日誌

【柔道部】失うということ

14日(月)、15日(火)の二日間、埼玉県高等学校柔道新人大会が行われました。

本校の柔道部は試合前から波乱続きでした。

中心選手の怪我による離脱。追い打ちをかけるように、代表者会議当日に登録メンバーが体調不良となり選手を急遽変更。大会当日にも発熱を訴える選手がいたためにチームはさらに慌しくなりました。校長先生を通して教育委員会への報告をし指示を受け、全員が抗原検査を受けた後、専門部の協議を踏まえて予定通り出場が決まりました。試合直前から当日まで、あまりの予定外な出来事の連続に、応援にいらした保護者の方が「監督も頭が痛いよねえ」と、気遣ってくださるほど。

協議を待って待機する間、え?試合できないの?と口にする2年生に「何言ってんだよ、やるんだよ」と力強く言ったのは1年生の島村です。秋季地区大会でチームに貢献できなかった分、ここでやり切ろうという覚悟を決めたように感じられました。

どんなチーム状況でも勝たなければならないのが宮工です。「雑なことはしない」「3分間を使って丁寧にやる」と、鯉渕監督は静かに選手たちに伝えました。

二試合を危なげなく決めた5人でしたが、分岐点となる第三戦、良いところを出せずにここで敗退となりました。トラブルが立て続けに起きたとはいえ、山場の試合を見据えて「お前たちを信じてるから。できるから。」と言ってくださった監督の期待に応えられなかった……こんなに不甲斐ないことはありません。

本調子ではないにしても“大宮工業に勝った”喜びを爆発させる対戦相手を見ると、それだけ『大宮工業高校柔道部は強い』が定着していることが分かります。

試合会場では「大宮工業どうしちゃったの?」「今回は大変だったね、どこも他人事じゃないからね」「大宮工業には頑張ってもらわないと!」など、他校の先生方が温かい声をかけてくださいました。一方、試合の動画を観た卒業生や応援席で観戦していた3年生からは辛辣な指摘をたくさんいただきました。

今回のチーム状況で勝った時、自信になることは間違いありません。けれど、集団が今ひとつ競争心に欠ける現状で勝ってしまっては向上心が芽生えないのも事実です。今回の敗戦は宮工柔道部には必要な負けだったのではないかと感じています。

本気で目指しているものがあれば今回の結果を受けて個々の意識や集団の雰囲気は目に見えて変わるはず。こればかりは、部員ひとりひとりの考える力に期待するしかありません。

もう一度、土台から作り直して『強い宮工』の誇りを取り戻して欲しいと思います。

 

《試合結果》

大宮工業 5ー0 上尾

熊谷商業 0ー5 大宮工業

大宮工業 1ー2 武蔵越生