2021年9月の記事一覧
【柔道部】共通の目標
大会まで1週間となりました。
今日は練習に参加してくれた3年生にアドバイスをもらいながら、組手や寝技のパターン練習を繰り返しました。
練習後、監督から試合の目標が示されました。ひとつは怪我をしないこと。もうひとつは指導をもらわないこと。
ほどよい緊張感を保ちつつ、気持ちをひとつにして仕上げの1週間が始まります。
【柔道部】分岐点
今月16日、就職選考試験が始まりました。校内では進学希望者の推薦を決める会議が行われ、2学期は高校生の進路活動が本格化します。
柔道部の3年生も、各々が選択した進路実現に向けて動き出しました。無事に就職試験を終えてホッとしつつ結果を待っている人もいれば、書類の準備と試験の対策を進める進学希望の人もいます。今後の柔道との関わり方も人それぞれ。長年続けてきたものとどう向き合うかを考える18歳のこの時期は、人生の一つの分岐点ではないでしょうか。
練習後、教育実習生の先輩が在学当時のことを話してくれました。
宮工に決めたきっかけ。
尊敬する同級生との思い出。
練習に対する自負や試合に向かう時の気持ち。
学校生活への姿勢。
先輩たちの姿を見て考えたこと。
部内のよくない習慣を変えたこと。
彼自身の分岐点が宮工柔道部の分岐点にもなっていることに驚かされたと同時に、自分を律して柔道と向き合い続けた先輩の姿に改めて感心しました。
今回の試合も現役部員の分岐点となるでしょうか。明日は代表者会議。組み合わせの結果をそわそわしながら待ちます。
【柔道部】切磋琢磨
振替休日の今日は、ラッシュ時を避けて遅めに練習を始めました。
大会まで2週間をきり、ここまで練習やトレーニングの中身に制限をかけてきた選手たちもギアを上げました。休憩の合間に監督は選手一人ひとりを呼び、コンディションを確認していました。激しいスポーツですから怪我とはうまく付き合わなければなりません。無理は禁物。本番でベストのパフォーマンスが出せるように、慎重に様子を見ています。
緊急事態宣言の影響で、部活動は本来とは程遠い内容の練習しかできていません。モチベーションを上げる難しさは今年度も続きます。練習後に監督は、「挑戦者であることを自覚して勝ちを拾いにいく気迫を見せる」「ひとりひとりがチームの雰囲気をつくる」とお話しされました。
自分を甘やかさないこと。そして仲間に手加減しないこと。自分が試されるのは毎日の練習です。
【柔道部】新チーム始動!
秋季地区大会が近づいています。
本日、練習の前に、監督から団体戦メンバーの発表がありました。
1年生は、いよいよここからが見せ場。2年生は、この後はすべて“高校生最後の”試合になります。それぞれの思いもある中、新チーム初の大会が迫っていることを自覚してか、今日の稽古は少しピリッとした空気が流れていました。
教育実習生を迎えて1週間。
乱取りで胸を借り、研究の時間には心理戦を含めた技のかけ方を教わり、トレーニングでは体力を競い、部員たちはそれぞれに、先輩との練習を楽しんでいます。
【柔道部】先輩の後ろ姿
本日から、教育実習生として卒業生が来ています。
在学中に華々しい成績を収めた先輩です。
(部日誌にも当時の報告が載っています。ぜひ、遡ってご覧ください!)
今日は、2年生に組手を指導してくださいました。
「勝って欲しいですよ、後輩だから」の一言が、とても力強かったです。
3週間、よろしくお願いします。
【柔道部】考える力
緊急事態宣言中、1、2年生は交互で登校しています。そのため、週に2日、許可されている部活動は全員で行うことができません。「先輩たちは何やってるんですか?」「1年生みんな練習来てますか?」お互いを気にしながら、それぞれがやるべきことに向き合っています。
今日は1年生の登校日。
監督に指示された打ち込み、投げ込みの後、トレーニングを行いました。ウエイトと体幹のメニューをみんなで決めてこなす様子は頼もしく見えました。
中学校や道場で鍛えられ入部したそれぞれが、いろいろなトレーニングを経験しています。今日はそのうちの一つにも挑戦しました。
示されたことを全力でやりきる力と自分たちで工夫して考える力、どちらも大切です。
【柔道部】監督の思い
学校は分散登校期間中。
特編授業の連続した空き時間をつかって3日間、監督は作業を進めました。
外した賞状を丁寧に拭き、紐を付け替え、並べる順番を考え、角度をそろえて配置していきます。金曜日には自主トレを終えた2年生も手伝いました。
整然と並べられた景色からは、柔道部を大切にしている監督の思いが伝わります。
【柔道部】不易流行
夜中の強風や練習中の震動で、 道場に飾られている賞状が落ちることが増えました。 数十年の時間の経過で、額を吊るしている紐がすっかり傷んでしまっているのです。一度、 全部外して付け替えないと、と監督は策を練り、分散登校の期間中に作業を進めています。 歴史がそのまま賞状の数ですから相当の労力と時間が必要です。
紐の劣化は、 長く続く柔道部の変革期を告げているように思います。
昨年度からの情勢で機会が少なくなりましたが、宮工柔道部には、帰省中の大学生、指導者、社会人など、様々な立場のOBが顔を出してくれます。
《夏の稽古総括:許される範囲でたくさんの卒業生の胸を借りました。ありがとうございました!》
教育実習生としての期間、毎日、練習に付き合ってくださった先輩や丁寧な振る舞いをされる先輩もいらっしゃる一方、おや?と思ってしまう所作の方を見ることも、しばしばあります。
不易流行の「不易」は変わらないもの、「流行」 は変わるもののことです。変わらないものを基本にしつつ状況に応じて柔軟に変わっていくべきである、変化を重ねていく「流行」こそが「不易」の本質である、という、松風俳諧の理念ですが、宮工柔道部にも当てはまるのではないでしょうか。
自分がいた場所を忘れない気持ちは素敵です。当時を振り返り「あの時はこうだった」「自分はこうしていた」と思うのは誰しもあります。思い入れが強ければなおさらです。けれど、ここに籍があった人でも所属が変われば、あえて厳しい表現をすると部外者です。その区切りをつけられていない部分が垣間見えるのは残念に思います。
部活動は人が入れ変わるところ。自分の居場所がいつまでもあることはありません。だから、そこにいられる時間を精いっぱい過ごすし、結果としてその時間が大切なものになるのではないでしょうか。そして、離れた後も大切に思う気持ちこそが宮工柔道部としての誇り、つまり「不易」ではないかと思います。決して、在籍当時と変わらない立ち居振る舞いをすることではありません。それは、自分にとって大切な場所の変化を妨げることにもなるからです。今、所属している者が今の環境で成長するために、ここを出た人は、多少もどかしさを覚えることがあってもその時と同じ状態を求めてはいけない気がします。
同時に、今、ここにいる人は、過去の習慣を変える意識ももっていなくてはいけません。 前からこうだから、先輩がしてたから、自分たちもやらされたから、では「流行」はうまれません。 たとえば、監督は稽古やトレーニングの時間、オフのバランスを考えて内容を何パターンも考えていらっしゃいますが、これも宮工柔道部が時代に合わせて変化し成果を残すことを願っての、ひとつの「流行」だと感じます。
感覚の変化を持たせることは部員たちにも必要です。昨年度12月に行った大掃除では数年前に遡り、卒業生が置き去りにした課題や教科書、ノートが山のように出てきましたが、これもまた、区切りをつけられていないひとつの例ではないでしょうか。こうした先輩方の行いは、年上の年下に対する思いやりが欠けていることの表れにも感じます。部員たちが「後輩の役割」を誤って捉えないよう、折に触れて人と人との関わり方もきちんと指導しています。
柔道で学ぶ「礼」は思いやりのこと。歴史ある宮工柔道部の「不易流行」は、先を行く方たちに懸かっています。
後進に譲る。
一歩引いたところから見守る。
どうなるか分からないけれど任せる。
そうした視線を受け、今、ここに所属している者たちも強い宮工柔道部の歴史をつなぐ一人として、強さに見合った所作やものの考え方を覚えていくはずです。
時間の流れを上手に受け入れて新しい伝統をつくり、今までとこれからをつなげる役割を担っていきたいです。