日誌

2023年12月の記事一覧

【柔道部】一意専心

冬休みの武者修行・第二弾は、清和大学主催の真心杯です。

11のグループに分かれて予選リーグ戦を行い、1位のチームが決勝リーグへ進みます。本校は、4年ぶり5度目の高校三冠を達成した国士舘高校と同組。

3分間やり切る。

妥協しない。

タイマーが鳴るまでが試合。

相手が誰であっても自分のするべきことをするという、精神面での勝負を学びました。

翌日は多くの高校と練習試合をさせていただき、各々が強みと克服しきれていない課題を認識する、大変充実した機会となりました。

 

大会まで、本日以降は校内での稽古となります。体調維持もまた「気」が肝心。緊張感をもち、大切な期間と向き合います。

【柔道部】キワの勝負

2023年度の冬休みは、八王子学園杯からスタートです。本校は2つのチームに分かれ、それぞれリーグ戦に参加しました。試合の中で監督から「いいね!」と言われる場面も多々あり、新チームになってからの成長を感じることができました。反面、改めて浮き彫りになった課題は、監督が稽古で意識させている「キワ」の勝負。組み際、技のかけ際、つぶれ際…。ちょっとの差で「分け」が「勝ち」になる。その逆も然りです。際の勝負で妥協しない意識が、一人一人に求められます。

 
本日は伊奈学園総合高校にお邪魔して合同練習に参加させていただきました。

無意識にできることを増やすには“やり続ける”、つまり、毎日の反復が何より重要。練習場所や相手が変わっても普段の稽古でしていることをきっちり出せないといけない、と、監督から指導をいただきました。

 

部員たちが稽古に汗を流す裏で、埼玉県立武道館では埼玉学生柔道大会が行われていました。「優勝しました!」と報告をくれたのは、卒業生の松本です。

全国選手権大会出場を決め職員室を沸かせてから4年。その大会がコロナに奪われ悔しい思いをしてから4年。真摯な努力を認め応援してくれる仲間に恵まれ、大学でも柔道を続けています。ずっと調子の良い時ばかりではなかったはず。その度、“キワ”で踏み止まることができたから今があるのだと思います。

先輩から元気をもらい、年末の稽古に臨みます。

【柔道部】大事の前の小事

明日で二学期も終わりです。学校行事と同じタイミングで、本日、柔道部でも大掃除を行いました。

作業を開始する場所と手順に始まり、必要なものとそうでないものの整理をしながら効率的な分別の仕方やまとめた物が崩れないビニール紐の結び方などを工夫します。年に一度ではありますが、これも立派な「考える」体験。

スッキリした部室は気持ちがいいものです。畳の上だけでなく、自分たちに必要な場所を大切にできる心が育つと良いと思います。

【柔道部】練習の質

ようやく冬らしい気温になり、柔道場ではヒーターが大活躍。稽古前の子供たちは、指先を温めたり足元を靴下で保温したり、個々に対策をとっています。

昨日、冬休みの練習日程が伝えられ、ホワイトボートには全国選手権予選までのカウントダウンが示されました。19日(月)の代表者会議でいよいよ対戦相手が決まります。

大会を見据えた稽古の中で、監督から繰り返し飛ぶ「実践を意識して考える!」の声。お互いに気持ちの良い練習をしていては本番の方がしんどい状況になってしまいます。惰性や慣れは「考える」意識に対して一番の敵。とはいえ、同じ稽古場で変わらない面々で淡々と練習するのは相当な精神力が必要です。だからこそ、小刻みな目標として、まず、指導されたことを「無意識にできるように」徹底する。そこから、自分のスタイルを理解し対戦相手を想定し、工夫を重ねて自分なりの方法を定着させる。本日の稽古で監督は「守破離」という言葉を用いて話されましたが、茶道や華道といった芸を学ぶ時の修行の過程を表現したこの言葉は、柔道とも関わりが深いのです。

中国の思想でも説かれる「道」には「生き方」という意味があります。これを芸や武道に当てはめると、どのように自身を鍛え成長させたか、ということではないかと思います。試行錯誤や反復によって得た自分にとって最高の状態(=離)が、自らの求めた結果につながるよう、子供たちには考え続けてほしいです。

【柔道部】刺激

期末考査期間ということで、部活動は少し短め。本日はチューブを使って新しいトレーニングを行いました。

寒さで体が硬くなる冬、稽古の前にしっかりと体をほぐして温めるよう、明日からのウォーミングアップに組み込みます。

【柔道部】基本が大事

12月に入って最初の週末。土曜日の光景に当たり前になりつつある、杢先輩の指導です。

試合動画を観て部員たちのウィークポイントを伝えてくださいます。ひとつひとつの研究をその場で終わりにせず、意識して稽古へつなげてほしいです。

 

さて、2日(土)・3日(日)に柔道グランドスラム2023が行われました。日頃の稽古で監督から指導されている「動きの中で技を仕掛ける」「最後まで手を離さない」といった言葉が世界大会の解説でも聞かれました。試合後に紹介された「無意識の中でどれだけできるか」という阿部詩選手の言葉も、先日の大会後に指導されたことと重なります。どんな舞台でも「基本が大事」。小さなことを徹底し隙を作らないことが大きな結果を生むということを改めて感じます。

他者に期待するのではなく自分で勝ちを取りにいく姿勢や集中力を学べる場面も多々ありました。相手が“待て”と思って止まっているところを、気持ちを切らず技をかけて勝利につながったり。一方、不用意に技を受けてしまったり。流れの中で、おや?と思うところがあってもアピールすることなく相手から目を逸らさずに向かっていく気迫も世界レベルならではのものがありました。そして、なんといっても最後はスタミナ!これから本格的に始まる、冬場のトレーニングの重要性が分かります。

 

さらに、国内で行われたこの規模の会場を見ると、畳を敷くの大変だったろうな、準備にどれだけ時間がかかったんだろう、など、日の当たらない部分に思いを向けることもできます。大会役員を経験させていただいているからだと思います。裏方の努力を知っているからこそ、表に立つ人はより輝こうとするのではないでしょうか。

 

『見て学ぶ』ことも成長の糧になります。