【柔道部】自らを限る者
22、23日の2日間、柔道部は県立武道館で行われた大会の準備と役員を務めました。再三にわたる蔓延防止措置により、来週以降、休日の練習はしばらくできません。道場にあるホワイトボードも予定が埋まらずさびしくなってしまいました。
許された最大限の練習は、つまり通常の内容を加減するということ。もう一歩!あとひとつ!の壁に挑戦しようとしても、そこでブレーキをかけなければいけないのは指導する側にとってとてももどかしいことです。部員たちも同じで、チームの雰囲気が上がるのを監督の声だけに頼り自分たちで気を張らないでいると、このくらいでいいか、と手を緩めることにつながります。
年の初めに、柔道の本来あるべき形につながる『論語』について触れました。『論語』には、こんな章もあります。
孔子の弟子が「自分は先生の教えを実行したいと思っているが素質がなくてそれができません。そのことが苦しいです。」と、悩みを打ち明けます。弟子の言葉を聞いた孔子は一喝します。「本当に自分に力がないかどうかは努力してみなければ分からない。悩む暇があったら自分の力を試しなさい。」
『自らを限る者』という題でも知られる有名な章です。
今はできない、自分には難しい、など、何かを理由にしてやってみようとしないのは自分で自分を否定することだよ、というこのお話は、監督が日頃から部員たちに伝えている「前を向く!」の一言ともつながります。どんな環境でも挑戦する姿勢を自分で整え、難しいことをやり抜くからこそ意味がある。それが宮工柔道部の醍醐味ではないでしょうか。
1月も下旬になり、高校では入試に関わる準備が本格的に始まりました。中学3年生も受験の追い込みに入っていることと思います。宮工柔道部には早い段階から練習に来てくれる子たちがたくさんいますが、何度か参加している中学生でも“宮工で柔道をする”価値を実感するのは難しいかもしれません。雰囲気を知っていても戸惑ってしまう子がいるとすれば、自分で自分に手加減をしてしまっているからではないかと思います。
大会成績で言えば、柔道部はなかなか一つ上の壁を破れず苦しんでいます。けれど、その“あとひとつ”の壁を見ることができるのは確実に挑戦権を得ているチームだからです。厳しい練習をやり抜くだけの価値が、宮工柔道部にはあります。
頂点への挑戦権を勝ち取らなければ、その先の大きな成果も得られません。“自らを限る”ことなく、現在所属している部員たちと一緒にキツイこと、しんどいことをやり抜いて、最高の達成感を掴もうとする新入部員の加入が今から楽しみです。