日誌

総体予選 2回戦 vs 上尾高校 マッチレビュー

一つ上のカテゴリーに所属する上尾高校との2回戦。

個々のスキルや組織力に優れた相手に対して、どれだけ自分たちのサッカーを貫けるかが、チームにとって大きな挑戦となる試合でした。

前半は、大宮工業がボールを保持しながらゲームを進める展開。ピッチを広く使いながら攻撃の形を探りますが、相手の素早いプレッシャーと守備の切り替えに苦しみ、思うように狙いを持ってボールを動かすことができません。

それでも、チーム全体で粘り強く戦い、簡単にはチャンスを与えないまま前半を終えました。

 

後半に入ると、暑さや緊張の中で体力的な消耗も見え始め、徐々に相手に押し込まれる時間が増えていきます。

しかし、選手たちは最後まで集中を切らさず、GKを中心とした守備陣が体を張ってゴールを死守。何度もピンチを迎えながらも、全員で声をかけ合いながら守り抜く姿勢が印象的でした。

そんな中でも、一瞬の隙を突いて生まれた瞬間からビッグチャンスを迎えます。スタンドからも大きな声援が飛ぶ中、放たれたシュートは惜しくもクロスバーに当たりゴールを捉えきれず、スコアは動かないまま90分が終了。

前回に続いて、延長戦にもつれ込みます。

延長前半、最も警戒していたセットプレーから痛恨の失点。試合終盤には何とか同点に追いつこうと、選手たちは力を振り絞って攻撃に転じますが、あと一歩及ばず、試合終了の笛が鳴りました。

スコアは0-1。悔しい敗戦となりましたが、選手たちの中には、確かな「変化」と「成長」が刻まれた試合だったと感じています。強豪相手にひるまず、自分たちのサッカーにこだわり、走り、声を出し、最後まで戦い抜いたこと。その姿勢は、結果以上に価値のあるものです。

試合後、悔しさから涙を流す選手も多くいました。しかし、その涙には「本気で勝ちたかった」という気持ちと、それに向けて努力してきた証が詰まっていました。悔しさは大きな原動力になります。ここからの一歩一歩が、さらに大きな成長につながっていくと信じています。

私たちが掲げるスローガンは、
「ボールも、人も、心も動かすーー魅力的なフットボール。」
ボールを狙いを持って丁寧に動かし、試合終了の笛が鳴るまで走り切り、観ている人の心を動かすサッカーを目指しています。

理想は、マンチェスター・シティやバルセロナのように、ボールと人が連動しながらピッチ上で躍動するフットボール。まだ道半ばではありますが、その理想に近づくために、これからも日々の練習の質にこだわって取り組んでいきます。

最後になりますが、お忙しい中、試合会場まで足を運んでくださった保護者の皆さま、そして日々の活動を支えてくださるすべての皆さまに心より感謝申し上げます。皆さまのご支援が、選手たちの努力を支える大きな力となっています。今後とも温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします。