式辞・講話等

2021年1月の記事一覧

【式辞・講話等(全日制)】令和2年度第3学期始業式 式辞(要旨)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年早々ですが、大切なことなので式辞の前に、昨日、1都3県に発出された緊急事態宣言に伴う埼玉県及び学校の対応について話したいと思います。

まず、埼玉県の県立学校における学校運営の基本方針は、「感染防止対策を徹底しながら、教育活動を継続する」ということです。
これに基づき、学校における対応は大きく3点。

1点目は、「感染予防のさらなる徹底」です。

登校前に必ず検温及び健康観察を行ってください。もし、風邪の症状があったり、体調がすぐれない場合には登校しないようにしてください。
常にマスクを着用してください。
3密を回避するよう行動してください。
こまめに手洗いや手指消毒をしてください。
対面での食事はしないでください。また、食事中は会話をせず、会話は食事後にマスクをつけてからにしてください。食事をはじめマスクを外している時が感染リスクが極めて高くなりますので、感染しないためにも、させないためにも、必ず守ってください。
2点目は、「登下校時の3密の回避」です。

公共交通機関の過密状態を避け登下校するよう工夫してください。
このため、登校時刻を1時間繰り下げ9時40分とし、授業は40分の6時間短縮授業とします。
3点目は、「部活動の中止」です。

部活動については、原則中止とします。
対外運動競技等に出場する場合には、その2週間前から活動が認められていますので、顧問の先生の指示に従い活動してください。
以上3点です。詳細については、担任の先生や顧問の先生の指示に従ってください。

この他、土日など、学校が休みの日は、不要不急の外出を避け、ステイホームというせっかくのチャンスなので、自宅でしっかり勉強してください。
工業高校の生徒である皆さんには、こんな時だからこそ何が必要か、こんなものがあったらいいな! こんな仕組みがあったらいいな! など、ぜひ考えてみてください。そして、できれば絵にしてみてください。さらに、できればプロトタイプをつくってみてください。
頭の中のイメージを絵にしたり形にすることは、皆さんの成長にとって、とても大切なことです。ぜひチャレンジしてみてください。
加えて、学校だけでなく、自宅でも5Sを徹底してみてください。このピンチの時をチャンスに変え、自分自身を高められるよう努めてください。
まだしばらくは、多くの制約の中で生活することになります。窮屈かもしれませんが、気を緩めることなく生活してください。


それでは、式辞に戻ります。
冬休み中、事故等の報告は入っていませんので、皆さんは新型コロナウイルスの感染防止に努めながらも、きっと有意義な冬休みを過ごせたのだろうと思います。
まずは、「死ぬな! ケガするな! 悲しませるな!」を守り、元気に登校してくれたことに感謝します。ありがとうございます。

私自身は、比較的穏やかに年末年始を過ごすことができました。
特に元旦は、初詣を控え、ステイホームに徹していたため、時間に余裕があったので、新聞を何紙か購入して、新聞の読み比べと、新聞広告の読み比べをしていました。

2学期の終業式の式辞の中で、昨年の1月1日の そごう・西部 の広告の話をしましたが、毎年1月1日には、多くの企業が、新聞一面を使って、印象的なキャッチコピーと文章からなる広告を掲載しています。
今年も多くの企業が広告を掲載していましたので、まずは、その中から特に印象に残った8つのキャッチコピーを紹介したいと思います。

  • おもしろい未来は、自分たちで、つくろう。(講談社)
  • 今日から、進年。(集英社)
  • 想像力が明日をつくる(岩波書店)
  • 私たちは、動く。(日本自動車車体工業会)
  • つくるを、つくり変えろ。(大林組)
  • 変われ、変わり続けろ。未来が、そう言っている。(FUJITSU)
  • 新しい世の中は、あなたのアタマの中からひねりだせ。(社会情報大学院大学)
  • 世の中に「問題」があるときこそ、マーケティングとクリエイティブの出番です。(宣伝会議)

このように、今年は全体的に、「変革」「想像・創造」「実現」をテーマとしたものが多かったように思います。

この中から、特に勇気をもらったなと感じる2のキャッチコピーとその文章を紹介したいと思います。


1つ目は、「つくるを、つくり変えろ。」というキャッチコピーの文章です。

つくるを、つくり変えろ。

人類の歴史は、つくることの歴史だ。
制約、常識、願望。
人は、つくることによって、
さまざまなことを乗り越えてきた。
時代が大きく変わろうとしている今。
私たちは、つくること そのものを つくり変えてゆこうと思う。
形あるものだけが、ものづくりか。
人間のためのもの だけが、すべてか。
常に問いかけながら、可能性を拓き続けようと思う。
世界は不確かで、複雑さを増している。
でも、だからこそ。
これまで培ってきた力が、
まだ見たことのないものを 実現する原動力になるはずだ。
なぜならいつだって、つくることは、何かを超えることなのだから。

これは、俳優の佐藤健さんを起用した、建設大手、スーパーゼネコンの大林組の広告です。
時代の変化に対応し、自らが大きく変わろうとしている決意と、培ってきた力が原動力となるんだ という自信を感じさせる広告であると思うと同時に、力を高め、力を蓄えることの大切さを教えられたように思います。

 

2つ目は、集英社の「今日から、進年。」というキャッチコピーです。
集英社は毎年1つのキャッチコピーで、新聞社毎に異なる主人公で、異なる文章の広告を掲載していますが、今年は、

  • 読売新聞 ONE PIECEのルフィーをはじめとする少年ジャンプの主人公たち
  • 産経新聞 SPY×FAMILYのアーニャ
  • 日本経済新聞 女優・ファッションモデルの新木優子さん
  • 朝日新聞 元SKE48の松井玲奈さん
  • 毎日新聞 走っている5人の子どもたち

を起用した広告が掲載されていました。

この中から、読売新聞に掲載された ONE PIECEのルフィーを起用した広告の文章と毎日新聞に掲載された 走っている5人の子どもたちを起用した広告の文章を紹介したいと思います。

ONE PIECEのルフィーを起用した広告の文章です。 

今日から、進年。

 

何があっても止まらない。

どんな時でも進み続ける。

その強い意志こそが、いつだって世の中を動かしてきた。

それぞれの物語を通して、ヒーローたちが教えてくれているのは、

いかなる困難も乗り越える人間の無限の可能性。

 

さあ、新年だ。

心のページをめくって、新しい白紙に君の未来を書きこもう。

立ち止まらず、振り返らず、次の時代に向かって、飛び出していけ。

そして、走っている5人の子どもたちを起用した広告の文章は、 

今日から、進年。

 

みらいへ進む君たちへ。

きっと忘れることはないだろう。

学校に突然行けなくなったあの日を。

友だちと会えず外に出られなかった、長い時間を。

当たり前は当たり前じゃなくなることがあると、たぶん初めて知った一年を。

 

だけど、もう一つ忘れないでほしいことがある。

それは、「あの時は大変だったな」と笑い話をしあう日も、いつか必ず来るということ。

 

世界は、みんなが望むもっといい世界に、人の力で変えることができる。

その力を、僕らは想像力と呼んでいる。

 

今日から素敵な未来へ走り出そう。

僕たちみんなで一緒に。

先ほども少し触れましたが、今の状況だからこそ、今年は、

変革の時であることを告げ、その変革に対応する力や

次代を思い描く「想像力」、

創り上げていく力「創造力」や「構想力」、

そして、必ず形にしようとする力「実現力」や「行動力」をテーマとしたものが多かったように思います。

 

これらは、まさにこれからの時代を生きる皆さんに必要となる力だと思います。

 

 令和3年1月。

世界は新型コロナウイルス禍の中で、もがいていますが、一方で大きく変わり始めています。

2学期の終業式で話した通り、混乱期ではありますが、間違いなく黎明期(れいめいき)でもあります。

 

このチャンスを逃さないためにも、次代を思い描き、創り上げていく力、必ず形にしようとする力、ゴールに辿り着こうとする力を培ってください。

 

そして、何事にも誠意と真心をもって取り組み、それを貫き通すことができる心身ともにたくましい生徒になってください。 

努力してください。

チャレンジしてください。

あきらめないでください。

自分の力を高めてください。

力を蓄えてください。

そして、信じられる自分になってください。

 期待しています。

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

令和3年1月8日

埼玉県立大宮工業高等学校長 清水雅己