日誌

2024年10月の記事一覧

【柔道部】監督の心、部員知らず?

振替休日の昨日、稽古の後でキャプテンの坂本が自主トレーニングを申し出ました。他の部員もそれに続きます。その様子を見て、疲れてるだろうと思って早めに上げたんだけどなあと、監督は首を傾げつつ笑みを浮かべていました。やる気があるのは良いことです。

 

さて、MLBで活躍している大谷翔平選手。ワールドシリーズが始まりその一挙手一投足にはさらに注目が集まっています。

第二戦で左肩を亜脱臼した直後、チームのメンバーに送った「大丈夫、プレーすると思うよ」のメッセージも然り。これに関するインタビューを受けた大谷選手は「チームの士気を下げたくなかった」と答えていました。「みんなが万全の状態で出ているわけではない、どこかしら痛みを抱えながら出場してる選手もいる。その中で自分のできることをしっかりやりたい。」と決意を述べた大谷選手はさらに、試合の中では痛い痛くないは考えていない、痛くないと言う気持ちでやっている、とも話しています。


怪我を押して出場する大谷選手の言葉は、日頃の稽古で監督が繰り返し伝えていることと全く同じ。目標達成のチャンスに、痛いから試合をしない選択肢はないーーこの気持ちの持ち方に、プロか高校生かは関係ありません。

折しもこのインタビューが話題になった前日、道場には、試合動画で現役生を圧倒した椙田が稽古に顔を出してくれていました。

怪我を理由にやらないか無理と言われていてもやるか、それは自分が好きでしていることに本気かどうかだときっぱり言い切る、芯の強さが魅力の先輩です。いつもと違う場所でいつも通りの力を出せる自然体な一面も椙田の持ち味。現役生に学んでほしいところの多い先輩の一人です。

同じ日に稽古に参加してくれた粕谷のステップに、自分にない動きだと脱帽し“上手くて腹立つ〜”と探究し続ける先輩の「本気」を見習って、監督からの言葉をもう一度噛み締めてほしいと思います。

【柔道部】ワンチーム・その2

26(土)、27日(日)は 宮工祭でした。

毎年、この日の柔道部の活動はテント張りから始まります。部活動として日々応援していただいているお礼、そして大宮工業高校の一員として自分ができることを。

一仕事終えたら、クラスの企画準備です!動作確認をしているのは手塚と青柳。

クラスの仲間に囲まれて元気な笑顔を見せてくれるのは篠宮です。

体育館が改修工事中のため、例年のステージ発表は第一視聴覚室や音楽室、中庭での披露となりました。柔道部は大トリで登場!

1曲目は1学年のコミカルなダンス、2曲目は上級生も一緒に踊ってくれました。ステージの違い、観客との距離感の違いを上手にカバー。バラエティ豊かな数々の衣装を持ってきてくれたのは3年の島村です。

お約束の柔道部ネタ。うまく受け身をとっても床の上ではさすがに痛かったのではないかと思います。2年・福島が体を張りました。

観客席から応援してくれた卒業生たちと一緒に、充実の笑顔です!!

【柔道部】ワンチーム・その1

ここ数日、稽古に勤しむメンバーから離れ、怪我を抱える部員たちは道場の外で各々トレーニング。今日は久しぶりに、全員が道場に揃いました。監督の指導のもと部員たちが一堂に介す風景は、やはり安心感があります。

乱取りを見つめながら、できることを誠実に。地味なことほど大舞台で生きるものです。「転んでもただでは起きない」が、合言葉!

【柔道部】きっかけ

「先生、体重増えました!」

「腕、太くなったんです!まだまだ鍛えます!」

子どもたちがこうしたことを気にするようになった裏には、考査期間中に行ったインボディ測定の結果があります。鍛え方も体づくりも、自分が“これで充分”と思って行っていたことが足りていないと数値で明確に示され、監督の言葉を聞いて「もっとやらなきゃ」の意識が芽生えたようです。

 

報告してくれる一つ一つは本当に些細なことかもしれませんが、もっとできることがある、やらないといけないことがある、と思えるようになるのは小さな変化を実感できればこそ。継続して取り組むことを期待します。

【柔道部】大切な日

中間考査最終日、部員たちは恒例のイベントを企画していました。監督の誕生日会です!

テストが1時間で終わった3年生たちは早々と道場に集まって準備を開始しました。確率を表示してワクワク感をプラスしたのは面白いアイデア。

ガチャガチャの結果、持ち上げ34本に決定!

“歳の数だけ◯◯”シリーズ、しっかりやり切ってくれる監督、さすがです!

当日が大会の前後になるため毎年遅ればせながらのお祝いですが、今年もみんなで楽しめました。

お誕生日、おめでとうございます!

【柔道部】強さの継承

考査前の週末は、稽古と勉強の二本立て。稽古の時間を短く設定した分、チームづくりの研究をしようと、今年の夏に稽古をつけてもらった先輩方の試合動画を鑑賞しました。

動画は平成31年度から令和5年度に在籍していた卒業生たちのもの。団体戦で子供達が見入ったのは、技の巧さや試合運び以上に個々の気迫。そして画面を通して伝わる、“みんなで戦っている”雰囲気でした。

体勢を崩しながら技に入り、粘りの一勝をもぎとった先輩。チームに流れを引き寄せました。

体格差のある相手に臆せず勝負し、しっかり分けてきた先輩。-66kg級の選手が無差別の団体戦で堂々とした試合を見せました。

自分のペースを崩さず、何度も何度も技に入り攻めの手を緩めなかった先輩。この時、実は骨折していたと知り、それを全く感じさせない姿勢に現役生は絶句していました。

本戦とGSで20分に及ぶ個人戦を制した先輩の姿に引き込まれ、室内には「やーっ!」と、まるでその場にいるかのような声が響きました。

 

約1時間、動画を鑑賞した現役生たちは言葉が出ないほど圧倒されていました。

どんな相手でも、たとえ自分の状況が不利でも、絶対に隙を見せず対峙してきた先輩たち。その理由はただ一つ、「本気だから」 。そして、本気で柔道に懸ける思いこそが宮工柔道部の『強さ』です。

普段の稽古でも、常に土台にあるのは本気かどうか。絶対に言い訳をしなかった先輩たちの姿を見て、「できないんじゃない、やらないだけ」と内面の指摘が繰り返される理由をこの研究で理解できたはずです。次は自分たちの番。腹をくくって稽古です。

【柔道部】悔しさの実感

大会翌日、職員会議が終わった頃を見計らって村田先生がいらっしゃいました。本年度は定時制で勤務されている村田先生、試合のある日は毎回、活躍を気にかけてくださいます。2名の本戦出場を伝えると「そうか、良かった」と一言。

 

さて、埜口が入賞した裏で、同級生たちはそれぞれの思いを抱えていると思います。

 

怪我のため3ヶ月間柔道から離れ、柔道をやりたい一心で復帰後の調整を続けてきた坂本。言われたことを正面から受け止めて理解しようとする真面目さから、昨年度は余裕がなくなり苦しくなった時もありました。今大会に向けた稽古の中で、監督から「イイね」と言われた時とそうでない時を比較し「何でネガティブって言われるか分かった気がする」と、冷静に分析することができるようになりました。内面の成長が一番見えるのが坂本です。ベスト4をかけての一戦、焦りもあったのか呆気ない幕切れにショックを隠しきれませんでした。

 

ベスト8に終わった梅津。入学時から徹底してきた技がはまるようになり、地区大会での初めての入賞が自信になったようでした。稽古でも後ろ向きになりがちな様子も少しずつ減りつつある中で上位を狙った今回、普段の悪い癖が出てあえなく敗退となりました。負けた自分ときちんと向き合い、繰り返し指摘されるのは課題が残ったままだから、ということが腹に落ちれば話の受け止め方も変わるはず。それによって稽古の姿勢も変わるはず。自分の伸び代に気づくチャンスは、今です。

 

飄々とした雰囲気を見せながら、最も悔しい思いをしているのは福島ではないでしょうか。9月の地区大会で初戦敗退に終わり、この大会に名を連ねることができませんでした。自分の感情を後回しにしてチームの雰囲気を考える、察する力の高い選手ですが、この時ばかりは涙が止まりませんでした。ここから先は団体戦のメンバーとして自分の生かし方を考え、稽古に励むのが福島の役割です。裏方に回ることを良しとせず、もっと欲張ってほしいです。

 

4人とも2年生。

引退の時に「やりきった!」と言えるよう、ここからもう一段、レベルの高い環境に身を置いてくれることを期待します。

【柔道部】実りの時

8日・9日、関東選抜大会県予選を兼ねた新人大会(個人戦)が行われました。県立武道館が改修工事のため、今回は熊谷市民体育館での開催です。

宮工の選手たちは全員がベスト8へ進みました。こうなると忙しいのは鯉渕監督。試合場を慌ただしく回り、声をかけ続けます。

ここから先は一段と壁が厚くなります。気迫が光ったのは2年の埜口。

「いいぞ、攻めてるぞ!」「思い切りいこう!」「ここ、やりきるぞ!」待て、がかかる短い時間にシンプルな一言を全力で伝える監督と一緒に戦い、GS含め13分に及ぶ試合を勝ちきりました。

自分のことより人のこと。

他人の痛みを自分のことのように感じる、とても優しい部員です。稽古中のアドバイスも試合の合間の受けも、相手の想いに沿って動ける気立ての良さで、チームの潤滑油になってくれています。

動画で振り返ると試合中に見せた覇気に気づけるはず。殻を破れた自分に自信を持ってほしいです。

今回の同門対決は3位決定戦。今度は優勝決定戦で!

 

《試合結果》

-81Kg級  野口 青柳(ベスト8)

-90Kg級  坂本(ベスト8)

-100Kg級  梅津(ベスト8)

100Kg超級  埜口 武内(第3位)

【柔道部】お陰様

改修工事に伴う変則的な稽古日程も大詰め。

先週末は上尾鷹の台高校と立教新座高校、今週は平日の2日間、栄東中学・高等学校で稽古をさせていただきました。

トレーニングに基礎の反復、週末限定の乱取り…と、我々が日替わりメニューに取り組んでいる裏では、柔道場の畳を剣道場に移す作業が行われていました。授業で使用することを鑑み柔道場の工事を先に完了させるための臨時措置ですが、部の活動にも負担がなくなる大変ありがたい判断です。

明日からは、校内での稽古を再開できます。
練習をさせていただいた各校の皆さん及び顧問の先生方。畳の移設にお骨折りいただいた業者の方々と間を取り持ってくださった事務の方々。本当にありがとうございました。

 

表で活動する人の陰には、見えないところで仕事をしてくれている人たちが必ずいます。窮屈な思いをするのを厭わない人たちがいます。それをしっかり感じて、日々の稽古時間を大切にしたいです。