建築科だより
【建築科】1年生 工業技術基礎「橋梁模型~ブリッジコンテスト~」
1年生の実習である工業技術基礎では最後に、橋梁模型を作成します。
その中でただ作製するだけでなく、「ブリッジコンテスト」という名目として行い3つの部門で競い合って貰いました。
「耐荷重部門」 ー 模型の中心に集中荷重をかけて、どれだけの荷重に耐えられるか。
「予測部門」 ー 何kgで模型が破壊するかを予測し、より近い数値を目指す。
「デザイン部門」 ー 模型としてのデザイン性を追求する。
生徒たちは普段見慣れている「橋」という物に対して当たり前のように使用しているが、
実際は緻密な計算や構造形式、歴史が詰まっている構造物だということを
この実習を通して学び、感じ取って貰えたと思います。
↑ 橋梁模型を製作している風景になります。
それぞれ班の中で話し合い役割分担を決め効率良く作業を進めています。
↑ 模型の中心にワイヤーとタンクを掛け、水を足していき何kg耐えられるか。
「耐荷重」の実験風景になります。
そして今回のブリッジコンテスト各部門の優勝作品はこちらになります!!
最後になりますが、各班それぞれとても一生懸命に取り組んでくださいました。
全部で16の班に分かれましたが、各々特徴があり
実験中も「え?これがこんなに耐えるの?」や「そこが壊れるのか」などの声も聞こえ
この「気付き」が大事であり、そこから「次どうするか」を考えてくれる生徒が増えると
この実験は大成功と言える物になれたかなと思いました。
これからも実習を通して、失敗を恐れずに果敢に挑戦して欲しいと思います!!
【建築科】企業連携「住宅構造×エクステリア導入編」 旭化成ホームズコンストラクション株式会社
2月19日(木)に旭化成ホームズコンストラクション株式会社様を講師にお迎えし、建築科2年生を対象とした企業連携授業を実施していただきました。
講義の前半では、木造と鉄骨造の特色や、建築業に関してご説明いただきました。
特に印象的だったのは、エクステリア(外構)に関するお話で、「建物」そのものだけでなく、庭やアプローチといった「外構」をセットで考えることで、建物の印象や住みやすさ、街並みの美しさを左右するという視点に、生徒たちは新たな気づきを得た様子でした。
後半は、模型キットを用いたグループワークに取り組みました。
空間認識力を養いつつ、配置の工夫について製作した模型をもとに班員同士で意見を交わしました。
エクステリアに焦点を当てた模型製作では試行錯誤を繰り返しながら、住宅の構造や配置の面白さを感じていました。
受講した生徒達からは、「エクステリアが建物に与える影響の違いに驚いた」「模型にするとイメージしやすかった」といった感想が寄せられ、エクステリアを切り口に建築物について再認識できたようです。
今回の貴重な経験を、今後の製図や実習の場面でも活かしてほしいです。
ご協力いただきました旭化成ホームズコンストラクション株式会社の皆様、誠にありがとうございました。
【建築科】保育園への「木製おもちゃ寄贈式」を開催しました。
令和8年2月16日(月)、本校建築科3年生による課題研究の集大成として、東大宮保育園および春野保育園にて「木製おもちゃ寄贈式」が行われました。
今回のプロジェクトには、建築科の生徒8名が3つの班に分かれて取り組みました。
木製キッチン班(3名)
木製電子レンジ班(3名)
バランスボード班(2名)
生徒たちは「園児たちが安全に、楽しく遊べるように」という願いを込め、約10か月間にわたり製作に励んできました。設計段階では3Dプリンターでミニチュア模型を作成して構造を確認し、実作では木工CNCルーターという最新機器を初めて使用するなど、技術的な挑戦と試行錯誤を繰り返しながら完成させてくれました。
寄贈式当日、自分たちが作り上げたおもちゃをプレゼントすると、園児たちは興味津々な様子で駆け寄ってくれました。
実際に園児たちが夢中で遊んでいる姿を目の当たりにし、参加した生徒たちからは「細部までこだわって作ってきた甲斐があった」「喜んでもらえて、ものづくりの楽しさを再確認できた」といった声が上がり、達成感に満ちた表情をうかがうことができました。
最後になりますが、本プロジェクトの趣旨にご理解をいただき、貴重な機会を与えてくださいました東大宮保育園様、春野保育園様、ならびに多大なるご協力をいただきましたさいたま市農業環境整備課様に、心より感謝申し上げます。
【建築科】校外学習「積水ハウス・Tomorrow’s Life Museum 関東」
令和8年1月15日(木)、建築科1年生は、茨城県古河市にある積水ハウス株式会社「Tomorrow’s Life Museum 関東」を訪問し、校外学習を実施しました。
現在、建築科1年生はプランニングの授業において住宅設計について学習しています。今回の校外学習は、実際のモデルハウスを見学することで、授業で身に付けた知識を実体験と結び付け、理解を一層深めることを目的としています。
見学では、リビングやキッチン、寝室といった各空間の構成や動線、インテリアの配置、使用されている建材や素材などを熱心に観察しました。また、構造館では、普段は建物の外から見ることのできない内部構造についても見学させていただきました。授業で学んだ基礎や筋かいなどの構造部分を実際に目にすることで、住宅を安全に支える仕組みへの理解を深めることができました。
授業内容を意識しながら見学することで、生徒たちは住宅設計の工夫や奥深さ、さらにはその難しさを実感した様子でした。
最後に、本校の校外学習にご理解とご協力をいただいた積水ハウス株式会社様に、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
産学連携授業「建設×サステイナブル社会」㈱松永建設
令和8年1月22日(木)に産学連携授業の一環として㈱松永建設(本社:さいたま市岩槻区)様にご協力いただき、建築科3年生2クラス(建築コース)を対象に『建設×サステイナブル社会』と題したワークショップ形式にて授業を実施しました。
工業教育は現在『新しくモノを作っていく』ことを重きを置いた授業形態や指導・取組みになっていますが、地球環境問題を念頭に時代に合わせ「廃棄物処理・リサイクル産業」など限りある資源を有効的に利用する「環境配慮型・循環型環境社会」構築を目指した工業教育の考え方を同時に学んでいく必要があります。
そこで地元総合建設会社で早くから建設骨材リサイクル業も手掛ける㈱松永建設と一緒に『建設×サステイナブル社会』の教育プログラムを創作し更に、ものつくり大学建設学科澤本研究室監修の下で、昨年11月に同大学同研究室学部生を対象に同様の試行授業を実施して来ました。今回は、その結果を踏まえた工業高校用にアレンジした高大共通の教育プログラムです。
【建設業におけるSDGs】
グループワークでは、個人におけるSDGsではなく『建設業のSDGs』を討論しました。建設業は国内外でも大規模な産業分野であり産業の性質上、地形の変状・森林破壊・土壌/水質・騒音振動など環境影響は他の産業に比べて非常に大きく、生徒からは、天然資源が枯渇する・開発による森林破壊が心配などの意見が多数見受けられ、建設業の置かれている現状を学びました。
【構造物の解体】
構造物は、老朽化に伴い最後は『解体』されます。その『解体作業』では
・どんなことが起こりうるのか
・どんなことに気を付けなければならないか
・その問題等にどう対応すれば良いのか
など、構造物の周辺環境や状況を把握し、実際の業務を想定した意見や対応策をグループワークで学びそれぞれ意見を発表しました。
【解体作業の模擬演習】
模擬演習では、各グループで与えられた敷地に積み木を使って2階建て以上の構造物を作り、他グループの構造物で『解体作業』をします。前節の注意事項や対応策を踏まえ、一つ一つゆっくりと積み木が崩れないように取り外して行ったものの、多くのグループでが途中から崩れ落ちてしまいました。これが実際の解体現場だった場合、重大な事故になりかねないことを知ることで、模擬演習を通じ安全管理の重要性を改め学びました。
【建設廃棄物のリサイクル】
最後は実際に、解体作業で発生したコンクリート廃材や廃棄物を手に取って
・どの部分から発生した廃材なのか?
・その廃材の材質や種類は何なのか?
・その廃材は何に生まれ変わるのか?
など、グループワークで一緒に話し合い、多くの生徒が正解に辿り着きました。現在『建設リサイクル法』の下で、コンクリート・木材・金属類・紙繊維類・廃プラスチック類などのリサイクルが義務化されており、建築科で3年間学んだ生徒にとって新たな知識を知ると共に、限りある資源を有効活用する循環型社会に向け、若手技術者としての意識が芽生える授業になったと感じています。
今回の授業を通して、生徒一人ひとりが新たな環境問題に取り組むきっかけとなって、社会に貢献できることを期待しています。
産学連携授業にご協力くださいました㈱松永建設様、並びに同教育プログラムの監修にご教授いただきました、ものつくり大学建設学科澤本研究室の皆様に心より感謝申し上げます。