日誌

2021年11月の記事一覧

【柔道部】目指す場所は…

昨日、出稽古から戻ると、練習場所にお貸しした本校の道場では強豪校の練習試合が行われていました。その様子を外から遠慮がちに眺めるのは水島由郎。2年生です。

昨年度、段階的に練習が始まった時から、水島が3年になった時が楽しみ、と監督は話していました。期待はそのまま毎日の稽古に表れます。ある時は声で、ある時は組んで、誰よりも監督の指導の目が向けられる彼を先輩の笹目が気にかけるほど。自分に甘い弱い部分を繰り返し指摘されながら、食トレも筋トレも愚直に取り組んできました。

おっとりしたところがあり、それがレスポンスの遅さにつながることもしばしば。それでもここ数日、いつもなら水分補給をする乱取り中20秒の間も組み合うことをやめない様子がありました。彼なりに外部からの刺激をうけたのではないでしょうか。

本日で考査前の外での練習は一区切りです。ひとりひとりが気持ちを落とさず年末の稽古納めを迎えたいです。

【柔道部】別の顔

本日は強歩大会。

役員の部員たちは朝早くから準備に参加し、会場を設営しました。

出発前の部員に声をかけます。

ポーズをとる余裕もありつつ、畳の上とはまた違う、本気の姿を見せてくれました。

(集団に埋もれて撮りきれなかった部員も……残念!)

【柔道部】声

校内ですれ違うと「押忍!」と歯切れの良い挨拶をしてくれる柔道部の部員たち。短い中にある力強さが清々しく、自然とこちらも同じように返してしまいます。

社会生活でも挨拶をする、返す、は当たり前のこと。ところが、日頃から後輩の挨拶に顔も上げずスマホの画面に夢中な2年生に、その態度は人として失礼だよ、と、先日、苦言を呈しました。 

お前たちが道場でどれだけ頑張っているか多くの人は知らない、大切なのは道場の外でどう評価されるかだよ、と、監督は折に触れて部員たちに諭しています。柔道が強いことは魅力の一つだけれど、いちばん大切なのは「人としての中身が柔道を通してどう成長したか」ということ。柔道をするために道場に入り畳の上に立つわけですが、それ以外を疎かにしない心がけも部活動での学びです。

 

こうした反応の薄さは、練習で繰り返し指摘される視野の狭さとも関係があると思います。

過日の出稽古でも普段と似たような光景がありましたが、組んでいる最中、監督の声に目を向ける、うなずく、といった反応をする余裕が部員たちには無いように見えます。新チームになってから何度も「お互いに声を掛け合う、指摘し合う、全員で盛り上げる」と監督から指導を受けていますが、稽古に必死になりすぎるが故のアンテナの低さは相変わらずの課題です。

お互いに関心を持てていなければ、声をかけることも、かけられた声に反応することもできません。チームとして成長するために「視野を広く」「気づいて動く」意識を各々がもって欲しいと思います。

【柔道部】鍛錬の日々

本日は、県立武道館にて錬成会を行いました。

集まったのは、関東の各県で常に上位を競う強豪チームばかり。

地力の無さを自覚しなければ成長はない。そのために強い相手と当たってしっかり技を受け切る、考えながら組んで最後まで技をかけ切る。

試合の前、監督はこのようなお話をされました。

試合はというと、自分たちは挑戦者ということを実感する内容でした。「やーっ!」「いいとこ!」という掛け声の場面がなく、他チームの強さや巧さを部員たちは肌で感じたようです。

また、今日は明るいニュースがありました。

長瀬が乱取りを開始しました。

相手を見て本数も考える、と事前に確認した監督が視線を送る中、柔道のスタミナを取り戻そうと積極的に、でも慎重に、当たりにいっていました。

彼のがむしゃらさは、チームにも派生するはずです。

【柔道部】気持ちのつくりかた

本日は、前橋商業高校へ出稽古にお邪魔しました。

30分間のウォーミングアップの後、さっそく5人制の試合が行われました。先日の新人大会を自分たちの勢いにしていいはずですが、いまいち、ピリッとしない面々。

初めて対戦する相手の出方を待ってそれに合わせてしまった結果、自分の柔道ができず、取られた後に取り返しにいく“がむしゃらさ”が見えませんでした。練習とはいえ「試合」に対する姿勢に気持ちのムラがあると、監督から指摘を受けます。

いつも練習していることを試すせっかくの機会にそれを出さないのでは、練習の意味がない。やり慣れない相手に引くのではなく、自分から技に入る、自分がやれることをやる。稽古の後、いつもよりじっくりと監督はお話しされていました。

「練習の目的」と「課題の設定」。

振り返りをその場だけにしないこと。毎日、取り組むべきことを明確にしてそれをきっちりやりきること。

年末に向けて出稽古や錬成会が計画されています。大切な機会で自分を試し手応えを得るために、ひとりひとりが気持ちをつくり、練習という点を線にしなければなりません。

【柔道部】課題の克服

11月15、16日の2日間、埼玉県高等学校柔道新人大会が行われました。

≪試合結果≫

狭山工業 0-5

川口市立 1-3

武蔵越生 1-3

進修館  1-4

武南   1-2

埼玉栄  5-0

準優勝となりました。

今年度のチームは、実践目標を小刻みに伝えて課題を意識させることで小さな自信をひとつひとつ積み重ねていく特徴があるようです。

1日目を終え、監督があげた反省点は

「何をしてくるか分かっている相手に対応する」

「たとえ体格差があっても、ひとつ取ってくる気負いを見せる」

「しっかり握って素早く!自分の柔道をする」

の3つ。

大きな目標に到達するには、普段言われていることや繰り返し練習してきた内容の徹底が求められます。

そして、宮工柔道部、今大会のテーマは「課題の克服」です。地区大会を終えた後、試合の課題は試合でしか克服できない、と、監督は何度も何度も部員たちに言って聞かせました。その言葉通り、2日目の試合は地区大会で苦杯を喫したメンバーを当てて挑みました。

武蔵越生戦。先鋒が取られチームに緊張感が走りますが、後に続く1年生がしっかりと役割をこなしました。

進修館は、あまり対戦する機会のない相手です。丁寧に攻めて乗り切りました。

武南戦。課題を克服するために越えるべき壁です。ここで地区大会の借りを返して埼玉栄への挑戦権を得る、全部出し切れ!と、監督から力強く声をかけられ、気合を入れて臨みました。

埼玉栄戦。最後の目標は「3分間、試合をすること」。昨年度のチームもそうでしたが、ここへ来るとなぜか遠慮してチームの勢いが一気にしぼみ、引いてしまいます。強い相手には変わりないですが、気持ちで負けていては持っている力の半分も出せません。「勝負に絶対は無い」ことを自分たちの可能性にして開き直って挑む姿勢をもつという新たな課題が見えました。

 

年明けの1月には選手権大会が行われます。明日からまた、チーム一丸となって精進していきます。応援よろしくお願いいたします。

【柔道部】誇り

本日は、部活動説明会。柔道場でも、保護者の方と一緒に練習を見学する中学生の様子がありました。

大会2日前ということで練習は少し軽めの調整です。とはいえ、顔を出してくださった卒業生の胸を借りない手はありません。

出稽古に来てくださった中学校の生徒たちも一緒に汗を流しました。

 

今日と明日の2日間、全日本学生柔道優勝大会が行われています。出場する複数の大学で、宮工柔道部の卒業生が名を連ねています。現役部員たちも先輩方に恥じないよう、今できることを全力で出しきりたいと思います。

《大会パンフレットより抜粋。どの先輩方も鯉渕監督の下で稽古を重ねてきた選手です》

 

【柔道部】カウントダウン

6日、7日は宮工祭でした。

毎年、柔道部は受付用のテントを設営。片付けも行います。日頃、鍛えた体力を学校行事に還元する活動は、ほんの少しですが、精力善用の体現になっているのではないでしょうか。陰ながら人の役に立てるやりがいを普段の準備や片付けの時にも感じて欲しいものです。

自分のクラスに監督が来てくれた、◯◯を買ってくれた、など、ニコニコしながら話す部員たち。授業や部活以外での監督との関わりが新鮮なようでした。

 

さて、新人大会まで1週間となりました。

ここ数日の稽古で、監督からは「丁寧にやる!」という声が飛んでいます。何事も土台が肝心。慣れからくる“いい加減”は本番の油断につながりますし、これもまた繰り返しいわれていることですが、練習でやっていることしか本番では出せません。

やるべきことは何か、徹底すべきことは何かを確認して、秋季地区大会で明らかになった課題を克服したいと思います。

【柔道部】チャンスの活かし方

本日は、安田学園高校、市立船橋高校など四校を迎え、合同練習を行いました。遠方から来てくださった皆様、ありがとうございました。

 

技を受けるのを嫌がって引いてしまう部員たちに、監督は今日のような練習の機会の活かし方を諭していました。

普段の練習は失敗していい場です。要らないプライドで格好つけるより、がむしゃらにあたって流れの中で技を試し、自分にハマるものを見つける工夫をする方が何倍もプラスになります。気持ちの持ちようを変えられず、同じ課題から抜け出せない部員が何人もいるのはもどかしく感じます。

 

もがいている現役部員とは対照的に、3年生は伸び伸びと乱取りを楽しんでいました。

力関係がジャンケンの図になる、和久井、椙田、笹目は、2分間の乱取りで久しぶりの勝負。

人当たりの良い中條は、試合のタイマーや後輩に組手の相手をしてくれました。

先輩たちにも感謝です。