式辞・講話等

入学式・式辞


 寒さと暖かさが交互に行き交いながらも、木々が芽吹き、春の訪れを感じるこの佳き日に、埼玉県立大宮工業高等学校第79回入学式を挙行できますことは、本校関係者一同大きな喜びです。
 ご臨席いただきました、来賓の本校同窓会である大宮工業会・会長 野澤 孝道 様、そして、保護者の皆様に御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可しました11名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、同窓会、教職員一同、心から皆さんを歓迎します。
 
 新入生の皆さん、小学校から中学校にかけての生活は、コロナ禍の中で試練を乗り越えてきたことと思います。よく頑張りましたね。

また、保護者の皆様方におかれましても、お子様を励ましながら、ここまでこられたことと思います。本日の御入学、おめでとうございます。お子様が、これから更に成長していけるよう、精一杯努めさせていただきます。

 さて、本校は、大正十四年に、大宮町立工業学校として、大宮の地への設置が認可され、この九八年の間に、校訓である「至誠一貫」「質実剛健」のもと、生徒たちの力を引き出し、鍛え、常に日本の工業界のリーダーを育ててまいりました。

 新入生の皆さんには、本校で、確かな学力に加え、社会人としての豊かな教養、そしてエンジニアとしての、知識と技術を身につけてもらいたいと思います。
 本校での学校生活は、皆さんの生涯の中でも、極めて大切な時間になるものと思います。

 そこで、これから始まる学校生活で、心がけてほしいことを、ひとつお話しします。

 それは、「自分が好きなことだから、得をするからやる」、とか「自分には関係ないから、面白くないから、損をするからやらない」、という区別をつけないということです。

 学校は、誰かがやってくれているからうまくいっていることや、みんなの協力で実現してきたことがたくさんあります。
 自分が所属している集団の一員として貢献する意欲や行動が、みんなが快適に、楽しく充実した生活を送ることにつながっています。そして、みなさん各自の成長を促すものとなってきました。これは、小学校、中学校、そして高校も同じです。

 個人の損得ではなく、チームや集団のためにどう貢献していくかを考えて行動できること。また、集団の中で、切磋琢磨して互いを成長させていくことも大事です。

 このことは、将来、社会の一員として自立していくために、高校生活の中で、あらためて学んで欲しいことです。

 工業高校で学び身に着ける、知識や技術は、社会のために役立つものであることに価値があります。
 これから、本校で学ぶ皆さんの成長を大いに期待しています。

 最後に保護者の皆さまに、お願いです。高校生活は4年間で一つのものとなっています。たくましく、成長していくお子さんを、どうぞ見守ってあげてください。


 ときには困って、相談にくることがあるかもしれません。そんなときは、まずは話をよく聞いて受け止めてあげてください。きっとお子様の自立を支える大切な時間となるはずです。

 本校の教職員は、時には寄り添い、時には高いハードルを用意して全力で生徒の成長を支えます。御家庭と学校とが互いの役割を理解し合うことが、生徒を大人へと成長させ、進路希望を実現させる近道だと考えます。

 どうか皆様方におかれましても、本校を信頼していただき、力強いご支援、ご協力をいただけますようお願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さんが元気に活躍することを期待するとともに、ご来賓の野澤様、そして保護者の皆様の益々のご健勝、ご発展をご祈念申し上げ、式辞といたします。

令和六年四月八日
   埼玉県立大宮工業高等学校長   山﨑 正義