式辞・講話等

2023年1月の記事一覧

【式辞・講話等(全日制)】令和4年度第3学期始業式 式辞(要旨)

あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
また、新成人となられた皆さん、おめでとうございます。新成人となられた皆さんの、これからのさらなるご活躍を心より祈念いたします。

いよいよ令和5年がスタートしました。
今年の正月は、天候にも恵まれ、暖かく穏やかに新年を迎えることができたのではないかと思います。皆さんは少しはゆっくり過ごすことができたでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での冬休みでしたので、なかなか思い切ってというわけにはいかなかったかもしれませんが、事故等の報告は入っておりませんので、有意義な冬休みを過ごすことができたのではないかと思います。

私自身は、少し時間がありましたので、例年通り元旦に買い込んだ7社の新聞の読み比べをしてみました。
元旦の記事だけの話ではありませんが、同じ出来事であっても、新聞社によって視点が異なるため、何紙もの新聞を読むことによってその出来事を多角的に捉えることができ、面白くもなります。

日頃私たちは、主にテレビやネットなどから様々な情報を得ていますが、1つの情報を鵜呑みにするのではなく、できるだけ多くの情報の確認し、適切に理解・解釈・分析する力を身に付けておかなければならないと思います。

さて、今日は元旦の新聞に同梱されていた新聞広告の中で、印象に残った広告を紹介したいと思います。

昨年は、日本自動車工業会をはじめとした自動車5団体の広告、クルマを走らせる550万人の「私たちは、できる。」という広告を紹介しましたが、今年は、集英社の広告を紹介します。

この広告には大きな文字で「もっと もっと おもしろく。」というキャッチコピーが書かれています。
この「もっともっと おもしろく。」というキャッチコピーの上には、少し小さな文字で、

新しいことが 必ずおもしろい訳じゃない。
ただ、おもしろいものは 必ずどこか新しい。
回り道をたくさんしよう。
ギリギリで生まれるひらめきを信じよう。
昨日とちがう答えを見つけよう。
集英社は今日も考える。
ワクワクで、ドキドキで、ゾクゾクで。
キミの心を高鳴らせるため。

と書かれています。

これを読んで、何となく元気をもらった気がしました。
また、これを読んで「面白い」とはどのような意味を持っているのかを、また「楽しい」との違いを調べてみようと思いました。

「楽しい」は、満ち足りていて愉快な気持ちを意味し、「面白い」は、目の前が明るくなるほど心惹かれる様子を意味するようです。
どちらもプラスの意味を持つ明るい表現です。

さらに調べてみると、
「楽しい」は、感覚的であり、深く考えるよりも感情が先に動いているような様子を表現し、「面白い」は、知的好奇心に溢れ、興味深いものである様子を表現するようです。

ドラマや映画の「ガリレオ」シリーズでの福山雅治さんが演じる湯川先生のセリフ「実に面白い」でもその意味が解ると思います。言い換えると「実に興味深い」になるのではないでしょうか。

この文を私なりに工業的?に解釈すると、

「新しいことが 必ずおもしろい訳じゃない。」は、「新しいものをつくることが目的ではない。」

「ただ、おもしろいものは 必ずどこか新しい。」は。「もっと便利に!もっと豊かに!もっとおもしろく!を追及していくと、結果として新しいものが生まれてくる。」

「回り道をたくさんしよう。」は、「手段や方法はたくさんある。考えれば考えるだけ答えがある。」

「ギリギリで生まれるひらめきを信じよう。」は、「考え続けていなければひらめきは生まれない。ひらめきが生まれるまで諦めず考え続けよう。」

「昨日とちがう答えを見つけよう。」は、「1つの答えで満足することなく、より最適な答えを探し続けよう。」

まとめてみると、

新しいものをつくることが目的ではない。
もっと便利に!もっと豊かに!もっとおもしろく!を追及していくと、結果として新しいものが生まれてくる。
手段や方法はたくさんある。
考えれば考えるだけ答えがある。
考え続けていなければひらめきは生まれない。
ひらめきが生まれるまで諦めず考え続けよう。
1つの答えで満足することなく、より最適な答えを探し続けよう。

となります。

工業高校で学ぶ皆さんには、ぜひこのことを意識してもらいたいと思います。仲間と共有して、協働して最適な答えを探し続けてもらいたいと思います。
そして、このことを念頭に置き、勉強に、部活動に、高校生活に励んでもらいたいと思います。

おわりに、新型コロナウイルスの感染拡大は、未だ予断の許さない状況にあります。
また、インフルエンザも流行り始めているようです。
引き続き、適切な感染防止対策をお願いします。

それでは、令和4年度第3学期が、そして、令和5年の1年が、皆さんにとって充実したものとなることを願い、私の話を終ります。今年もよろしくお願いします。

令和5年1月10日

埼玉県立大宮工業高等学校長 清水 雅己