日誌

2024年2月の記事一覧

【柔道部】己を知る

世界卓球団体戦に出場している平野美宇選手。

自身の状態を聞かれ、「今までは全て決め技でいこうとしていた、でも今は決め技で点を取るためのお膳立てができている」と答えていました。

パリ五輪内定を決めたウルフアロン選手。

「なぜ、自分が崖っぷちにいるか受け止めることができれば見えてくるものがある。いろんな角度から考えて、自分は崖っぷちに強い人間だと感じることができた」と、内定までの紆余曲折を振り返っていました。

 

両者に共通しているのは、自己分析が明瞭ということです。

自分の体格、試合のスタイル、強み、弱点、得意なパターン…。自己の特性を理解して初めて「勝つためにどうするか」を考えられるのではないでしょうか。

怪我で数日前からサポートに回っている一年生の坂本は、先輩の打ち込みの姿勢や組み手を観察して自分と比較し、自身の動画を見返して細かな研究をしています。直近の錬成会でもOBから良い評価をもらっている、来季が楽しみな選手。朴訥としたところのある彼が「自分には、こんな癖がある」「こうするとやりやすい」と説明する様子は、自己理解からの成長を感じさせてくれます。

【柔道部】意識の差

本日は平成国際大学主催の朱雀杯に参加しました。関東圏内の高校に混ざり、普段、県大会で戦うチームの顔ぶれもありました。

入館早々、こんな場面に遭遇しました。

準備を始めた我々と入れ替わるように控え室から出てきた他校の選手。会場の様子を見た直後「アップ場所なくなるから早くきて!」と、仲間を呼びに戻ってきました。今日、ここに来た目的を理解し、今やるべきことが何か明確になっているからこそ、このような一言が出るのだと思います。

こうした些細な部分が、意識の積み重ねで大きな差になるのではないでしょうか。

『大事をなしうる者は、小事もなしうる。』という言葉があります。道着を着ている時間だけが大切なのではありません。普段、何気ない場面での「状況を判断し先を見て動く習慣」は、根拠を持って行動することにつながります。それができていれば、畳の上に立った時も瞬時に流れを分析し、試合の組み立てを考え展開を変える判断もできるのではないでしょうか。自分たちのペースを崩さないことはもちろん大切。けれど、他のチームと自分たちを比較して足りない部分に気づくアンテナを持つことも必要です。

試合はと言うと、攻撃力に物足りなさを覚える結果となりました。

「意識の差」「考える力」の差。そして、「自信の差」「気持ちの強さの差」でもあります。

今日のような場では、自信と課題の両方を見つけてほしいと思います。

【柔道部】お知らせ

過日決定をお伝えした、畳の入れ替えに伴う道場の改修日程が決まりました。3月4日から月末にかけて、しばらくの間道場への立ち入りができなくなります。

本日、練習に来てくれた、本校卒業生で柔道部OBの岡安先生は何箇所もテープで補修された畳を見て感慨深げ。ここまでなるくらい稽古をしてきたってことですよね、と話していました。

本校の柔道場はスプリングが効いているため衝撃が少なく、ここで稽古をしてきた子どもたちの中にはそれを気に入っている人もいるようです。土台から変わることに躊躇いの表情を見せるOBもいましたが、人もモノも区切りが大切。3週間の工期を経て、実戦の場に近い環境に生まれ変わった道場を見られる日が待ち遠しいです。

【柔道部】時は確実に…

昨日から2年生は修学旅行へ。残った1年生のために、今日は、家庭研修期間の3年生たちが練習に来てくれました。

進学先の課題や4月から所属するチームの道着採寸に混ざるのはスーツの話題。着々と次のステージに向けて準備を進める3年生は、少し大人びて見えます。

【柔道部】怪我の巧妙

12月、練習中に足を負傷し選手権予選への出場を不意にした1年の福島。「見てるとやりたくなる」と言いながら上半身や体幹を中心にトレーニングを続けています。

先日、ベンチプレスで先輩の記録に並べたと嬉しそうに話していました。数字は成長の証。これまでも、握力が強くなった、手首の返しが上手くなった、体が大きくなった、と、稽古から離れざるを得なくなった間に一兎も二兎も獲て試合に復帰した部員たちがいます。

腐らずにやって良かったと思える体験は継続することの大切さを教えてくれます。福島は来週から稽古を再開予定。柔道に取り組む姿勢にどんな変化が見えるのか、楽しみです。