日誌

【柔道部】忍

大宮工業高校の柔道場には「忍」の一字を染め上げた部旗が掲げられています。

好きなことや楽しいことを伸ばす風潮にあって、この字はどんなことを伝えてくれるでしょうか。

昨年6月に亡くなった長嶋茂雄さん。読売ジャイアンツの選手、監督の枠を越え、ひとりの野選手として多くの野球ファンを惹きつけるスーパースターでした。そんな長嶋さんは現役当時を振り返り、「順調なスタートより逆境から始まるのも一つの励みとして良かった」と話しています。

初打席は、4打席連続空振り三振。この時のコメントは「全打席、力いっぱいバットを振った結果です。」監督一年目は、チームの歴史史上初の最下位でした。選手として首位打者6回、MVP5回。NPB記録の最多安打10回。二期にわたって務めた通算15年間の監督在任中、リーグ優勝5回、日本シリーズ優勝2回。こうした記録が輝くのは逆境に向き合う姿があったからではないでしょうか。

『人間だもの』で知られる相田みつをさんの作品に「忍」という詩があります。

がまんをするんだよ

がまんをするんだよ

くやしいだろうがね

そこをがまんをするんだよ

そうすれば

人のかなしみや

くるしみが

よくわかってくるから

“困る”体験は、間違いなく人を成長させます。どんな時も「忍」を大切にしてきた宮工柔道部だから、多くの成績を残すことができ、折れない心を育てて応援されるチームになれたのだと思います。

時代が変わっても、ずっと守っていきたい一字です。