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建築科だより

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【建築科】企業連携「デザインを学ぼう」

6月26日(木)、建築科の3年生を対象に、古郡建設株式会社様との企業連携授業「デザインを学ぼう」が開催されました。

今回の授業では、第一線で活躍されている古郡建設のデザイナーさんから、デザインの本質について深く学ぶ貴重な機会をいただきました。

授業では「デザインは芸術と違い、情報を整理し伝える技術である」と学び、さらに、物事の本質を捉え、共感を呼ぶコンセプトを構築するためのフレームワークとして「ゴールデンサークル理論」についてもご紹介いただきました。

講義で学んだ理論を実践に活かすため、後半は「株式会社じぶん」と題したユニークなワークショップが行われました。これは、「もし将来、自分が会社を立ち上げるとしたら?」という設定で、自分自身の価値や理念を表現する「会社のロゴマーク」を作成するという課題です。

今回の授業は、デザインのスキルを学ぶだけでなく、自分自身と向き合い、将来を具体的に描くための素晴らしい経験となりました。

このような貴重な機会を提供してくださった古郡建設株式会社の皆様に、心より感謝申し上げます。

【建築科】企業連携「施工管理シミュレーション」

令和7年6月12日(木)にマイスターハイスクール事業の一環として伊田テクノス㈱様 ならびに 東和アークス㈱様にご協力いただき、3年生2クラスを対象に『施工管理シミュレーション』を実施しました。

グループワークでコンクリートの積算や見積書の作成だけでなく、実際の建設現場で起こりうるトラブルへの対応についても学びました。

 

1.コンクリートの積算ワーク

建物の設計図をもとに、必要なコンクリートの量を正確に計算するワークを行いました。この作業を通して、建設現場で求められる正確性を学びました。

2. 見積書の作成

3社の生コンクリート会社を比較し、最適な会社を選定するワークを行いました。コンクリートの価格だけでなく、輸送の距離、保持するミキサー車など、様々な要素を考慮しながらグループで話し合い、判断する難しさを実感しました。

3. トラブル対応シミュレーション

台風による工期遅延という想定外の事態が発生し、生コンクリート会社の再手配が必要になりました。生徒たちは、限られた時間の中で、顧客に状況を説明し、新たな見積もりを取り付け、交渉するという、実際の業務を想定したロールプレイングを体験しました。

今回の授業では、企業の方々から直接指導を受けながら、コミュニケーションスキルや問題解決能力を養うことができました。この経験を活かし、生徒一人ひとりが、自分の目標に向かって進めるような環境を継続的に作りたいです。

ご協力くださった伊田テクノス㈱様、東和アークス㈱様の皆様に心より感謝申し上げます。

 

【建築科】企業連携「建設業のグローバル化体験」

 令和7年6月5日(木)にマイスターハイスクール事業の一環として吾妻工業㈱様(さいたま市大宮区)及び㈱ビルコ様(上尾市)・大黒屋建材㈱様(さいたま市北区)・㈱カサタニ様(さいたま市桜区)をお招きして、3年生2クラスを対象に『建設業のグローバル化体験』を実施しました。

 この体験は、建設業界で急速に進むグローバル化(多国籍労働者と協働)を肌で感じてもらうために『折り紙チャレンジ』と称し、グループに分かれて「折り紙」を折ってもらいました。  実際に日本社会の中で働いている方々で、グローバルワーカー(ベトナム籍:2名、モンゴル籍:2名、インドネシア籍)計6名の方に参加していただいきました。


生徒たちは、ユニット折り紙の「折り図」を建築の「図面」として捉え、一つ一つのパーツを正確に折り上げ、それらを組み上げて立方体を完成させます。この立方体を小さな「建築物」としてグループで協力し、品質を保ちながら時間内に完成させるというミッションは、実際の建設現場でのチームワークや工程管理、品質管理の重要性について、学ぶ絶好の機会となりました。

最初は緊張していた生徒たちも、共通の作業を通して徐々に打ち解け、活発なコミュニケーションが生まれていました。言葉の壁を越え、協力して一つのものを作り上げる喜びは、生徒たちにとって大きな刺激となっています。

ご協力いただきました吾妻工業㈱様、㈱ビルコ様、大黒屋建材㈱様、㈱カサタニ様には、改めて感謝申し上げます。

第75回全国植樹祭に参加しました

5月25日(土)、本校教員が秩父ミューズパークにて開催された「第75回全国植樹祭」に参加いたしました。

当日は天候にも恵まれ、緑豊かな秩父の地で、天皇陛下御臨席のもと、式典が執り行われました。

昨年度の3年生が課題研究の授業で製作したカウントダウンボードは、開催当日まで大宮駅に設置され、植樹祭への期待感を高める役割を果たしました。

植樹しました式典の様子建築研究部製作

また、建築研究部では、来場者の方々へのおもてなしとして、テーブルとイスを製作し、当日おもてなし広場にて活用していただきました。

今回の植樹祭を通して、様々な立場の方々とつながることができ、大変感謝しております。

さらに、東京電機大学様よりウェルカムボードの作品の一部をお土産としていただきましたので、紹介させていただきます。

今後も、ものづくりを通して地域社会に貢献できる人材育成に努めてまいります。

【建築科】課題研究「盆栽美術館との連携事業」

5月9日(金)に、建築科の課題研究に取り組む生徒たちが大宮盆栽美術館を訪問しました。

今年度、地域文化との連携を深める新たなプロジェクトとして、大宮盆栽美術館との連携事業がスタートしました。

大宮の地に深く根差した素晴らしい文化である「盆栽」に焦点を当て、建築科の視点から盆栽の魅力を引き出す「空間」や「設え(しつらえ)」について学び、実際に盆栽に合う作品を製作することを目標としています。

美術館のご厚意により、館内の見学をさせていただき、見事な盆栽作品の数々を間近に鑑賞しました。また、盆栽美術館の専門家の方々から、盆栽をより美しく見せるための環境づくりなど大変貴重なヒアリングを行いました。

このプロジェクトの発足に際し、記念すべき偶然が重なりました。それは、本校が創立100周年の佳節を迎えるとともに、大宮盆栽村もまた、100周年という大きな節目を迎えることです。

今後、生徒たちは今回得た知見をもとに、盆栽と調和し、その魅力を一層引き立てるような独創的な作品の企画・制作を進めていきます。