2023年3月の記事一覧
【柔道部】ひかり
全国選手権大会の後、明らかに雰囲気の変わった選手がいます。
2年の飯島翼です。
稽古への集中度が高まっているのは明らか。全体を見て下級生に指示を出すことも、今まで以上に頻繁にしてくれるようになりました。
28日(水)に参加した正則学園の練成会では、鯉渕監督から細かく指導を仰いでいました。間を置かず試合動画を観て振り返るなど、どこか腹を決めたような飯島の変化はチームにとって新たな期待をもたせてくれます。
29日(木)は県内の高校を中心に集めて合同練習を行いました。思い返せばコロナ禍で登校が再開され部活動を行うにあたり、室内競技かつコンタクトスポーツの柔道もまた、示された距離間や活動内容で様々な不便を強いられました。通常の稽古に戻りつつある本日の練習は、終始、活気が見られました。
先生方も本気の乱取り。
伸び伸びと、やりたいことに熱中できる環境が、もうそこまできています。
【柔道部】次の目標
24日の終業式では部活動や資格検定等の表彰式が行われ、粕谷も全校生徒の前で賞状を受け取りました。
春休みは出稽古が中心です。「校内の練習は確認作業。校外の相手とあたって自信をつける、課題を見つける。」と、鯉渕監督からお話がありました。
25日はリーグごとの3チームをつくり八王子杯に参加しました。本番をイメージしすぎたか“勝たなきゃ”の気持ちが強すぎて動きの固いAチーム。対してBチームは“やるべきことをやる”意識でお互いを鼓舞し合いながら勢いのある試合展開をしていたように見えました。
26日は群馬県太田市武道館の合同練習に参加しました。県内の高校も姿を見せる中、「普段できない相手をつかまえて試す」を課題に、1日練習に励みました。
鯉渕監督は間を回って熱心に声をかけていました。山﨑は、いよいよ本格的に乱取り稽古にも復帰。頼もしさが際立ちます。
道場のホワイトボードでは春季地区大会までのカウントダウンが始まりました。次の目標へ、チームで挑みます。
【柔道部】特別な場所
道ゆく人には景色の一部、でも、今からここで試合をする選手たちには、清々しい空気を感じながら気持ちが高まるワンシーンではないでしょうか。
全国選手権大会、当日です。
日本武道館は、1964年に東京オリンピックの柔道競技会場として設立されました。近くには嘉納治五郎が学んだ、かつての漢学塾もあります。九段下の坂を下ったところには九段会館、さらに歩くと神保町の古書店街…この辺りは近代史や歴史ある日本文化と関連の深い場所です。
厳かな正面です。
応援席からは、アップをしている粕谷の姿がすぐに見つかりました。鯉渕監督がいつもに増して丁寧に熱心に、指導されていらっしゃいます。
大きな拍手が響き、3年ぶりとなる有観客の試合が始まります。
《1試合目 対 石本選手(和歌山)》
《2試合目 対 五反田選手(鹿児島)》
《3試合目 対 西村選手(兵庫)》
《4試合目 対 久保選手(佐賀)》
よく、監督を連れて行く、選手に連れて行ってもらう、という表現をしますが、開始式の雰囲気や観客の熱量に触れると全国大会はやはり特別な場所だと実感します。「先生、下から見た天井、すごいんですよ」その場に立った人だけが見られる景色に感動した粕谷の言葉からも伝わってきます。この空気感の中で勝ち続けるのは本当にすごいことです。
粕谷は第5位の成績でした。
試合を終えた粕谷には先輩方や友人からたくさんのメッセージが届いていました。ひとつひとつに「ありがたいですね」と、はにかみながら対応する粕谷は大舞台を経験してまた一歩、こころを育てたように思います。
そして何より「日本武道館で試合をする」という目標の道しるべになってくれた先輩方の存在は大きいです。
卒業後も稽古をつけてくれる先輩がいて、
「県チャンピオンになる」悲願を達成しながら大会が中止になった先輩がいて、
昨年度の体験を余すところなく伝えてくれた先輩がいて。
たくさんの人に見守られて挑んだ今回の舞台での結果は、粕谷だからできたことと同時に、宮工柔道部だから残せた成果だと思います。
「インターハイでもう1回!」という強い決意を抱いて、ここからまたスタートです。
皆様、応援、ありがとうございました。
【柔道部】いざ!
大会前日の調整は1時間程度。確認が中心です。
調整後には部員たちの稽古を行いました。
怪我などで稽古から外れたことが無い粕谷は、端からみんなの様子を見るのが落ち着かない様子。「こんな風に見てるの、なんか変な感じですね」と言いながら、同級生の乱取りに声を飛ばしていました。
監督と共に出発した粕谷を全員で見送り、明日の試合を待ちます。
応援、よろしくお願いいたします。
【柔道部】いよいよ……
全国選手権大会まで3日。
学校行事の裏で、本日も調整練習をさせていただいています。昨年度、大会前の須川の練習は感染の可能性を極力減らそうと同級生の中善寺・長瀬と監督、4人だけの厳戒態勢で行いました。今回は全員が道場に集まり、粕谷の調整を中心にした練習が出来ています。
早打ちをする粕谷の周りで他の部員たちは投込み。「てっしん、ファイト!」と誰よりも盛り上げるのは、キャプテンであり同じクラスの仲間でもある新井です。
早めに稽古を終えた粕谷は鯉渕監督からお話をいただいていました。選手権大会を経験した卒業生からは「自分らしく楽しんで!」とメッセージが届いています。本人も緊張した様子はなく、いたってリラックス。
目標にしてきた大きな挑戦が、もうすぐ始まります。
【柔道部】感謝を忘れず
本日4時間目、全国大会出場を受けて表彰式と壮行会をしていただきました。通常、こうした会は始業式・終業式に合わせて行われますが、20日(月)の大会より前に、と、特編授業に組み込んでくださった教務部の先生方に感謝です。
鯉渕監督による選手紹介の後、出場する粕谷が決意表明。マスクの着用義務の緩和を受けて学校の教育活動はどのように変化するでしょうか。来年度は体育館で勇姿を披露したいです。
当日の試合速報は、下記よりご覧いただけます。
応援よろしくお願いいたします。
【柔道部】余韻
昨日、稽古の後にラントレを終えた2年生たちの目に留まったのは卒業式の看板。「ね、再現しようよ。」と、立ち位置を決めてポーズをとりました。
何の再現かというと…
これ!入学式の時に撮った一枚です。2年経ち、あどけなさが逞しさに変わりました。来年のこの時期、どんな表情で節目の一枚を撮るのでしょうか。先輩方はもう居ません。ここからはこの7人が主役です。終わりの挨拶で鯉渕監督のお話にもあったように、高校生として試合をできるのは長くても8月まで。各々が納得する時間を積み上げ、最後までやり切ることを願います。
本日は、ご自身が指導されている中学生を連れてOB会長の齋藤さんが稽古に来てくださいました。卒業後の部活動への関わり方も様々です。
ちなみに、指導した選手でもあり後輩でもある3年生を送り出した監督が着ているのは、兄弟でキャプテンを務めた部員から送られた道着だそうです。一年の高橋が眩しそうに眺めていました。
いろいろな形で思いをつなぎ、宮工柔道部は続いていくのですね。
【柔道部】節目
本日は卒業式。
柔道部の3年生たちも、宮工を巣立ちます。
柔道場では、3年生と保護者・鯉渕監督だけの、静かな締めくくりの時間がありました。監督からの最後の言葉は各々の胸に残っていることと思います。人生に何度かある節目の大切な1日を見守ることができた保護者の方々にも、特別な日となったのではないでしょうか。
看板前で、恒例の集合写真です。
嫌なことばかりではないさ
さあ 次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す
終わりなき旅
(Mr.children「終わりなき旅」)
卒業おめでとう。
【柔道部】あさひを受けて
新たに飾られた粕谷の祝幕。目にした本人は謙虚に喜んでいました。
道場では、部員たちがカウントダウンをしてくれています。
大会まであっという間に二週間をきり、一段と表情が引き締まった粕谷を部員たちが支えます。今回は3年ぶりに観戦可能になりました。みんなで挑む、全国選手権です。
【柔道部】始めの一歩・その2
4日(土)は、卒業を控えた3年生が主役の1日でした。
夕方からの三送会と合わせ、節目の稽古。道場には久しぶりに5人の姿がそろいました。
3年生が元立ちの乱取り稽古。かわいがってきた後輩たちと、この日も真剣に向き合います。
今日の礼は、どこか感慨深いものがありました。「礼に始まり礼に終わる」姿勢を学べるのが柔道の素晴らしさだと、改めて感じます。
鯉渕監督と記念撮影。晴れやかな表情が微笑ましいです。
夕方は場所を変えて、3年ぶりに会食形式での三送会を行うことができました。今回はビュッフェスタイル。子どもたちのチョイスを見た監督は「茶色いなあ」と笑っていました。食べ盛りの子どもたち!肉や揚げ物からデザートまで堪能します。
会の中で、鯉渕監督は「どんな時も食らいついてきた」5人のことを誇らしげに紹介していました。ひとりひとりへ向けた監督の言葉を聞きながら3年生たちの目は潤んでいました。泣けるというのは、自分に手加減せず頑張ってきた証拠。また、歓談の中で監督がおっしゃった「綺麗ごとかもしれないけど、こんな時だからこそ、やっぱり“精力善用 自他共栄”なんだと思う」という言葉からは、これからも“柔道が強い”以上のものを大切にしていきたいという想いが感じられました。そうしたことに改めて気づかせてくれるのも子どもたちです。
現キャプテン・新井から先輩方へ感謝の一言。強さを引き継ぐ難しさを感じていることが伝わりました。
保護者の皆様、宮工柔道部の活動にご理解をいただきありがとうございました。3年間のご支援・ご協力に感謝いたします。
3年生のみんな。
自分たちの力ではどうしようもできない社会情勢に巻き込まれ、何度も何度も“制限”の壁にぶつかりながら、鯉渕監督と一緒に、どんな時も、できる範囲の稽古を全力でやり抜いた5人は誇りです。
お疲れさまでした。