【柔道部】一所懸命
18日から20日の3日間は、立教新座高校へ出稽古にお邪魔しました。
夏休み中は複数の学校と練習試合をする機会をいただいています。いろいろなタイプの選手と組んで場数を踏み試合勘を養うのが目的ですが、一回のチャンスに課題をもって試合を展開できるかが一番のポイントのような気がします。
練習は失敗していい場所。ただし、“失敗してもいい”“負けてもいい”のは、その一回に懸けて全力で取り組んだ結果です。自分で仕掛けて試して負けるのと相手の出方を待って受け身になって負けるのとでは、残るものに大きな差があります。鯉渕監督からも「失敗しない練習は意味がない」という声が飛びますが、練習を振り返った時に、たとえば「強い選手とどう戦ったか」「苦手とする相手に何ができたか」といった中身が無ければ意味がないということではないかと思います。
19日には、こんなことがありました。
この日は乱取りを一切行わず、基本の練習にみっちり半日取り組みました。普段の練習ではめったに行わない身のこなしに苦労する一幕もありながら、寝技、打ち込み、引き出し、技の返し方など、パターンを細かく区切って行いました。
水分補給をしながら、佐川が「基礎ってちゃんとやるとキツイですね」と一言。佐川に限らず、いつもの様子を見ていると反復も打ち込みも乱取りも練習の流れのひとつという捉え方をしている気がします。一見すると地味で単調な動きを、じっくり、集中して反復したからこそ、きちんと疲れたのだと思います。“ひとつひとつに手を抜かない”大切さに気づけた練習でした。ご指導いただいた立教新座高校の中道先生、ありがとうございました。
「一所懸命」は文字通り「全力で物事に取り組む」という意味です。“一所”とは本来“一カ所の領地”を指しますが、練習に当てはめて言えば、一回の反復、一回の乱取り、一日の稽古。試合では「ワンチャンス!」がまさにそれです。
コロナ禍で様々な制限を経験し思いどおりにならないことも増えた生活が当たり前になっている今、「全力で取り組む」姿勢を持つのは難しいことかもしれません。そのような中で「夢中になる」「必死になる」心を育てられるのは、柔道が「心技体」を鍛える競技だからではないでしょうか。