【柔道部】“考える”稽古
本日の道場にはオリンピックメダリストが。昨日の練習後「こういう経験ができるのは宮工だからだよ」と予告されてはいましたが、ご本人を目の前にして部員たちは一様に憧れのまなざしを向けていました。
校長先生も、ご挨拶をと、来てくださいました。
いらっしゃったのは、2012年ロンドンオリンピック銅メダリスト・西山将士さんです。鯉渕監督の先輩が西山さんと同じ大学の出身というつながりで、工業高校生の進路やキャリアについてお話を伺いたいとの相談を受け本日の練習が実現しました。このつながりが活きるのも、埼玉県の工業高校と言えば大宮工業高校というイメージを持たれているからだと思います。
時間をかけて教えて下さったのは大外刈りの練習。単に巧い選手の真似をするのではなく、どうすれば自分に合う形になるかを考えると練習は面白くなると前置きされ、個々に足の振り上げ方や速く強い刈り足の動きを確認させた後、相手の体勢の崩し方、技のつなげ方を指導してくださいました。鯉渕監督を含め、大人たちも関心をもって聞いていらっしゃいました。
高いレベルに挑戦するのを楽しむ3年生は積極的に当たりにいきます。剣道をされていた校長先生は、強い相手をヒマにさせちゃいけないんだよね、とうなずいていらっしゃいました。以前、監督が、来てくれている先輩に当たりにいかない下級生の練習姿勢を指摘されていましたが、そういうことですね。一方、腰を痛めてトレーニングに回っている1年・高橋は乱取りを見て「やりたかったな」とポツリ。だから、怪我をしない体づくりが必要なのです。
本日は埼玉新聞社の方も来校され、鯉渕監督も稽古を指導しながら取材に応えていました。
稽古後の挨拶で、鯉渕監督が改めて部員たちに伝えていた「考え方で幅が広がる」という西山さんのことば。柔道以外にも当てはまります。
記者の方のインタビューは練習後も続きました。初めて柔道を見たそうで、迫力ありますね!と感心されていました。どんな記事になるのか楽しみです。
一緒に稽古をした川口工業高校の皆さんとも一緒に記念写真。
この機会は今後もあるそうです。子どもたちに柔道がどう活きるか。子どもたちが柔道を活かすためにどんなサポートができるか。練習を通して理解を深めながら対話をしていきたいという西山さんのお考えに宮工生がどのように役に立てるか、今後の動向に期待です。
西山将士さん、本日はありがとうございました。