日誌

2021年6月の記事一覧

【柔道部】一年。

一年前の今日、柔道部全員が顔を合わせました。

3年生はすべての大会の場を無くした直後。2年生は仕切り方が手さぐりな状態、1年生は緊張した面持ちで、監督のお話を聞きました。

 

あれから1年。

2日間のオフが明けた本日の放課後、新チームとなる1、2年生全員が集まりました。

「上を狙って、意識を高く持つこと」

「しっかりチームになるために、お互いにきちんと会話をすること」

結果を求められる宮工柔道部の選手たち。見えないものを背負って今日からまた、鍛錬の日々です。

今日の稽古では、ウォーミングアップ、打込、投込、組手、それぞれの場面で基礎を確認する時間を取りました。ひとりひとり、監督に体の動きを見ていただき練習で意識する点を指摘していただきました。

体をつくり、技の土台を固め、夏が終わる頃には一皮むけた姿を見せてくれることと思います。

【柔道部】有終の美

大きな挑戦が終わりました。

団体予選2日目の今日、試合を前に監督からは「泣いても笑ってもこれが最後。次があるかは今日の自分たち次第」との言葉がありました。選手たちは神妙な面持ちで聞いていました。3年生には“最後”の文字が実感として沸いたようです。

試合前のウォーミングアップ。体を温めてしっかり息を上げます。

試合場へ向かう3年男子。ひとりひとりが、団体チームの要です。

試合直前、準備の様子を見つめる3年女子。ここまで果敢に挑戦してきました。

勝負が始まります。

昨年度9月から、入れ替えはありながらも大枠は崩れなかった団体戦のメンバー。このメンバーで戦う最後の試合は、まさに死闘。学校での練習中「これじゃ決勝までいけないよ?」と叱咤した監督の言葉が現実になるのではないかと思うほど、苦戦の連続でした。

監督も、一試合ごとに「いいよー、今の技出し!」「厳しいことやってきたんだろ?」「まだできる、気持ちを見せろ!」「ここで結果を出すためにやってきたんだろ?」と選手を鼓舞し、その言葉に選手たちも必死に応えます。お互いに声を掛け合いながら一戦一戦を乗り切りました。

今回、コンディションが万全でなかった二人。

決勝戦、監督は中善寺(写真・上)を交代させました。悔しさとふがいなさで気持ちの整理がつかない彼に、キャプテン・和久井が励ましも込めて声を掛けました。

「来年のためだろ」

3年生の堂々とした姿が後輩たちに伝えたものは大きいと思います。

そして、柔道を知らない人間を夢中にさせるのも、やはり子どもたちのひたむきな姿勢。柔道部の子どもたちを観ていると、真剣な気持ちが人の心を動かすのだと改めて気づかされます。

今日まで、週に一度の大会を乗り越えてきた選手と監督。

結果を求められる選手たちの緊張以上に、歴史あるチームを率いる監督も神経をすり減らしていたことと思います。

決勝戦が終わり「きちんと礼してきなさい」と選手を送り出した鯉渕監督は、ここまでよくやった、胸を張って帰れ!と3年生を労ってくださいました。ここで終わりじゃない、今までやってきたことは残る、という一言が選手たちの心に響いたようでした。

 

3年生、ここまで粘り強く頑張りました。今日は余韻に浸りつつ、ゆっくり体を休めてください。

【柔道部】いつもの風景

21(月)、22(火)の2日間は、高校総体団体予選です。

頂点に立てなければ、3年生が選手として大会前に練習をするのは今日が最後です。代変わりの7月を過ぎて道場に来ることはあっても、それは引退した立場でのこと。大きな区切りとなる試合を前に、本日の稽古です。

準備運動

寝技反復

打込

 

いつも通りの風景です。この後、3分の乱取りをして大会出場メンバーは練習を終えました。

 

部活動を高校生活の一部にしてきた3年生、大会の前日、当日は、いろいろな感情が入り混じるのではないでしょうか。

気持ちを整えて、2日間を戦い切って欲しいと思います。

 

【柔道部】前を見て

昨日、監督が関東大会のパンフレットを見せてくださいました。

本校の保護者会も協賛しています。

特筆すべきはやはり出場回数でしょうか。大宮工業の名前の左にある△は、50回出場の証です。個人戦の戦績ページには入賞した卒業生の名前もありました。記録を残すことはチームの誇りにもつながります。昭和30年代から続く宮工柔道部、やはり特別なところなのだと改めて実感します。

 

来週、団体戦に出場するメンバーは調整期間。

一方、新人戦を待つ1年生は、全体練習の後、監督の指導のもと研究の時間をとっています。今週は寝技の種類や技をかけられた時の対応の仕方を繰り返し練習中です。

監督や先輩に見ていただくだけでなく、同級生同士でも確認し合います。

 

柔道部の先輩方が積み上げてきたものを自覚し、過去の栄光にこだわり続けるのではなく、その栄光に自分も加わるんだという気負いで稽古に励みます。

激しいスポーツのため、どこかしらを傷めている部員が常にいます。「動ける怪我はケガじゃない」と言い、いつも通りに練習をする3年生。道着を着ての練習を止められていてもできることを自分で考えて黙々とトレーニングをする2年生。その姿に触発され隣で同じように体を鍛える1年生。

強い気持ちを持っているのが、宮工柔道部です。

【柔道部】関東大会結果報告

まずは、現地での選手の様子から!

何気ないワンシーンです

調整練習

大舞台に立ちます

 

12日、シードの本校は2回戦目からの登場でした。早稲田実業学園高等部に2ー1。監督は辛勝と評価しながらも、この時点で2校しか残らなかった公立高校のひとつであることを選手たちの頑張りとおっしゃっていました。

13日は修徳高校との対戦です。「何もさせてもらえなかった」という選手の言葉どおり、3分を競り合えず、戦い方の課題が浮き彫りになりました。

学校に着いたのは17時を過ぎていました。長旅、おつかれ様でした!保護者の方も迎えに来てくださいました。

2日間の総括をして解散です。

 

さらに上を、という悔しさが残りますが、思えば昨年度の3年生はここまでの試合がひとつもなく悔しいと思うことすらできなかったことを考えると、制限はあっても試合ができることを感謝して噛み締めなければいけないと思います。

惰性で練習するのではなく、毎日ひとつ、目標をもって積極的に、稽古に励もう!

今回の出場登録選手たち

【柔道部】陰の立役者

今日の道場は、広く見えます。

練習の指示を出してくれているのは中條眞吾。

3年生です。

4月19日の春季大会で敗退し、高校生としての試合が幕を閉じました。大会終了後の表彰式を観ながら「この畳に上がれるのも最後かあ……」と呟き、なんとか自分の気持ちに区切りをつけようとしている風でした。柔道を始めた経緯を話してくれたのも思いがあったからではないでしょうか。

穏やかな人柄で、頼まれ事も気持ちよく引き受けてくれ、練習でも大きな声を出して雰囲気をつくってくれます。関東予選の時も総体予選の時も、同級生に「頑張れよー」と声をかけ、動画を撮ったり試合結果を記録したりとサポートに徹してくれていました。春季大会の団体戦メンバーを決める部内戦で、キャプテンの和久井源太が「中條、入れよ」と言ったのも、うなづけます。

宮工の柔道場には「1位」の賞状がズラッと並んでいます。大会で部員たちの試合を観ていると、勝ちあがるためにどれだけエネルギーが必要か、気持ちを切らさず畳に上がるのがどれほど神経を使うことか、よく分かります。技術も気力も他の選手より優れているからこそ、頂点に立てるのだと思います。宮工柔道部の選手たちが1位以外の賞状をもらっても決して喜ばないのは、劣っているところを見せつけられるからかもしれません。

けれど、華やかな成果を残す人の裏で、同じように成果を求めながらもそこに届かない人がいるのも事実です。自分の試合が無いのに、毎日道着を着て変わらず厳しい練習に励むのを、今までよりしんどく感じることもあると思います。それでも手を抜かず、みんなのためになることを当たり前にできる彼もまた、強いのではないでしょうか。

試合が残っている3年生も、これから見せ場をつくれる1,2年生も、強くなるほど謙虚に、礼を以って、一戦に臨んで欲しいと思います。

【柔道部】いざ、出陣

明日から山梨県で行われる関東高等学校柔道大会に合わせて、朝から調整練習が行われました。

今回は男子団体のみの出場です。例年であればチーム全体で現地入りをするところですが、会場入りできるのは出場選手・監督・コーチのみ。学校に残る部員たちも受けを買って出るなど、できることをサポートします。

出発前、監督と選手で校長室へ挨拶に伺いました。

校長先生は「敵は人に非ず」「捨身」という言葉を用いて激励してくださいました。

いよいよ出発!遠征バッグとともに、バスに乗り込みます。

女子部員が見送り。

明日は、youtubeで配信される試合を観戦予定です。

【柔道部】総体個人予選試合結果

6月7日、県立武道館にて高校総体個人予選が行われました。

個人戦は最後になる、3年生の結果をご報告します。

椙田龍之介(81㌔級 第3位)

昨年度、ケガをしたのはこの時期です。くさることなく、辛抱強くリハビリやトレーニングを積んできました。

笹目凌正(81㌔級 ベスト8)

1回戦で、苦手とする選手に一本勝ち。誰よりも気持ちを強くもって臨んだこの大会、敗退した瞬間は立ち上がれず、ショックを隠せませんでした。

和久井源太(73㌔級 ベスト8)

キャプテンとしてチームの雰囲気づくりをしながら技に磨きをかけてきました。前日からの何か研ぎ澄まされたような空気感が、いつもと違って見えました。

小島奈々(48㌔級 第3位)

いつものことながら、畳の上に立った時の引き締まった表情がとても印象的でした。負けた悔しさを飲み込んで決勝に残った選手に声をかけている姿が凛々しかったです。

野口凪彩(52㌔級 初戦敗退)

気迫あふれる試合展開をする同級生を見て「3年生でまともな試合してないの私だけだ」と呟いていました。やりきれなさが残りました。

坂本由佳(70㌔級 第2位)

普段の練習では目立って声を出すことが少ないですが、この日ばかりは違いました。頂点まであと1歩、届きませんでした。

 

宮工の選手たち、出だしは波に乗ってリズムよく勝ち進みました。投げて勝つ、ポイントを取って勝つ、といった理想的な勝ち方で、見ていてとても気持ちがよく、粘り強い攻めでGSの末に勝った時などは「先生、今、すごい試合観てるよ!!」とチーム全体で興奮。声を出して応援できないことをこれほどもどかしく感じたこともありません。鯉渕監督も褒めてくださいました。

一方、ベスト8以降の壁は高く「お互いがしんどい、お互いが勝ちたい。勝つのは気持ちの強い方」という監督の総括のとおり、自分たちが今できる一番良い試合をしてもプラスアルファで運命が決まることを見せつけられた大会でした。

今月12、13日に行われる関東大会と、21、22日に行われる総体団体予選が、3年生の最後の試合です。

カウントダウンをどのように受け止めてどのように気持ちを見せてくれるか、期待します。

【柔道部】本番前

練習は、昨日から調整に入っています。

今日は監督も練習に混ざり、稽古をつけてくださいました。

ここ数日、監督の目に部員たちの動きは固く映っていたようです。練習した以上のことはできないこと、本番でいつも以上の力を出すために自分で気持ちをつくること、を繰り返しお話しされていました。

中身の濃い、短い練習で大会前の仕上げをします。