2024年7月の記事一覧
【柔道部】最高到達点
パリオリンピックが近づいています。
柔道競技でオリンピック3連覇を達成した野村忠宏さんは「中学生の時は女の子に投げ飛ばされるほど弱かったのが大学で出会った恩師の言葉で覚醒した」と語っています。
そのきっかけになったのが「残りの時間を気にしてペース配分するのは、与えられた本数をこなす練習をしているだけだよ」という言葉。目の前の一本を1試合と思え、限界と感じたら休んでいいよと言われて一本の乱取りに全力を出すと、今まではこなせていた本数の半分で息が上がったのだとか。
もう無理と思い「休みます」と伝えると、先生から返ってきた言葉は「お前そんなもんか」。休ませてよ…と思いながらもう一本続けた時、力みが抜けて限界を超えた感覚が生まれたそうです。
試合は負けたら終わり。痛みや疲労感で集中を切らしている余裕はありません。そして、その空気感に飲み込まれず前に出られる選手が強い選手だと、おっしゃっていました。
歌手のadoさんは、自信がなくコンプレックスの塊だった過去を振り返り「自分が無理と思うことほどやった方がいい。無理、と自分で自分の可能性を決めているのに“できない自分が嫌い”というのはワガママ。」と話しています。無理、と言うのは簡単ですが、本当に無理かどうかはやってみないと分かりません。殻を破れるのは、案外そういう時。もちろん我慢には限度もありますが、「もうひとつ」に挑戦しようとする精神力は、誰しもが持っていて良いものではないでしょうか。