日誌

【柔道部】雪に耐えて梅花麗し

今回の大会を、複雑な思いでじっと見つめていた選手がいます。

2年生の長瀬です。

7月に練習に戻ってきてからは病院に通う毎日。段階的にトレーニングの内容を上げてリハビリを続けてきました。体重管理を怠らず、ジョギングの許可が出るとスタミナを取り戻そうとさっそく走り込みを始める姿は、ペアを組んでトレーニングをしている1年生にも刺激を与えたようです。

今回の大会、「出られるかもしれないです」と、監督がエントリーしてくださったことを報告してくれた時の表情はとても明るく、大好きな柔道ができないことを我慢していたのがよく分かりました。一時は試合を想定して、打ち込み、組手、技の確認も行いましたが、ギリギリまで何度も話し合った結果、最終的に辞退の判断になりました。

本調子でないことは監督も本人も理解しています。その上で、試合に出たい、出してやりたい気持ちがあり、それぞれに相当葛藤があったはずです。けれど「予想より早く復調する」か「動けたけど悪化する」か、どちらもあり得る状況で感情を優先させることはできません。出場を目指して体をつくってきたこと、中学生の時に別の球技をしていたのも全部柔道のためだったこと、道着を新調したこと。今回は出られないとなった日、悔しさとともにいろいろな思いを飲み込もうとしている長瀬の様子からは、試合に懸ける思いの強さが伝わりました。

 

昨年度、同じように怪我ですべての試合に出場できなかった3年生の椙田は「下向いてる暇ないぞ」「悔しがれ」と、長瀬を鼓舞していました。寒い冬を耐え忍ぶ事で春に一番麗しく咲く梅の花のように、今のもどかしさを乗り越えて大きな成果を手にして欲しいです。

監督と二人でした我慢は、間違いなく、長瀬の原動力になっているはずです。