2022年7月の記事一覧
【柔道部】他者からの学び
3日間の合同練習も最終日。
連日、練習内容を指示してくださったのは花咲徳栄高校の岡村先生です。岡村先生は「服装を整える!」と、必ず声掛けしてくださいました。おざなりにしてはいけない、華やかさの裏にある根底の部分を再確認させていただけるのは本当にありがたいです。
昨日と本日の2日間は、所沢中央高校に勤務している本校卒業生・岡安先生が生徒を連れて参加してくれました。
岡安先生が指導されている部員2名はどちらも積極的。「投げられてもいいから前に出る!!って、そこは徹底して指導してるんです。」とお話しされていました。当初は午前で切り上げる予定だったそうですが「まだやりたいです」という部員たちの声があり、昨日は急遽、1日練習に変更。疲れを見せずたくさんの人たちと組み合えることを楽しんでいる2人を指導できることを、岡安先生も楽しんでいるようでした。
今回のような練習では、かつての仲間に会うことも多いです。長畑は3班稽古の合間に、テーピングが外れてしまったと言う中学校の時の仲間を手助けしていました。
花咲徳栄高校・桶川高校の部員の皆さんにも手伝っていただいて掃除と消毒を行い、3日間の練習は大きなケガもなく無事に終わりました。
明日からは学校での練習に戻ります。体のケアを怠らず、スタミナをつけて、暑い夏を乗り切りたいと思います。
【柔道部】見られていない時の努力
本日から3日間は、県立武道館をお借りして合同練習を行っています。金鷲旗高校柔道大会から帰ってきた3年生も協力してくれました!
自分の階級に合う相手を見つけて積極的に当たりにいきます。重量級には貴重な機会。
この期間は鯉渕監督がいらっしゃいません。
柔道部の生徒たちと話していると、監督を慕っていることがよく分かります。出張で不在の時などは「鯉渕先生が見てないとやる気が出ない」と言う子もいます。見られていることの安心感や緊張感がそうさせるのでしょうが、これも気持ちのつくり方次第。
今すべきことは何か。越えなければいけない課題は何か。そういったことを考え続けて自律できる子が、目指した成果にたどり着くのではないでしょうか。
【柔道部】千里の道も一歩から
昨日と今日の二日間、留守番組は川口市立高校にお邪魔しました。練習を見てくださるのは堀先生です。
他校での練習は気づきや学びが多いです。「時間を無駄にしない!」「相手をすぐ見つける!」……同じメンバー、同じ場所で毎日似通った練習をしていると、こういう基本的な意識も薄れがち。
また、川口市立高校の練習は寝技と打ち込みにじっくり時間を割いていらっしゃいます。その理由を堀先生が説明してくださいました。
打ち込みは“打ち込み稽古”というように、本気でやれば乱取り以上に疲れる大切な稽古。全力でする打ち込みは4分10本の乱取り以上に疲れるもの、体力や形といった柔道をするための土台はここでつくとおっしゃって、練習に参加していた先生方にお願いし手本を見せてくださいました。普段、これほどの迫力で終わった後に息が上がっている打ち込みは見ません。(動画でお見せできないのが残念です)
練習メニューの一部という考え方や流れ作業のような打ち込みでは意味がないということです。「打ち込みはウォーミングアップじゃない、雑にしない」と、数日前、鯉渕監督にも言われたばかり。監督以外の方から同じことを指導していただくのも意識づけのひとつになります。
本日は2セットの乱取り後、一人4分の打ち込みを行いました。「120%全力!!」これが毎日できれば、たしかにスタミナは自ずとついてくるはず。地味なことを大切にすることがレギュラーとの差を埋める近道だと感じました。
【柔道部】ともに
明日から始まる金鷲旗高校柔道大会に出場するため、団体メンバーは本日早朝、福岡に向けて出発しました。
「金鷲旗があって良かった」
鯉渕監督は言います。チームのバランスを考えての判断とは言え総体予選の団体に選べなかった長瀬を気遣っての一言。今季のフルメンバーで臨むことができ、本当に良かったです。
自粛が続いた一昨年度は大会が軒並み中止になり、その流れを受けた昨年度も年明け早々に中止が決まったため、3年ぶりの金鷲旗です。調整練習の後、選手たちは戦い方をじっくり聞いていました。
数か月前、練習に来てくれた岡安先生は「3年生が唯一、負けても叱られない大会です」と笑いながら教えてくれました。柔道を楽しむ気持ちを忘れずに、全国レベルの熱気に触れて欲しいと思います。
昨日の道場では練習前の雑談でも乱取り前の円陣でも、3年生の口から“最後”ということばが聞かれました。
3年生同士の乱取りは、トレーニングも出稽古も大会直前の息上げも一緒に乗り越えてきた者どうしの本気が伝わってきました。
水島は今日も重量の後輩たちの相手をしてくれました。数日前の練習後も研究に付き合い、動画を撮ったり実際に組んだりして足りないところを熱心に教えてくれていました。自分にしかできないことをやり切ってくれた先輩に感謝です。
こうやって節目を感じられる子どもたちは幸せですし、そういう感性をもてている彼らを微笑ましく思います。
【柔道部】栄光をたたえて
1学期が終わります。
終業式に先立ち表彰式が行われ、柔道部も総体予選の表彰をしていただきました。
66㎏級2位 須川朝陽
66㎏級3位 粕谷徹心
男子団体戦2位 代表はキャプテン・中善寺響
いい表情です。
3年生と一緒の戦いはここで一区切り。3年生のみんな、改めて「よく頑張りました!」
【柔道部】バトンタッチ
本日は、前橋商業高校が出稽古に来てくださいました。
40分のウォーミングアップの時間をとり、練習試合からのスタートです。新チームを意識して、メインは1,2年生。3年生はアドバイスを送ったり試合結果を記録したり、後輩たちのために動いてくれました。
1時間ほどの試合の後は、各チームで元立ちを入れ替えながらの乱取りです。「実は全然寝てないんだよね」と言いつつ来てくれた昨年度の卒業生・椙田は後輩たちから大人気。何度も当たりにいくのは長瀬と須川。先ほどの試合を動画で振り返りながら、高橋が技のかけ方を教えてもらう場面もありました。
週に一度、練習に参加してくれる岡安先輩と杢先輩に加えて、今日は数人の卒業生が顔を出してくれました。 お一人にお話を伺うと、特に申し合わせたわけではなく偶然にそろったとのこと。 過日、公表された新校設置のニュースが影響しているのでしょうか。
敷地や建物が同じでも「学校」という組織そのものが変わるというのは、その中の集団の存在の仕方も変わるということ。「大宮工業高校柔道部」という名前を大切に守りそれを誇りにしてきた人たちからすると、大変に衝撃的な知らせだったのではとも思います。
今だからこそ、部員達は「柔道場の外でどう見られるかが大切」という鯉渕監督の言葉の意味を考えられる気がします。大宮工業高校で柔道をしていたことは、個々の自信にはなっても社会の中での武器や盾にはならないーーこれは今回のことがあってもなくても変わりません。肩書がなくなった時、一人の人間としてどう見られるか。一番の武器は柔道をとおして育つ人間性です。
本日、いらしていた卒業生も「〇〇もってきて」「△△して」と先輩風を吹かせる方もいれば、勧められた差し入れのおすそ分けを「後輩たちを先にしてあげてください」と丁寧に対応してくれた方もいました。
自分がどんな人になりたいか。
周囲の人にとって、どんな人でいたいか。
「強くなりたい」「一番になりたい」という気持ちの先にあるものを、しっかりと見つめてほしいと思います。
【柔道部】素顔
当然のことですが、柔道部の部員も“宮工生”。授業はもちろん、学校行事にも生徒の一人として参加します。
本日から3日間、本校では球技大会が行われます。あいにくの雨でサッカーを楽しむ様子を見るのはおあずけとなりましたが、体育委員の役割をこなす部員の姿に出会うことができました。
真剣な表情で試合を見つめる二人。
こちらは、係の仕事の合間にクラスの友人とウォーミングアップ。
「公平にするはずなんだけどなあ」という担任の穏やかなつぶやきを知ってか知らずか、おどけた様子でクラスのチームを応援しています。
選手と係でタイミングが重なった部員同士のやりとりもありました。道場の外でのこうした場面は、また新鮮に見えます。
本日、練習の終わりに監督から「3年生は一週間で引退。現役でいられる時間を大切に。」という一言がありました。来週、参加する金鷲旗が区切りです。高校柔道を楽しんで欲しいです。
【柔道部】夏に向けて……
期末考査も終わり、柔道部は“鍛える夏休み”に向けて本格的に練習を再開しています。昨日は部員を選抜して清和大学へ出稽古にお邪魔しました。1年生で唯一選抜された高橋は、強い相手と当たれて楽しかったと満足しつつ、気持ちをつくる難しさを感じたと話してくれました。
本日は中学生を招いての合同練習です。それでなくても熱のこもりやすい柔道場にいつもよりたくさんの人が集まったこともあって、休憩を小刻みにとり、学年ごとに入れ替えをしながら行いました。
道場の後輩と汗を流す部員の姿もありました。先輩の貫録が見えたり苦笑いする場面に出会ったり。緊張感の中に見える、ほっこりする光景です。
夏の成長が新チームの勢いにつながります。小さな変化がどれくらい見えるか、楽しみです。
【柔道部】経験あるのみ
7月3日に行われた関東ジュニア選手権大会に出場した水島(3年・100㎏超級)と新井(2年・90㎏級)は、残念ながら初戦敗退という結果に終わりました。
試合が終わってからもしばらく会場に残った2人は、受けのために来てくれた山﨑と島村とともに、名のある選手たちの試合を観戦していました。
今月、22日(金)から24日(月)の3日間福岡市で行われる金鷲旗高校柔道大会の組み合わせが発表されました!
強豪校との一戦が待っていることを踏まえ、監督は「どこまでできるか」という表現で、挑戦心を持たせていました。
何事も経験です。
大切なのは、相手の力量に関わらず全力で挑むこと。「絶対勝つ!」と意気込むのは勇み足になりかねません。けれど、「負けたくない」気持ちは持っていてほしいです。
【柔道部】嬉しい一言
この部日誌を読んでくださる方の中には卒業生も混ざっています。
先日、畳の傷みを話題にしたところ、
「宮工で柔道する子は強くなりたくて来てるんだから、そんなの気にしてちゃダメ!」
「あれだけ部員がいたら、そりゃ負担もかかるよねー」
と、反応がありました。
さすが、先輩!!たしかに、恵まれた環境ですることがすべてではありませんよね。
さて、ここ数日の暑さは、いくら丈夫な柔道部といえどもなかなか体にこたえます。飲料用の氷をこまめに補充し、休憩はエアコンを効かせた1階の教室をお借りして長めにとっています。暑さの中でも練習することに変わりはありません。体に熱を溜めないように、鯉渕監督も口を酸っぱくして注意喚起をしています。
養護の先生に教えていただいた、スポンジを濡らして冷凍させるだけの簡単なグッズ。首やわきの下を冷やすのにお手頃です。
乱取りと乱取りの合間など、短い時間に体を冷やせるように小さな工夫をしています。スタミナはもちろんのこと、頭も使う競技です。便利なものを与えられることだけに頼らず、「どうしたらより良くなるか」を考えることも大切です。