日誌

2022年12月の記事一覧

【柔道部】ラストチャンス

27、28日に参加した群馬県での合同練習。「ここでもう一段ギアを上げる」「一本でも多く立つ」という目標をもって取り組みました。

大きな試合が間近に迫っている今、鯉渕監督が念を押すように伝えたのは、とにかく「怪我をしない」こと。参加人数が多いと予期せぬことが大きな怪我につながります。部員たちは慎重に乱取りをしていました。

 

実戦を想定し目的に合わせて乱取りができる貴重な機会。組手や体格、攻め方のパターンなどいろいろなタイプの選手と当たったことを踏まえて、監督は「不得意な相手と当たった時の手立てを考えよう」とお話しされていました。

投げることができた。投げられなかったけど指導は取れた。何回も攻めたけれどハマらなかった。経過と結果は様々です。良いイメージだけを持つのではなく、理想の流れを作れない時、冷静に対応する意識づけができるのも出稽古だからこその学びです。

 

この二日間を以って、宇都宮から始まった校外での稽古もひと段落。

まだまだ鍛えるぞ!という監督の掛け声のもと、明日はラントレからスタートです。

 

全国選手権予選まで、17日。

【柔道部】2022年の力試し!

選手権予選に合わせて年末はギアを上げる期間。連続して出稽古や合同練習が組まれています。23日は宇都宮、24日は八王子に遠征しました。2日間の目標は『度胸をつける』『自分がやれることをやる』の2つ。鯉渕監督からは、ここでの試合に勝つことが目標ではない、勝ち方・負け方という内容が大切だよ、とお話がありました。

 

23日は招待を受け、国体記念大会に参加しました。全体の練習試合がないため、この日は団体戦に出場予定の部員のみ。

練習試合は“目的を持って考えてやる”を実践する貴重な機会です。ゴールを考え、目まぐるしく変わる試合展開に対応して過程を組み立てワンチャンスを逃さない。考える力が無ければ結果を得るのは難しいということを見せつけられた1日でした。

 

24日は全員で八王子杯に参加しました。開会式では、グランドスラム・東京2022で銀メダルを獲得した古賀颯人選手の紹介がありました。古賀選手は慶応高校で指導をされていらっしゃるそうです。世界で活躍する選手を目の前にして気が引き締まります。

雰囲気に飲まれない、自分の良いところ・自分らしさを出す、と気合を入れられて強豪校との試合に臨みます。ここで注目したのは敗因。攻めた結果の良い負け方もあれば、普段の稽古で反復している内容をきっちりやってくる相手に対応できなかった振り返りが必要な負け方もありました。

鯉渕監督は団体戦の試合の流れを『チームの尖と凹み』という分かりやすい例えでイメージさせていました。尖りとはチームの強み。凹みはチームの弱い部分。各々がその時の役割を考えて流れを引き寄せる、そのために凹みをなくす稽古をするという課題が改めて明確になりました。

 

そして本日は、中央区総合スポーツセンターで合同練習。ホスト校は安田学園です。これまでにも何度か学校にお邪魔して練習をさせていただいています。

試合で浮き彫りになった課題と向き合う良い稽古ができました。川合先生、ありがとうございました。

 

「目立つ練習をする」を合言葉に、27、28日は太田武道館へ出稽古です。

全国選手権予選まで、20日。

【柔道部】競争力

特編授業期間は、部活動にも余裕が生まれます。いつもと同じ練習時間でも、反復や研究の時間を長くとったり当たり前にやっている何気ない動きの一つ一つを丁寧にする意識を見直したり。

そんな中「武者修行だ、しっかりやってこい」と鯉渕監督から言葉をいただき、2年生の3人は基礎練習で部活動を切り上げ帝京科学大学へ向かいました。全体での出稽古の後、3人だけの参加は今回が二度目です。一軍、二軍のようなチーム作りはしたくないというのが鯉渕監督の方針ですが、このように部員が選抜されることはチーム内の競争力が上がるきっかけにもなるのではないでしょうか。

帯取り稽古では、まったくといっていいほど立つことができませんでした。やりたいのにできない、これほどもどかしいことはありません。『ワンチャンス』がいかに大切か、身に染みて感じたと思います。休憩を挟んで4分5本2セットの乱取りも、特別に長い時間というわけではありませんが、相手が変わるだけで息の上がり方や腕の張り方がいつもと違うようでした。

稽古の後はトレーニングにも参加しました。大学生たちにノセられ気合を入れる、飯島と新井。学校にあるものより、はるかに長いロープを登っているのは粕谷です。

 

「終わったー!!」という解放感を感じるのはとても良いこと。全力を出した証拠です!

帝京科学大学柔道部の皆さん、中身の濃い稽古をさせていただき、ありがとうございました。

全国選手権予選まで、24日。

【柔道部】節目の意識

本日の練習では、チームを二手に分けて試合を行いました。審判は3年生。鯉渕監督は「周りは声をかけない、自分で考える」とだけ指示し、黙って見守っていました。

手の内が分かっている相手と対峙するのは本番の試合でも十分に想定されることです。外側からどんな言葉が飛んでも、試合場で組むのは自分。こうした場面で、ここまで繰り返し諭されている“考える力”が試されます。

 

稽古を短めに終わらせて、後半は大掃除。普段、利用しているトレーニング室やトイレも分担して片付けました。

トレーニング室は掃き掃除やゴミ捨ての後、重りの整理まで丁寧に。

男子トイレも、いつもより時間をかけてしっかりと磨きます。

毎日掃き掃除をしている道場も、畳を拭いていくと隅々の埃が取り切れていないのが分かります。冷たい風の中、雑巾を洗う役割をしてくれたのはキャプテンの新井。効率よく仕事を進める方法を瞬時に考え、臨機応変に裏方に回れるところはさすがです。

ちなみに、毎年、困るのが部室に置いてあるロッカーの中身。卒業生が置きっぱなしにした私物が必ず出てきます。『自分の物は自分で片づける』という基本的なことが習慣になっていない先輩が多いのは実に残念。どんなに真剣に稽古をしていても、どれほど強かったとしても、これでは尊敬されません。教科書から上履きまであまりの様子に衝撃を受けたのか、三年生たちは恥ずかしそうに自分の物を整理していました。

 

日本には『二十四節気』と言って、季節の移り変わりを表すことばがあります。現代の気候では感じることも難しくなりましたが、先人たちは、四季が豊かな暮らしの中でさらに自然の微妙な変化をとらえ、繊細な感性を育んできました。二十四節気は、年中行事とはまた違う“生活の中の小さな節目”と言えるのではないでしょうか。

大掃除をして年末を感じること。私物を片づけながら残りの高校生活を考えること。どちらも生きていく上での節目です。時間の流れを感じるからこそ、『一回』を大切にできるし『一瞬』を逃さないのだと思います。

全国選手権予選まで、25日。

【柔道部】“思い”のパス

この二日間は、卒業した先輩方と練習をすることができました。

昨日は杢先輩が参加してくださいました。全国選手権予選に向けて後輩たちに話をして欲しいとお願いをしたところ快く引き受けてくれ、厳しいことを言うよ、と前置きして思いを伝えてくれました。

新人大会の試合では勝ちたい気持ちが感じられなかったこと。

レギュラー陣にチームを引っ張っていく姿勢が足りないこと。

強い相手と積極的に当たって強くなろうとする挑戦心が見えないこと。

普段から監督がお話しされていることと先輩の言葉がピッタリと重なっていることに部員たちは気づいたでしょうか。某人気アニメに『全集中』という言葉がありましたが、言い得て妙。体よりも心が疲れる稽古をしなければいけないと改めて感じました。

また、本日、お邪魔した川口市立高校には上田先輩がいらっしゃいました。「最近、どんな内容の練習をしてるんですか?」と質問を受けたので記録を見ていただくと、鯉渕監督が取り入れている科学的なトレーニングを含め組手や研究にどれくらい時間を使っているか興味深く目をとおし、稽古の中で重視することや効果的なトレーニングの項目など大学で経験して分かった大切な練習を伝えてあげたいです、とおっしゃっていました。

 

先輩方のことばからは、高校3年間を懸けた柔道部への思いが伝わってきます。現役生には、見えないところで多くの方から注目、応援されていることを自覚して稽古に臨んで欲しいです。

全国選手権予選まで、26日。

【柔道部】今日は何の日

期末考査が終わりました。

授業の補習を終えて道場に現れた監督からは「試合で対応できるように絞め技や関節技もかける」「強みを徹底する」「怪我をしない」という言葉がありました。

ちょうど1ヵ月後、部員たちは全国選手権予選を迎えます。

本日、乱取りの後に行った息上げは、持久力を意識させるために敢えてしんどい状況をつくる内容でした。本番の試合で練習が物を言うのが、スタミナや筋肉の張り。実際に、過去に宮工生同士が当たった決勝ではそれが勝敗を左右したこともあるそうです。

ワールドカップで侍ジャパンを率いた森保監督は試合後のインタビューで「普段やっていることをこの場で出せば世界でも戦える」とコメントしています。大舞台で“普段通り”、これがいかに難しいことかというのは部員たちも実感しているはず。どんなに準備しても完璧ということはなく、完璧に準備したつもりでも予想外のことで足をすくわれてしまうこともあるのです。

一日一歩の積み重ねを大切にして、全国への挑戦権を得たいと思います。

【柔道部】賑やかな時間

いつも宮工柔道部・活動日誌をご覧いただき、ありがとうございます。

一点、お知らせです。

    

選手たちの出場に影響しないよう、最善策を取らせていただきました。ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

さて、本日は、行田西中学校をはじめ多くの参加者がいらっしゃいました。

練習の前半、寝技の時間を長めにとって反復。じっくりやっていただけてありがたいです、と、引率された指導者の方から言葉をいただきました。他集団との練習はお互いに収穫があります。

練習相手が多いと、体格や組手を考え流れの中でいろいろな展開をつくれます。元立ち稽古はいつもに増して活気がありました。このような風景が見られるのは、やはり嬉しいものです。

中学生たちは合間にアドバイスや励ましをいただきながら、高校生の練習に食らいついていました。高校生も「そこ!」「もう一回!」「今いけるよ!」など、声をかけて気持ちをのせてあげていました。

 

行田西中学校の皆さん、ありがとうございました。また一緒に練習しましょう!

【柔道部】お相伴にあずかりました!

期末考査初日。

昼食を済ませ練習の準備をしているところへ、家庭科の先生から連絡が入りました。お話を伺うと、文化祭の収益でお疲れ様のクラス昼食会をしているのだけれど予想より余ってしまった、よかったら柔道部のみなさんでいかが?とのこと。二つ返事でありがたくいただくことになりました。

練習後、豚汁にカレー、炊き立てのご飯をペロリと平らげました。あっという間に空になった鍋と炊飯器の釜を見て「気持ちがいい食べっぷり!!」と、先生は感心。

余りそう……どうしよう、となった時、先生のクラスにいる水島が「後輩たちにあげられないか」と提案してくれたそうです。後輩思いの先輩にも感謝です。

しっかりと後片付け。「中学の時までは食器洗い手伝ってました」と飯島。「俺、今もやってるよ」と杉山。洗う人、拭く人、しまう人。自然に役割分担をして手際の良さを見せてくれました。

充分な栄養補給の後は考査の勉強も進めて、本日の賑やかな部活動は終了しました。

たまにはこんな日も良いですよね。

【柔道部】地力をつける

新人大会直前に怪我をしてしまった山﨑が、入院、手術を経て戻ってきました。トレーニングに付き合ってくれているのは3年の水島。「今は苦手なこと鍛えるチャンスだよ。今厳しくやってたら復帰してからすごい強みになるよ。」同じ重量で組み合うことも多かっただけにアドバイスも的確。引き手を強化するトレーニングの方法を考えてくれました。

選手権大会予選を控え、今月は出稽古が多く組まれています。3日(土)は帝京科学大学へお邪魔しました。ウォーミングアップの際、大学生の皆さんを観ていると、同じ指示を受けても少しずつ工夫していることがハッキリと分かりました。これが“考える力”。部員たちは気づいたでしょうか。

先方の監督は、高校生だからと言って手加減しない、しっかり当たろうと声をかけてくださっていました。鯉渕監督も、大学生だからと遠慮しない、力の差があって当たり前なのだから臆せず正面から当たってきなさいと指示を飛ばします。一本取り稽古でノルマをクリアした飯島、粕谷、高橋は、とても満足そうでした。

練習後には施設見学もさせていただきました。充実したトレーニング施設に興味津々です。

毎年、冬のこの時期はラントレが多くなります。本日はロード外周。3年・深井の先導で初めてのコースを走りました。

ピリッとする空気の中、力強く歩を進めます。

昨年度も、同じタイトルで活動の様子をお伝えしました。地味なことを継続して力をつける大切さを、この期間に学んでほしいと思います。

【柔道部】かわいいお客様

鯉渕監督の下には、教え子だけでなく道場や中学校といったさまざまな集団が練習に訪れます。

本日の稽古に参加したのは、1年生・佐川の弟。寝技の反復から打ち込みの姿勢まで、みっちり1時間のマンツーマン指導に付き添いでいらした保護者の方は「こんなにしていただけるなんて……なんて贅沢な時間!!」と感動しきり。乱取りが始まると監督の指示で3年生の水島が相手をし、ここでも細かな指導をいただいていました。

兄弟で組む場面も。お兄さんを慕って当たりにいく小学生らしさがのぞきます。

練習の終わりにも鯉渕監督から言葉をいただいていました。

また一緒に練習しましょう!