただきました、ものつくり大学建設学科田尻研究室の皆さまには改めて感謝申し上げます。
【建築科】課題研究「盆栽美術館との連携事業」明日から公開
本日、建築科3年生の課題研究「大宮盆栽村×大宮工業高校 100周年連携プロジェクト」チームは、明日から始まる作品展示のため、さいたま市大宮盆栽美術館にて設営・準備を行ってきました。
この取り組みは、「大宮盆栽村」と「大宮工業高校」が共に創立100周年を迎えることを記念した特別連携プロジェクトです。建築科の生徒たちが、盆栽の魅力をより引き出すための「空間」を創造しようと、春から試行錯誤を重ねて制作してきました。
伝統の「組子細工」が彩る盆栽の世界
今回展示するのは、釘を使わずに木を組み上げる伝統技法「組子(くみこ)細工」を駆使した行燈(あんどん)や屏風(びょうぶ)などの作品です。
美術館の厳かな和室空間(床の間)に、自分たちが作った行燈を設置し、明かりを灯しました。繊細な幾何学模様から漏れる柔らかな光が盆栽を照らし出し、普段とはまた違った幻想的な空間が広がっています。
展示会のお知らせ
いよいよ明日より、一般公開が始まります。生徒たちの努力の結晶を、ぜひ現地でご覧ください。
展示期間: 2026年1月16日(金)~ 1月21日(水)
場所: さいたま市大宮盆栽美術館
内容: 建築科生徒による課題研究作品(行燈・屏風等)と盆栽のコラボレーション展示
ご来館の皆さまへのお願い
本展示エリア(盆栽および生徒作品の展示場所)は、通常撮影禁止エリアに展示しているものもあります。
記事内の写真は特別な許可をいただいて撮影したものです。
ご来館の際は、美術館のルールを守ってご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。
さいたま市大宮盆栽美術館 公式サイト https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/
【建築科】産学連携授業「工程管理・ネットワーク図表を描いてみよう!」
★一人暮らしの家庭内作業を「工程表」にしてみよう★
実施概要
1月13日(火)、建築科3年生(建築コース)を対象に、産学連携でお世話になっている企業の皆さまにご協力いいただき「一人暮らしの家庭内作業を『工程表』にしてみよう」をテーマとしたワークショップ形式の授業を行いました。
今回のグループワーク作業はOB・OGの方々にも参加と助言をしていただき、グループ及び生徒一人ひとりが“オリジナルの作業工程表”をネットワーク図表を使って【自己のスケジュール管理】を可視化するものです。
まもなく一人暮らしを始める新社会人を想定し家庭内の作業8項目を、①与えられた条件内で、②決められた時間内に、③矛盾のない作業手順で、効率よく全ての作業を終わらせる工程表を描けるかが最大のポイントです。
グループワーク基礎編:“与えられた条件”は“マルチタスク8項目”を時間内に
基礎編では、8項目のマルチタスクをどの順番から作業を進めても構わないため「何からスタートするか」を考える際、機械で自動的に作業ができる項目、必ず本人がやらなければならない項目もあり、まさにパズルゲームの展開です。単に「なんとなく先にこの作業をやろう」といった思考ではなく、
・どの順番で作業を進めたら一番効率的か
・一つの作業をやっている間に同時に出来る作業はないか
・作業の手順に矛盾はないか
といったポイントを一つ一つクリアしながら、自分自身がどのようにスケジュール管理をすれば良いか、そしてより効率的な最適解を見つけ出そうとする真剣な姿が見て取れました。
グループワーク応用編:“マルチタスク12項目”そして時間指定の作業も
応用編では、マルチタスクが12項目になり、更に指定された時間に作業するなど格段に難易度が上がります。時間経過の計算や図表の描き方に苦労している生徒は、OB・OGに助言を求めたり、想像以上にスケジュール管理の難しさを実感しつつも
・指定された時間までにどの作業を進めたら一番良いか
・空いている間にどの作業を入れられるのか
それぞれ普段の生活を想像し一つ一つ条件を当てはめながら工程表を描いていました。
今回は【工程管理ネットワーク図表】を普段の何気ない生活・リズムと結び付けて表現(可視化)する時間となり、生徒にとって【自己のスケジュール管理】の大切さを改めて感じる機会となりました。
この度は、生徒の学びや理解を深める貴重な機会にご協力いただいた旭化成ホームズコンストラクション㈱・吾妻工業㈱・伊田テクノス㈱・サイカン工業㈱・㈱新和測機・積水ハウス建設関東㈱・千代本興業㈱・古郡建設㈱の皆さまに改めて感謝申し上げます。
【建築科】課題研究「盆栽美術館との連携事業」
2025年12月5日(金)、建築科3年生の課題研究の授業にて、さいたま市大宮盆栽美術館へ訪問しました。
今回の訪問は、「大宮盆栽村×大宮工業高校 100周年連携プロジェクト」の一環として実施されたものです。
生徒たちは、夏休み前から取り組みを重ねてきた屏風や行燈などの制作物の最終的な納品作業を行いました。自分たちが設計・制作した作品を、歴史ある美術館の空間に収めるという貴重な経験をすることができました。
展示予定のお知らせ
これらの作品は、2026年1月中旬にさいたま市大宮盆栽美術館にて展示される予定です。展示の詳細につきましては、後日改めてお知らせいたします。
【建築科】企業連携「インテリア導入編」講演を実施 (2025年12月4日)
「インテリア導入編」講演を実施
― 積水ハウス株式会社による特別授業 ―
実施概要
12月4日(木)、建築科では2年生を対象に、積水ハウス株式会社の皆さまをお招きし、「インテリア導入編」をテーマとした特別講演を行いました。今回の講演はグループワークを交えた参加型の内容で、生徒一人ひとりが自身の“感性”と向き合う貴重な機会となりました。
グループワーク:写真から読み解く“自分の感性”
ワークでは、6枚の室内写真の中から第一印象で「気に入った1枚」を選び、その理由をグループ内で深掘りしました。
単に「なんとなく好き」といった印象で終わらせず、
・どこに目が留まったのか
・どんな要素に魅力を感じたのか
・それはなぜなのか
といった点を丁寧に探っていくことで、自分が持つ価値観や感性をより鮮明に捉えることにつながりました。
発表を通して感じた“伝える力”の難しさ
各グループの発表では、自身の感性を言語化し、相手に伝える難しさを実感しつつも、これまで建築科で学んできた専門知識を生かしながら説明する生徒の姿が見られました。
学んだ理論と自分の感覚を結び付けて表現する時間となり、生徒にとって大きな成長の機会となりました。
この度は、生徒の学びを深める貴重な機会をご提供いただいた積水ハウス株式会社の皆さまに心より感謝申し上げます。