日誌

【柔道部】それが大事

全国選手権大会埼玉県予選は、毎年1月に行われます。

20日の個人戦には3名の選手が出場しました。いずれも1年生。良いところもあり課題もあり、先につながる大切な経験となりました。

21日は団体戦。終わった瞬間「一年間のモヤモヤが晴れました」とキャプテンの坂本がホッとしたように呟いた、チームでずっと目標にしてきた重要な1日です。

前日、「明日は2年生が踏ん張る番です」と先輩からメッセージをいただき、当日は開始式を前に「一戦一戦、全部出し切ろう」と、鯉渕監督と思いを一つにして挑みました。

何もさせない、相手を待たず自分から、の二試合。

ギアを上げろと鼓舞された準々決勝。

正念場となった準決勝。

決勝戦は代表戦にもつれ込む総力戦でした。2年の埜口が磐石な試合運びで勝ちをもぎ取り、大宮工業高校柔道部30年ぶりの全国選手権大会男子団体戦出場を決めました。

チームを大きな結果に導いた監督は、宮工柔道部OBの監督という立ち位置から、ここまでプレッシャーも大きかったはずです。同時に、複数年チームを見る中で子どもたちの変化や社会の変化を感じるにつけ、相当辛抱してきたのではと思います。その中で、母校のチームを率いる監督として団体で全国にたどり着き現役の子どもたちに自信をつけさせることができたのは監督冥利に尽きるのではないでしょうか。

チームを引っ張る2年生は入学してからずっと、鯉渕監督についていくのに必死でした。監督の「ここまで上がってこい」に余裕を持って並べたことはなく、受け止めきれずに苦しくなったことも一度や二度ではありません。3年生の引退後、腹が決まったのか「できることを徹底する」個々の意識が強くなり、毎日の稽古後にはその日の内容を振り返る会話も増えたようです。当たり前のことかもしれませんが、誰に言われたわけでもなく自分たちでつくった空気感が今回の結果につながったのだと思います。

『負けない事

 投げ出さない事

 逃げ出さない事

 信じ抜く事

 駄目になりそうな時 それが一番大事』  (大事MANブラザーズバンド『それが大事』)

選手、監督それぞれに誇れる試合となりました。関係者の方々、機会がありましたら、緊張の期間を乗り越えた選手たちと監督に労いの言葉をかけていただけると幸いです。

改修工事に伴い、本年度は県内外問わず例年より多くの学校にお邪魔することとなりました。本当にお世話になりました。

応援いただいた保護者の皆様、たくさんのサポートをありがとうございました。

全国選手権大会は、3月19日(水)・20日(木)、日本武道館で行われます。変わらぬご声援をお願いいたします。

 

《試合結果》

個人戦

−60kg級 手塚(ベスト16)

−81kg級 青柳(第3位)

無差別級 武内(ベスト16)

団体戦

大宮工業 5ー0 県立川越

大宮工業 5ー0 桶川

ふじみ野 0ー4 大宮工業

大宮工業 3ー1 立教新座

大宮工業 1ー1 武蔵越生

     代表戦 相手選手の反則負けによる勝ち

     第1位・埼玉県第二代表として全国選手権大会出場