2021年12月の記事一覧
【柔道部】稽古納め
26,29,30日の3日間、卒業生の来校がありました。
鯉渕監督に挨拶。柔らかい時間が流れます。
仕事の都合で練習には参加できないまでも顔を見せに来てくれた卒業生は、同級生との久々の会話に花を咲かせます。教育実習でお世話になった先輩方も来てくださいました。
人の熱気でいつもよりガラスが曇る道場には、いつもどおり部員たちの間を回って指導しながら卒業生たちとの会話を楽しむ監督の姿がありました。
年明け早々に大会を迎える部員たちにとって、この3日間は絶好の機会。引退後、練習の間隔が開いた3年生も、尊敬する先輩と久しぶりの乱取りです。
卒業生同士で勝負を楽しむ場面もありました。技が決まると元気の良い掛け声が響きます。
現所属の道着を見ると活躍の様子を想像する楽しさも増えます。校章のデザインなどを見て感想を言い合い企業名を見て仕事の近況を話しているのを聞くと、時間は確実に流れているのだという実感も湧きます。それを止めてしまうのは、過去に拘る大人のような気がします。
伝統は時に柵(しがらみ)にもなります。
社会のあちこちで“通常どおり”が崩れていく中、宮工柔道部も多分に漏れず例年通りの遠征や稽古を行うことができず、状況に合わせて変えた事や省いた事がありました。もちろん不便さも味わいましたが、それによる気づきも数多くあったように思います。昨年度から続くコロナ禍は、柔道部にとってこれまで“伝統”としてきたものを見直す良い機会になっているのではないでしょうか。
過去の人間や実績が輪の中心にいる状態では成長はありません。同時に、伝統を大切にする方法を間違えること、守るべき伝統を見誤ることは、今現在、ここに所属している人たちにとって失礼にもあたります。新しいステージで、前を見てこれまで以上の結果を出そうと努力している卒業生の姿は、それに気づかせてくれるように思います。《本年は、こんなこともありました》人として見習うべき先輩方の姿を追い、監督がおっしゃった「 新しい宮工柔道部」をつくっていきたいです。
保護者の皆様、本年も温かいサポートをありがとうございました。日々の練習でのお子様の送り迎え、お疲れさまでした。また、夏場の差し入れはとてもありがたかったです。子どもたちの練習環境を支えていただき感謝いたします。来年も変わらぬご協力をよろしくお願いいたします。
【柔道部】千載一遇
本日は、県立武道館にて錬成試合を行いました。
卒業生の2人が顔を出してくれました。
教員志望の2人。鯉渕監督から審判を任されました。何事も場数を踏んで感覚的な部分を養うのは大切です。時折、監督からアドバイスをもらいながら部員たちの試合を裁いてくれました。年内最後の他校との練習ということで、監督もひとりひとりの課題を的確に指導することに専念できたのではないでしょうか。
明日と明後日は稽古をつけにきてくださいます。
先輩方、よろしくお願いします!
【柔道部】意識を変える難しさ
年末を迎え、稽古も大詰め。
今週は出稽古に加えてOBの来校も予定されています。
昨日は群馬県の練習会に参加し、乱取りの他に練習試合も行いました。せっかくのチャンスに練習でやっていることを試合で出さないのでは意味がない、挑戦者の自分たちにできることは強気で前に出ることだ、と、ここまで何度も言われていることを再び監督から指摘されます。
そして、本日はOB来校の1日目。練習後、雰囲気がよくないと手厳しい感想をもらいました。理由はひとつ。
「目立つ子とそうでない子の差がありすぎる」
何となく声は出してるけどアピールしようとしないこと、お互いに声をかけ合わないことが気にかかるようでした。さらに、OBに雑談する余裕がなくなるくらい必死に当たりにいかなきゃダメだし、そういうことに気づいて雰囲気をつくるのはキャプテンを中心とした2年生なのにそれができてない、これじゃ団体戦はキビシイね、ときっぱり。
部活動は部員の主体性が何より重要です。理想は子どもたち同士のやりとりが頻繁にあること。先輩からの一言は響くはずだから気づいたことがあったら言ってあげて欲しいと言うと、聞きにこない、あたりにこないなら言うことないと一言。
一理ありますが、気づくきっかけをあげた方がいいかな…と先輩方が考えてくれることも、ひとつの主体性として期待してしまいます。ということは、先輩方がそういう考えをもつきっかけをつくるタイミングを図ることも必要。このあたりは、我々大人の課題なのかなという気がします。
いずれにしても、すべては現役部員たちのため。指導する側と競技する側、お互いが努力して、宮工柔道部の形を作っていきたいです。
【柔道部】毎年恒例
終業式の今日は、早めに練習を終えて大掃除を行いました。
監督の指示でペアを作ります。磨く人、拭く人に分かれて作業開始。ジェットヒーターを新しくしたこともあり、今年は煤に手こずることなく進みました。
今年度は窓にも着手!桟の埃を払った後、こちらも内側と外側で役割を分担して丁寧に磨きます。
脚立に登っての作業は建築科の専売特許!慣れたものです。
掃除も後半に差し掛かると、こんなゆとりも見えてきます。
道場と合わせて部室も整理整頓。不要な物を捨て、使用頻度の低い物を移動させて、荷物置き場のスペースを広く取れるようにしました。
自分たちが使う場所を大切にする心、場を整える意識を、普段の練習でももっていて欲しいですね。
【柔道部】純粋な想い
ほら、そこもういっこ!
最後まで!
足出して!こわくない!
やめない、もう一回!
乱取りの最中、後輩たちに声をかけているのは、笹目凌正。進路決定後、頻繁に練習に参加してくれています。
入学当時の「人間的にもできてる子」「インターハイも狙える」という監督の言葉は印象的で、本人も期待に応えようと、3年間、挑戦することをやめませんでした。
道場では稽古に神経を集中させる様子がある一方、教室ではクラスの友達とはしゃいだりふざけたりする高校生らしさも見せる、表情豊かな部員です。
引退後も“柔道が好き!楽しい!”という気持ちが強く、進学して柔道を続ける道を選びました。今、楽しみにしているのは今月末にあるOBの来校。どの先輩と組もうか考えているようです。
笹目自身も、4月になればOBの立場。見慣れた宮工の道着で稽古していても、彼がここに所属しているのはあと僅かです。笹目の柔道に対する純粋な思いを、後輩たちも感じとって欲しいと思います。
《今日は、1年・新井の相手を熱心にしてくれていました》
【柔道部】ほっこりする話。
本日は学校説明会でした。業務の合間、「今日、柔道部の子が助けてくれたの」と話してくれたのは家庭科の先生。
朝、台車を使って荷物を運んでいたところ、柔道部の2年生が自転車を停めて「手伝います!」と手を貸してくれたそう。昨年度も、現3年生が同じように声を掛けて動いてくれたのだと教えてくれました。
「道場の外でどう評価されるかが大切なんだよ」という監督のお話とも重なり、気持ちの良い子たちの話を聞けてこちらも嬉しくなりました。
【柔道部】大人の階段
期末考査も終わり、終業式までは特編期間です。
本日は学年行事が実施されました。3年生の内容は金融講座とスーツ着こなしセミナー。柔道部の3年生も、制服を脱ぎ、新たなステージに一歩踏み出す準備です。
初めてのコートに袖を通して気恥ずかしそう。
ネクタイの結び方をマスター。堂々とした姿勢からはすでに貫禄が見えます。
こちらは担任の先生に教えてもらっているところ。
道着を正すのと同じようにスーツも整えて着てほしいです。
【柔道部】ここから先は……
期末考査3日目です。
練習前に聞こえてくる部員たちの雑談も話題の中心はテストの出来で、迷った答えの確認をしたり、得点を予想したり、欠点を心配したりと、悲喜こもごもの日が続いています。
本日の練習に、東京柔道整復専門学校の先生が学校の紹介も兼ねて見学にいらっしゃいました。2年生の3学期は「3年生ゼロ学期」。興味の有無にかかわらず、こうした機会は進路に目を受ける良いきっかけにもなります。
部活動に一生懸命になれるのはとても素敵なことです。部活動をとおして努力を続けることも大切な経験です。けれど、3年間の成果がそれしか残らないというのはもったいない気もします。部員たちには、自分の将来に道筋をつけ、柔道を続けてきたからこれがある!と言えるような軸を見つけて欲しいと思います。
稽古を積み重ねつつ柔道の時間をどのように糧にするかを考えることが、有意義な学校生活につながるのではないでしょうか。
【柔道部】強く優しく
やれ!
回せ!
押し込め!
柔道で聞く言葉には語気の強い表現が多いです。
試合の中で選手にかけるこれらの言葉は士気を高める声援です。けれど、日常生活にこの感覚を持ち込むと、人間関係の不和を生むだけでなく自身の評価、集団の評価を下げることにもなります。道場で激しい乱取りを見ていると、ただ力が強いだけの人にならないために、日頃の振る舞いとして礼が重んじられるのだと感じます。
創立100周年を迎えようとする本校で同じように長い歴史のある柔道部は、どこか一目置いて見られるところがあるように思います。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、自分に向けられる特別な視線に胡座をかくことなく、学業でも部活動でもやるべきことに誠実に取り組む姿勢を見せてほしいです。
【柔道部】季節の変化とともに
12月になりました。
夏は暑く冬は寒い柔道場。気温が低くなる冬場は体が縮こまり堅くなるためケガをしやすいそうです。今年度は新しくヒーターを購入しました。
遠慮しているのか、現状、部員たちは手を出している様子がありません。しばらくすると練習前に暖をとる風景が見られることと思います。
そして今週はトレーニングWEEK。この機会に道着を新調する部員に混ざり興味津々で話を聞いているのはキャプテンの中善寺です。
彼がこだわって依頼した刺繍は、見本で見せると魅かれる人が多いんですと業者さんが教えてくださいました。
肝心のトレーニングはというと、限界に挑戦しようと張り切る面々。正しい姿勢や鍛える箇所を意識してテンポよく取り組みました。
考査が終わると早朝のラントレも始まるでしょうか。強い体をつくり、1月の試合を待ちます。