日誌

2022年8月の記事一覧

【柔道部】誇りを胸に

27日(土)と28日(日)、埼玉県立武道館にて関東学生柔道体重別選手権大会が行われました。毎年、宮工柔道部の卒業生が大きく成長した姿を見ることができるこの大会、今回も華々しい結果が届きました。

濱野妃菜(−48kg級 H30年度卒業)、松本麗華(−52kg級 R2年度卒業)が、10月1日・2日に日本武道館で行われる全日本学生柔道体重別選手権大会への出場を決めました!

(試合を終えた松本が結果報告とともに送ってくれました。おめでとう!!みんな良い笑顔!)

 

先日の監督のお話にあったように、宮工柔道部の名前にプライドをもち1位を目指す集団の中にいる自覚をもって稽古に励んできた2人。本校に在学中、全国選手権出場を決めた時の2人の新聞記事は今も女子部室に飾ってあります。

凛々しい姿を見せてくれる先輩方に恥じないよう、現役生も頑張らなければいけませんね。

【柔道部】夏休み総仕上げ!

 22から24日の3日間は、県立武道館での合同練習に参加しました。

本来は県外からも多数の高校が参加しての大規模な錬成会が実施されるはずでしたが、感染症の拡大を懸念して中止に。せめて県内だけでもと4地区から複数の高校が集まって稽古をしました。

苦手な組手の相手と当たったり練習してきた新しい技を試したりする部員がいる一方、自分の課題を意識し切れず壁を破れない様子の部員も。見ていてもどかしさを感じた監督は、練習後にこんなお話をされました。

・「大宮工業柔道部」という名前にプライドを持っていること

・宮工柔道部は1位を目指す集団だということ

・自分たちを過小評価して甘い練習をしてはいけないということ

宮工の中でも積み重ねた伝統がある柔道部は「チャンピオンになる」「強くなる」という目標をもった子が集まった、結果を求めるチームのはず。単に“柔道を経験していた”だけで終わらない、意識の高い集団であるはず。県1位になって全国で実力を試したいという監督の熱い思いを、部員たちはどのように受け止めたでしょうか。

 

最終日、「突き抜けた練習をしよう」と言う監督の言葉に反応して部員たちがとった行動は……とにかく声を出す!最後に行った三人打ち込みでは、他校の生徒から「なんか楽しそうですね」と声が聞こえるほどノッていました。これは普段の柔道場では見慣れた光景。場所が変わっても相手が変わっても、気を緩めたり委縮したりすることなく常に全力で自分たちの練習をするのは柔道に限らず基本中の基本です。“らしさ”を出した練習の後は表情も声のトーンも明るく感じられました。

 

昨日は、3日間の振り返りを中心に研究や反復の時間をじっくり取って軽めの練習。そして、本日から3日間はオフです。体を休め、気持ちをリフレッシュして欲しいと思います。

【柔道部】一所懸命

18日から20日の3日間は、立教新座高校へ出稽古にお邪魔しました。

夏休み中は複数の学校と練習試合をする機会をいただいています。いろいろなタイプの選手と組んで場数を踏み試合勘を養うのが目的ですが、一回のチャンスに課題をもって試合を展開できるかが一番のポイントのような気がします。 

練習は失敗していい場所。ただし、“失敗してもいい”“負けてもいい”のは、その一回に懸けて全力で取り組んだ結果です。自分で仕掛けて試して負けるのと相手の出方を待って受け身になって負けるのとでは、残るものに大きな差があります。鯉渕監督からも「失敗しない練習は意味がない」という声が飛びますが、練習を振り返った時に、たとえば「強い選手とどう戦ったか」「苦手とする相手に何ができたか」といった中身が無ければ意味がないということではないかと思います。

 

19日には、こんなことがありました。

この日は乱取りを一切行わず、基本の練習にみっちり半日取り組みました。普段の練習ではめったに行わない身のこなしに苦労する一幕もありながら、寝技、打ち込み、引き出し、技の返し方など、パターンを細かく区切って行いました。

水分補給をしながら、佐川が「基礎ってちゃんとやるとキツイですね」と一言。佐川に限らず、いつもの様子を見ていると反復も打ち込みも乱取りも練習の流れのひとつという捉え方をしている気がします。一見すると地味で単調な動きを、じっくり、集中して反復したからこそ、きちんと疲れたのだと思います。“ひとつひとつに手を抜かない”大切さに気づけた練習でした。ご指導いただいた立教新座高校の中道先生、ありがとうございました。

 

「一所懸命」は文字通り「全力で物事に取り組む」という意味です。“一所”とは本来“一カ所の領地”を指しますが、練習に当てはめて言えば、一回の反復、一回の乱取り、一日の稽古。試合では「ワンチャンス!」がまさにそれです。

コロナ禍で様々な制限を経験し思いどおりにならないことも増えた生活が当たり前になっている今、「全力で取り組む」姿勢を持つのは難しいことかもしれません。そのような中で「夢中になる」「必死になる」心を育てられるのは、柔道が「心技体」を鍛える競技だからではないでしょうか。

【柔道部】観察する力

先週の出稽古では練習試合も行いました。その際、鯉渕監督から与えられた課題は「相手を観察する」こと。相手が何をしようとしているか。したいことがハマらない相手にどう仕掛けるか。「相手から目をそらさずに考える」のは畳に上がった時の基本です。

16、17日の二日間は錬成大会に参加しました。組み負けていても冷静に対応する、普段練習していることを試す、展開を工夫する……。自分の得意不得意を理解した上で苦手な相手にどう対応するか、試合が終わるごとに、部員たちは監督のお話を聞き「観察して考える」場面での反応の仕方を振り返っていました。

本番の試合でできることを増やすための練習試合です。漠然と「強い学校と試合ができる!」と臨むのではなく、課題をもって一試合に懸けてほしいと思います。

 

先週に引き続き、雑な部分や不足している部分が洗い出された二日間。

普段の練習では、乱取りの合間や休憩の時に監督から個々にアドバイスをいただく部員の姿があります。そんな時、どんな提案をしているのか、何を指摘しているのか、他の部員たちは気になるようです。この期間も同じでした。監督がある部員を指導している様子を端で観ていた別の部員が「鯉渕先生すごいですね、ひとりひとりのこと、すっごくよく見てます!」と一言。向いていることや得意なことを分かってくれて教えてくれる、と嬉しそうに話していました。監督が部員を観察しているように、部員たちも監督をよく観察しています。

「観る力」の相乗効果で、新チームの雰囲気をつくっていきたいです。

【柔道部】「足りない」体験

卒業生や保護者のサポートが手厚い宮工柔道部。夏休みになると差し入れをいただくことが増えます。練習中の水分補給に、練習後の補食にと、ありがたい限りです。

気になるのは、そうした物への依存。あるのが当たり前になってしまい「自分に必要なものは自分で用意する」という基本的なことをしなくなる雰囲気が度々見られます。無ければもらえばいい、足りなければ頼めばいい、にならないように、使用頻度に合わせてケア用品をそろえる、休憩の合間に水筒をいっぱいにしておくなど、集中して練習するためにどうすることが適切かを考えさせる声かけを個々にしています。

 

9日から11日は川口市立高校と立教新座高校で、本日は中央区体育館で合同練習に参加しました。快適な環境での練習は必要以上に体力を消耗しない分、気力や思考力にも余裕ができるはず。暑さを気にしなくていいからこそ誰よりも汗をかいていつもより力を出せていなければ、普段の道場での練習がもったいないです。

より良い状況をつくろうと考え工夫する体験は、良い環境に甘えない自律心にもつながります。部活動で得るものは、技術面以上に“人間力”を高める部分が多いのではないでしょうか。

【柔道部】武者修行・其の二

宮工柔道部、夏休みの風物詩は帰省や休暇の合間に道場に顔を出してくれた先輩方との稽古です。

本日も、たくさんの先輩方がいらっしゃいました!「積極的に当たりにいく!!」と、鯉渕監督から声が飛びます。

身のこなし、足さばき、体幹。技術や体力が優れている先輩方の胸を借りられることも宮工柔道部ならではの魅力です。悩んだ末に宮工に決めたという部員は「いろいろなタイプの人と練習できるから」と理由を話してくれました。

昨年度の卒業生同士も本気の乱取り。近況報告とともに溌溂とした様子を見られるのは嬉しいものです。

【柔道部】新旧入り交じり

昨日の試合は、新キャプテン・新井康仁のデビュー戦でもありました。

視野が広く先を読み率先して動くことに長けている彼は、試合場を区切る、監督用の椅子を出す、と、部員たちに役割を分担していました。指示するだけでなく自らも行動する点も、人間性として優れている部分です。部員たちには、彼の動きを目で追い自主的に動いてほしいところ。ウォーミングアップの時には3年の中善寺が必要に応じてフォローしてくれました。立場が変わって初めて感じることも今後増えていくと思いますが、先輩に教わりながらチームの雰囲気をつくってほしいと思います。

 

そんな2年生たち、本日は中学生時代の道着で練習に参加。体が大きくなって入らない子、部活動では柔道をしていなかった子もいましたが、乱取りでは中学校対決をして気持ちを盛り上げていました。

(川口西中 対 指扇中!)

(こちらは宮原中の先輩と後輩)

 

子どもたちらしい今回の企画を提案した粕谷は副キャプテンになりました。キャプテンの負担を上手に分散しつつ一歩引いたところから他の部員たちとのパイプ役を担う副キャプテンは、実はキャプテンよりも難しい立ち位置です。

強豪の中学校で部長を務めた経験があり、普段からストレートに指摘したり練習で大きな声を出せる粕谷だからこそできる役割だと思います。

二人が中心になってつくる新チームにご期待ください!

始動記念、とでもいいましょうか。道着を見ると同窓会のような1枚です!(偶然に中学校の道着を着ていた1年の島村は先輩に引っ張られ、おまけで参加していました)

【柔道部】武者修行

本日は練成会。 千葉県や茨城県などから8校にご参加いただきました。

鯉渕監督からは「何を試すかを考えて試合をすること」と指示がありました。その言葉通り、練習していた技を積極的に出すのは1年の高橋。

右肩の様子を見ながら力試しをするのは2年の飯島です。

同じく2年の粕谷と山﨑は、牛久高校との試合で指名を受けていました。「君、強いから、って言われました」と、粕谷は照れた様子でした。

明日の練習は試合の振り返りから!

全体を統括してくださった市立船橋高校の川上先生、本校の練習試合にご尽力いただいた上尾鷹の台高校の吉井先生、お世話になりました。ありがとうございました。